- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版25th
350 :名無しのエリー[sage]:2011/06/18(土) 16:04:53.53 ID:GumYWiRa0 - Stereo Fabrication of Youth「KNOW FUTURE FOR YOU」
1.ビーチボーイズ ★★★ ・タイトル通り、サマービーチを舞台にしたパンクロック。反町ドラマとは関係無い(多分)。 ・Stereo Fabrication of Youth(以下「ステファブ」)のイメージとかけ離れて、 歌詞はかなり能天気でおバカかつ脱力的な内容。でもイラッとはしない。 当時のメンバーのルックス同様、歌詞もリア充なようで実は非リア充だからかもしれないが。 ・ラムネのビー玉をジゴロに投げつけたい気持ちは良く分かる。 ・歌詞カードには何故か英訳詞が載っているが、内容が実際の歌詞と全然違う。 『ざけんな!誰だよShin“G”って(意訳)』こっちが聞きたいわ。
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351 :名無しのエリー[sage]:2011/06/18(土) 16:06:37.23 ID:GumYWiRa0 - 2.two creatures ★★★★☆
・「戦場の遠距離恋愛」「首都高ドライブ」「シリウス」などに並ぶステファブの代表曲にして人気曲の1つ。 ・青臭い歌詞・キャッチーなメロディ・疾走感ある演奏・江口のエモと甘さを兼ね備えたハイトーンボーカルと、 ステファブの特長が前面に出ている曲。アニメタイアップとかあったら確実にヒットしそう。 ・しかし上で「青臭い」と表現したけど歌詞が凄まじい。 歌詞だけ読んだら昔の黒歴史ノートを読んだ時に匹敵するくらいのムズ痒さを味わえる。「手錠」とか。 ・ラストの大サビへ行く前にボサノバ調になる謎展開有り。このあたりが宅録ならではな気がする。 ・後に東芝EMIよりリリースされるメジャーデビューアルバム『Audity』に再録されるが、 アレンジが異り、ピアノが強調され、より洗練されたイメージになっている。 ・が、個人的にはギターがギュインギュインに鳴っている荒削りな演奏のこっちのバージョンの方が好み。 3.オレンジスペクテーター ★★ ・ギター担当の和田がボーカルを務める。ステファブの前バンドではフロントマンを務めていたらしいが、 ボーカリストとしては正直魅力に欠ける。「ヘタウマ」という言葉で以ってしてもフォローし辛い。 ・バックのローファイでドタバタした演奏が良い味を出していて、メロディも実は中々エモいのだが、 前述の和田ボーカルでブチ壊している感が否めない。単純に勿体無い。江口が歌えばいいのに。 ・この曲以外にもステファブには和田ボーカル曲が複数存在する。 ライブでノリで披露するのもアリだとは思うが、こうして音源で残されるとなぁ…。本当に勿体無い。
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352 :名無しのエリー[sage]:2011/06/18(土) 16:08:07.88 ID:GumYWiRa0 - 4.落陽 ★★★★
・夕暮れの帰り道というシチュエーションに彼女との別れの内容の歌詞を シューゲイザーサウンドに乗せて…という、ある意味究極のベタ要素満載な曲。 (といっても他こういう曲があるかと言うと、VELTPUNCHの「HINOIRIのテーマ」しか思い浮かばなかった) ・青春の苦い思い出をハイトーンボーカルで歌うなんてさすがステファブあざといあざとすぎる。でも良い。 ・何となく「WEAR Off」「MY LIFE AS AIR」「Usual tone of voice」の頃のAIR(車谷浩司)を彷彿とさせる。 ・そしてがこの曲終わって2分半後、唐突に 「平和への祈り、命込めて祈る唄声をお聴きください」と終戦直後のラジオのナレーションみたいな曲紹介が挟まり、 その後… Sec.メガネ ★★★★★ ・シークレットトラックにして間違いなくこのCDのベストトラック。だが公共の電波では絶対流せません。 ・演奏・歌詞・歌、全てテンションMAXでブチギレている。特に歌詞は2曲目で書いたのとは別の意味で凄まじい。 幸いにも(?)シークレットトラックのため歌詞カードには載っていないが、 音楽雑誌「QUIP DX 00004」の付属CDにこの曲の別versionが収録されており、歌詞も確認できる。 まず1番Aメロで「右」と「左」に喧嘩を売っおや誰か来たようd ・Aメロ・Bメロを和田、サビを江口が担当するスイッチ・ボーカル形式をとる。 「オレンジ〜」和田ボーカルを酷評したが、早口で過激な内容を早口で捲し立て、 結果サビの高揚感を引き立たせてるのに一役買っている。特にサビの江口へのバトンタッチの瞬間はいつ聴いても鳥肌。 ・日本崩壊警報!日本崩壊警報!
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353 :名無しのエリー[sage]:2011/06/18(土) 16:09:48.06 ID:GumYWiRa0 - 総評.★★★★☆
・現在School Food Punishment・いきものがかり・SCANDAL等、 EPIC所属の数多くのアーティストのプロデューサー業で多忙を極める 江口亮(vo.&G)がフロントを務めるバンド・通称“ステファブ”の1stミニアルバム。 ・公式音源としては1stフルアルバム『Are you independent?』に続いて2枚目。 『Are you independent?』の頃は江口(Vo.&G.)と和田(G.&Vo.)の二人組だったが、 後に内田(Ba.)と加藤(Dr.)が加わりフルメンバーとなる。「KNOW FUTURE FOR YOU」はこのメンバーでの公式初音源にあたる。 ・クレジットに「Mixed at 和田家」とあるように、全曲宅録音源。 だがパブリックイメージの「宅録」と違い、ステファブの場合むしろ「宅録」の方がスタジオテイクのバンドサウンドっぽい。 というか、次のシングル「1979」からスタジオ収録を導入し始めるのだが、 リリース枚数を重ねるにつれてバンドサウンドより鍵盤やストリングスを多用するようになり、結果としてバンド性がどんどん薄れていく。 ただ単に自主制作の頃はアレンジをしようにも予算や知識が足らなかったかった…とも考えられるが、 いずれにせよ、それが逆に“ロックバンド”としてのステファブのサウンドが前面に出る結果となり、 当時の次世代ギターロックを取り上げる音楽誌や下北界隈のロックファンの注目を浴びるようになったので、結果オーライだったのかも知れない。 ・3曲目が個人的にちょっと引っ掛かるという点以外では、基本メロディーもポップなうえに バンド演奏もキレが良く、江口ボーカルも前作より成長しているので、万人に受け入れられ易いと思う。 ネックがあるとすれば2曲目で書いたように青臭い歌詞か。 ・4+1曲収録で1,000円なのでコストパフォーマンスも良い。ギターロックが好きなら買い。
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