- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版25th
90 :名無しのエリー[sage]:2011/03/26(土) 11:34:43.23 ID:F2Lyr6j+0 - SUPER BEST U/CHAGE & ASKA
1.モーニングムーン ★★★ ポニーキャニオン移籍後の初シングル。CHAGEのトレードマークであるサングラスはこの頃から。 時代はユーロビート、シンセポップが台頭してきた86年、日本でもTM NETWORKが徐々に売れ始めていた。 それ故になのかは知らないが、この曲もシンセバリバリのデジタルポップナンバーに仕上がっている。 元々チャゲアスはフォーク出の人達だったので、CHAGEのグラサンといいこのアレンジといい、ファンは相当な衝撃を覚えたそう。 しかし今聴くと流石に「昭和末期」の臭いがまとわりつく。 2.黄昏を待たずに ★★☆ 前曲引き続き、またまた安っぽいシンセがオープニングから鳴り響くアップビートな曲。 歌詞は所謂「友達以上恋人未満」の2人がドライブして次のカーブでどうたらこうたらといったストーリー仕立てのもの。 ハネた8ビートにグイグイとうねるベースがなんとなくドライブ感を醸し出していたりするが、それにしちゃぁ歌メロが安っぽすぎる。 いずれにせよノリの良い曲で終わりそう。 3.Count Down ★★ 前曲が歌詞的にもサウンド的にも軟派だったので、そこから来ているのか妙にシリアスなメロディの曲。 しかしシリアスとは言うもののブラックな香りはまったくせず、どちらかというと「○○レンジャー」系。怪獣倒すぞってなノリ。 いきなり古臭いシンセのキメと共に「カウンダーウン!!スリーツーワーン!!」なんて言われても困惑するしかない。 何をカウントダウンしているかは、歌詞を読んでもいまいちよく分からない。
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91 :名無しのエリー[sage]:2011/03/26(土) 11:35:52.01 ID:F2Lyr6j+0 - 4.指輪が泣いた ★★★
左右に振り分けた打ち込み音から始まる怒涛の疾走ナンバー。 チャゲアスにしては珍しくメタルがかった曲調で、(B級メロスピ+ムード歌謡)÷2といった感じ。 どこがサビなのか分からないあやふやなメロディだが、急な転調が幾多も繰り返されるのであまり飽きることなく聴ける。 あとはこういうアレンジについて行けるかどうかだ。 5.SAILOR MAN ★★★☆ イントロのベースが印象的なポップナンバー。所謂メロディアス・ハード。 あまり目立たなく大してヒットもしていない曲だが、前曲と聴き比べると時代の臭いがすっかり消え去っており、洗練されている。 キャッチーなサビと下世話の一歩寸前で留まるシンセ、そして2人のコーラスワークと、現在のチャゲアスに通じる基礎が感じられる。 そういう意味では中々重要な曲ではないのかと思うが、やはり中々人気が無いのは何でだろう。 6.ロマンジングヤード ★★★ 珍しくCHAGEがメインボーカルを取った、数少ないシングル曲。 ギターがいつにも増してハードでリズムもタテノリだが、いかんせんメロディがオシャレんなので男臭さはあまり感じられず。 しかし間奏では「Have a fight!!」なんてシャウトしていたりするので、何を狙って作っているのかよく分からない。 サラリーマンの無常観を綴った歌詞は、現在にも充分通ずるものがあったりする。 7.恋人はワイン色 ★★★★☆ 「SAILOR MAN」と同系統か、もしくは荒々しさを薄めてAOR風に格調高くまとまった1曲。 イントロのキーボードからオシャレ感バリバリで、よくもまぁ「モーニングムーン」からここまで来たなぁと妙に感心する。 歌詞も曲調に合わせ大人びたストーリー(昔のトレンディドラマ的な)が展開され、中々楽しめる。 サビ直前の英詞のフレーズも高ポイント。
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92 :名無しのエリー[sage]:2011/03/26(土) 11:36:47.10 ID:F2Lyr6j+0 - 8.ラプソディ ★★★
前曲とはまた違ったオシャレポップナンバー。初っ端からギラギラシンセが炸裂するが、まぁ時代だし…。 Aメロと抜けるようなASKAの歌唱は良いが、Bメロが若干手抜きに感じられる。Bメロというよりは、サビまでのブリッジ的な役割か。 それでもサビはいつも通り綺麗にまとまっているのであまり問題も無くサラッと聴ける。 ちなみに当初は光GENJIのデビューシングルとして提供する予定だったらしい。よりにもよってこんなオシャレな曲を。 9.Trip ★★★☆ 「指輪が泣いた」以来のアップテンポナンバーだが、ところどころに陰りがあるメロディ。 イントロのスキャットが印象的だが、そこで終わらず1番サビ終わりの間奏に巧く組み込めていたりする。地味ながらも良い仕事。 この時期のチャゲアスにしては珍しくラウドなギターがサビで鳴っているが、どうしてもそこばかりに気を取られてしまう。 ちゃんと聴けば良い曲なんだけどなぁ。メロディの暗さがどうしても地味さに繋がるのかもしれない。 10.WALK ★★★★ フォークからAOR調の歌謡ポップへと変化していったチャゲアスが、本格的に自分の音楽を追求していくきっかけとなった曲。 前半はゆったりとくぐもったスローバラードだが、Bメロから伴奏が入りサビで大きく盛り上がる…と、短い時間の中で緩急が付けられている。 この手のバラードはアップテンポナンバーが全盛期だった80年代末期、バブルの時期には似つかわしくなかったかもしれないが、 最終的にチャゲアスがこの曲で見せた独自性は多くのファンに受け入れられ、脅威の大ヒットへと繋がっていく。
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94 :名無しのエリー[sage]:2011/03/26(土) 11:37:43.31 ID:F2Lyr6j+0 - 11.LOVE SONG ★★★★☆
タイトルの通り直球のラブソングで、ハネたリズムが印象的なバラードナンバー。 何が良いかってメロディが良い。イントロのキーボードから泣きそうなほど憂いを帯びているが、至って爽やか。 歌詞も全体的に幸福感に満ちており、過去の顛末から今現在までを綴った情景は秀逸。 今の時代こういう純粋なラブソングが少ないので、こういう曲は重宝されていくことになるはず。 12.DO YA DO ★★★ 清涼感溢れるアップテンポナンバー。アルバムからの先行シングルということもあってキャッチーなメロディ。 だが、Aメロからサビまでの急な転調が妙な違和感を覚え、少々いただけない。 「DO YA DO」は「どうするつもり?」という英語のスラングらしく、そんなことは当然知らないASKAが仮歌でこのフレーズを吹き込んだら、 それが偶然意味のある言葉で、歌詞にも合っているのでそのまま採用した、という逸話がある。 13.太陽と埃の中で ★★★★★ ロングヒットしたバラードナンバー。代表曲までにはいかないが知名度は高い。 ブラス隊を導入し、堂々としたメロディをさらに引き立たせている。中間のブリッジのノスタルジックな感じも良い。 極めつけは最後の「DAY AND NIGHT TIME…」のコーラス。これを聴くとまさに大合唱したくなる気分に駆られる。ライブ行ってみたかった。 それにしても「追い駆けて 追い駆けても つかめない ものばかりさ」は名フレーズ。
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95 :名無しのエリー[sage]:2011/03/26(土) 11:38:09.53 ID:F2Lyr6j+0 - 14.SAY YES ★★★☆
言わずもがな「101回目のプロポーズ」の主題歌であり、超絶的大ヒットを飛ばしたバラード。 今でもテレビでこの曲は頻繁に聴くので今更評価の付けようが無いというのが実際の感想だが、良い悪いと言われると間違いなく良い出来。 ただ、サビのアレンジが少しあっさりしすぎている感じはある。あと欲を言えばもう少し間奏を多く取ってほしかった。 それでもケチをつけるところはここら辺しか無いわけだから、普遍的な名曲であることは間違いない。 15.僕はこの瞳で嘘をつく ★★★☆ チャゲアスの中では最もロック調、バンドサウンドが前面に出ている曲。前作の流れで大ヒットを飛ばした。 出だしのメロディパートをさらに盛り上げるような形でサビが作られているが、こういう構成は結構新鮮かもしれない。 バンドサウンドとは言っても当時のビーイング系のようなものではなく、ブラスセクションを取り入れた軽快なもの。 こういった聴きやすさが、ロック調でありながら大ヒットとなった所以かもしれない。 総評 ★★★★ チャゲアスの音楽的にも商業的にも最盛期(「YAH YAH YAH」の時期は外れているが)を迎えていた時代をまとめたベスト盤。 前半のシンセバリバリの古臭いアレンジのオンパレードも楽しめて聴けるが、やはり「WALK」前後じゃ平均点がまったく違うような気がする。 チャゲアスの音楽的変化をシングル曲を追って聴けるので、単なるシングルコレクションには留まらずいつまでも興味を持って聴ける。 そうじゃなくとも手軽にヒット曲が聴けるお手軽なアルバムだし、是非聴いてみては…。
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101 :名無しのエリー[sage]:2011/03/26(土) 16:22:15.78 ID:F2Lyr6j+0 - エイプリルフールのGReeeeN誉めまくりレビューから早1年
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