- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd
513 :名無しのエリー[sage]:2010/08/19(木) 04:49:09 ID:X7vuRVZb0 - はじめて投稿するんでビビり倒してますが…
ストレイテナー「CREATURES」 1. OWL ★★★☆ 一曲目から「ん?テナーってこんなんだったっけ?」と思わせるヘンテコギターリフで始まる3拍子の曲。 曲調はかなり昔の洋楽ロックといった感じか。ここまで古臭いと逆に新しい。 深夜の異常なハイテンションを歌った後、サビの「Nanananana!!」で一気にはっちゃける。 バカっぽいと言えばバカっぽいし、歌詞にも正直言って深みがないが、この独特のリズムに乗せて歌われるメロディーは明らかに「いつもと違う」。 2.MEMORIES ★★★ OJ&ひなっちのリズミカルな演奏が光る16ビートのアップテンポな曲。 テナーのアルバム2曲目といえばわかりやすいメロディーのシングル曲というのが鉄板だったが、この曲はメロディーが分かりやすくもないし、シングル曲でもない。 OWLから一転してホリエの歌い方は裏声重視でクールな感じになる。歌詞はホリエ節炸裂だが、相変わらず解釈に苦心する。 本人はアッパーチューンのつもりで作ったらしい。リズムに合わせて踊る曲としてならそこそこの良曲…かな? 3.CLONE ★★★★ 両A面シングルからの1曲。ミドルテンポのメロウなメロディーだが、バンドサウンドはどっしりと重い。 演奏・歌ともに、「そんなにキャッチ―でもないこのメロディーを何とか聴かせよう」とがんばっているのが伝わってくる笑 このアルバム全体に言えることだが、キャッチーさと引き換えにサウンド面での充実度は際立っている。
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514 :名無しのエリー[sage]:2010/08/19(木) 05:17:24 ID:X7vuRVZb0 - ↑の続き
4.Toneless Twilight ★★★★ 前曲からそのまま繋がって演奏される、本アルバム中屈指の美メロを持つピアノソング。 HIATUSっぽくもあるが、あそこまでピアノは派手じゃなく、淡々とメロディーを奏ででいる感じ。 テナーでこういう曲にはずれはない。その事実を証明している一曲。 5.Sunny Suiside ★★★☆ 暗ーいタイトルとは裏腹に、明るくポップな1曲。 「オシャレイテナー」などとネット上で言われはじめているが、それはこういう曲のことを言うのだろうw 正統的な「テナーのアルバムの5曲目」の系譜を受け継いでいるが、やはりどこか毛色が違う。 6.Man-like Creatues ★★★★★ ここ最近のテナーの前衛的な姿勢と、初期テナーからの衝動的な側面を併せ持つ先行シングル。 何やら不穏な空気で始まり、後半で一気に爆発する。 テナーには興味がない人も、この曲だけは聴いてほしい。 個人的には現時点でテナー最高の一曲だと思っている。
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515 :名無しのエリー[sage]:2010/08/19(木) 05:42:56 ID:X7vuRVZb0 - 続き
7.Dark Blue Day ★★★ 「Lightning」の正統後継者的立場にある曲。メロディーの悲しさはテナーでも一番かもしれないw 間奏での弦合奏風のシンセなど、やはり細部に凝る。 8.DONKEY BOOGIE DODO ★★★☆ ファンク調の4つ打ちビートがキマっている、盛り上がり用の曲。 前曲と同じ頭文字「DBD」とか、サビの歌詞の頭文字が「DBD」とか、やたら「DBD」にこだわるw OJのギターソロといい、いよいよオシャレイテナー色が濃くなっていく。 9.クラムボン・インザエアー ★★★★☆ 横ノリ・オシャレイテナー。OJがとにかくいい味を出している。 ヴァースはとにかく言葉を重ねていってテンションが上がるが、サビになると急に落ち着くので肩透かしを喰らうw そして間奏でのホリエの「アーン!」ww 別にネタ曲ではない、普通にいい曲なんだけどねw
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516 :名無しのエリー[sage]:2010/08/19(木) 06:10:22 ID:X7vuRVZb0 - 続き
10.Starless Coaster ★★☆ ポップなギターとピアノに、やたらと重いベース・ドラムが掛け合ってくる曲。 派手な曲に挟まれた緩衝剤としての役割は果たせているが、いかんせん地味すぎる気もする。 11.Diamond Phillips ★★★★ 前曲からやや間をおいてからはじまる、SEが派手に鳴り響くアップテンポの曲。 ホリエのヴォーカルはノリノリ。演奏も全体的にテンションが高い。 言葉遊び的な側面の強い全英語詞で、グイグイ曲は進んでいく。 12.瞬きをしない猫 ★★★ 初期テナーを思わせるハードロック色の強い曲。そのせいかテナーファンの間では評価高い。 曲は突然ブツッと切れるように終わり、何を喩えているのか分からない「瞬きをしない猫」という言葉とともに不気味さを際立たせている。 アルバム最後の曲としては救いがなさすぎる気も…。まあ結局は暗い世界観を表したアルバムだったということか。 総評 ★★★☆ 私はテナーファンなので評価が甘めなことを了解していただきたい。 それまでの文字通りストレートなロック路線からは逸れ、サウンド面での実験が目立つアルバムとなった。 そのためアルバム全体の統一感よりは、1曲1曲が楽しめることが優先されているように感じる。 もしかしたら古参のテナーファンが拒絶する一方で、テナーを聴いたことがない人はすんなり聴けるアルバムかも。 最初聞いた時は首をかしげるばかりだったが、今ではヘビロテである。 あと、ひなっちってやっぱすごいベーシストだと思える、そんな一枚。 …アルバムレビューするってしんどいな
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