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名無しのエリー
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd

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アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd
350 :名無しのエリー[sage]:2010/05/16(日) 18:28:52 ID:sp1uJFYH0
みなさん乙です。では自分も

シンクロニシティーン/相対性理論

1. シンデレラ ★★
異様にベース音が小さいため全く迫力のないオープニングナンバー。フレージング自体は普通に上手そうな感じなのに何故かぞんざいな扱い。
と思ったら歌が入って納得。ボーカルが並の下手さ加減でないので、つぶさないために音量をセーブしたのだろう。それにしてもそもそもの声量もないが、
頑張って声出す気もない。本人のお気に入りっぽい可愛い感じの媚び声を維持するために、そーっと歌ってる。しかし声質は珍しくなく、狙えば大抵のコが
出せる声といった感じ。声域も狭く、少し高い音で容易に声が崩れる。ピッチも雑で、リズムも汚い。ちょっと意味分かんない。
これを大ボリュームでメインに据えるからには彼らにとってキーパーソンは彼女なのだろうが、この不自然な媚び声が可愛く思えない人にとっては
他のどこに耳を逸らしようもないバランスになっている。ドラムでも聴こうかと思えばバスドラ音やスネア音がこれまた小さく、
ハイハットだけやたらデカく聞こえる。初期のサニーデイみたい。意図的に力を抜いている可能性もあるが、普通に考えて女子並に非力なドラマーなのでは。

2. ミス・パラレルワールド ★★
ドラムフィルのもたつきがイラつく曲。ハイハットの強弱とかは細かく気を遣ってるっぽいのに何故フィルがこうなる。ハットのみの別録りとかしてないよな…。
このバンドの技術的な核と思われるベースも、イントロの和音がイラつく。意図的に和音にしてるんだとは思うが、ポジション的に単にミュートを仕損じた時に
鳴っちゃう音って感じで、わざわざ鳴らす必然性を感じない。むしろ和音にするほうが楽なくらい。ギターの奥まった感じはいい塩梅だし、
メロもコンパクトにまとまっててキャッチーだと思うが、やはり何と言っても不思議系気取りの歌詞と媚び媚びなボーカルがイラつく。
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd
351 :名無しのエリー[sage]:2010/05/16(日) 18:30:15 ID:sp1uJFYH0
3. 人工衛星 ★★
ギターの音量が今までよりデカイので、やっと演奏がまともに聞こえる曲か、と思ったら歌が入るとやっぱりボーカルが不自然にデカくて
ウンザリする曲。まあ本人達が望んで自らを後ろに押しやってるくらいだから、演奏を軸にこのバンドを聞いて欲しくもないのだろう。
ドラムも例によってリズムを刻むシンバルだけでパターンを組もうとしてる感じで、バスドラはろくに聞こえてこない。
歌もたいして高くもない音で声が崩れている。情感豊かに歌う気が無いならせめて媚び声の維持くらいはやり抜いたほうが。

4. チャイナアドバイス ★★★
UKっぽい雰囲気のあるギターと多分上手いと思われるベース、どこか懐かしいメロディという、このバンドの王道パターンの曲。
文脈を無視して韻を踏みまくる童謡っぽい詞もお得意パターン。シンシンシンデレラとかウォーウォーウォーアイニーとかのレベルだけど。
キープ力が頼りないドラムだが、ハイハットをいっぱい叩くことでそれっぽい雰囲気を出してごまかすのには成功してるのでは。

5. (恋は)百年戦争 ★★★
チャイナテイストのギターリフから始まる曲。恋のB級アクションって感じのチープさがバンドの身の丈に合ってていい感じ。
ギターは特別テクニカルなタイプではないが、仕掛けが多彩で飽きさせない。パタパタした音で淡々とリズムを刻むドラムもいい味出してる。
ベースは細かい音符が詰まったフレーズのほうがリズムキープし易いようで、この曲のAメロのような音符が大きめのフレーズでは
結構がっつりとノリを後ろに引きずってしまってる印象。上手いんだか上手くないんだか。
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd
352 :名無しのエリー[sage]:2010/05/16(日) 18:31:30 ID:sp1uJFYH0
6. ペペロンチーノ・キャンディ ★
ペ♪ぺ♪ぺペロンチーノキャンディ♪またそんなムリ韻パターンか…と思ってるとBメロが今までにない媚び声でビビる曲。
甘えるような喋り口調で「絶対ムリって言ってな〜い?」と来る。ジャケには特に萌えとか書いてなさそうだが、これってかなりレベル高いヤツでは。
UNDER17でもかなり高レベルなほうかと思ってたが、それよりは敷居が高い。UNDER17は要は「萌え」を分かり易い形で布教する人達だったんだと思うが、
ここのボーカルはとにかく自分の声が可愛いと思わせることに心血を注いでる感じで、ネタっぽさがなくてヒロイン没頭度が高い印象。
ここまで聴いた感じ、詞世界も実生活に一切ピントを合わせない作り物の世界という感じだが、いよいよもって架空のヒロインをでっち上げる
現実逃避バンドの様相を呈してきた。まあ歌ってる時だけでもチヤホヤされるよそいきの顔が作れればそれでいいもんなのかも。
普通の女の子って感じはする。多分実生活でも「あの子イケメンの前でだけキャラ違くない?」とか言われてんだろう。

7. マイハートハードピンチ ★★★
いきなりバンドっぽいファンキーな演奏になる曲。ベースもそうだが、ドラムも手数が多いほうがリズムが安定するようで、何だかいきなり
上手くなったように感じる。そもそものバランスがおかしいので上手い下手の判断はしにくいが。逆に、実はベースも音量を落としてるんじゃなくて、
元々なでるような弱々しいピッキングでしか弾けない可能性もあるし。そんな邪推をさせるのは他でもないハリボテボーカルが原因だが。
可愛コぶってる上にピッチが不安定なボーカルというのはどうもイラつく。狙って媚び声を出したりするのは、音程くらい普通に取った上で
余力の部分でやる演出なのでは。曲も演奏も特別にいびつなフレーズが飛び出さないスタンダードなバンドだけに、ボーカルがかなり浮く。
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd
353 :名無しのエリー[sage]:2010/05/16(日) 18:32:16 ID:sp1uJFYH0
8. 三千万年 ★★★
軽やかながら哀愁のあるイントロのギターリフが印象的な曲。もうこれだけで良曲確定といえる仕事ぶり。と思ったが甘かった。
そろそろ普通にスルーできる程度に慣れてきたかと思ってたボーカルだが、今度はロリっぽさを強調してきた。ああもう…。
小手先で色んな萌えを使い分けようとせんでも…。自分の自然な声の魅力を十二分に発揮できる歌唱力を養ったらいいじゃん…。
しかし今作のボーカルデカデカミックスを聞く限り、メンバーが彼女を絶対的なフロントマンとして擁立したがっているのは明白。
彼らにとっちゃこれでいいんだろう。AメロがM3とダダ被りなのもそれでいいんだろう。

9. 気になるあの娘 ★
チャットモンチーの2ndって感じの曲。ビート系の曲でバスドラちっちゃかったり、スネア連打が迫力なかったりするのは致命的では。
やっぱり力強いビートには縁がないバンドなのか。キメもなんか変。ベースはすごい音粒キレイなのに勿体無い。

10. 小学館 ★★
潰れた感じの音色のキーボードとリムショットがいい味を出した、空間的な曲。狙ってヘナヘナした感じに弾いたギターリフも良い。
しかしベースがいくらなんでも小さすぎるのでは。ベースをデカくするためにはどうしてもボーカルが爆音になるんだが、不良品だろうか。
この曲に限ったことではないが、ヘッドホンで聴くまでベースが何やってるか全然分からなかった。スピーカーがおかしいのかと思った。
故にヘッドホンで聴くまでの印象はグルーヴの死んだ萌え系って感じだったが、彼ら自身歌さえ聞こえてりゃ後はどうでもいいのかも。
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd
354 :名無しのエリー[sage]:2010/05/16(日) 18:33:20 ID:sp1uJFYH0
11. ムーンライト銀河 ★★
例によってホーホーホータル来いとかメンメンメガネとかそんな感じのムリ韻で始まる曲。そんな何回もする程のことなんだろうか。
こじゃれた感じの曲ではあるが、単にドラムが抑え目に叩いて雰囲気出してるだけで、コード進行も至って普通で演奏も別に複雑ではない。
何だかんだでこのボーカルがいなければ特に注目される事も無い普通のバンドだったのかも。ていうか「ボーカルが違う人だったら
少なくとも普通のバンドにはなれてたのに」のほうがもっともらしいか。

総評 ★★
Youtubeから人気に火が付いたと言われている4人組バンド、相対性理論の3rd。
作曲はいわゆる山あり谷ありの歌謡曲的なメロディメイクではなく、シンプルなメロディを繰り返すスッキリした作りが多い。
しかし選ぶ音が決まり切っている感じだし、調性もやたらと被ってる上に転調もほぼ無いので、展開の意外性には乏しい。
演奏は技術的に高いかどうかは置いておいて、らしさは充分出ている。特にギターは単調気味な曲群に巧みに味付けしてると思う。
ボーカルは圧倒的に技量が無い。でもハートだけは誰にも負けないんだ、というタイプでも全くない。多くの人の耳にこの歌を届けたい、
そんな想いはまるで無く、いかに特定の人達に好かれるキュートな不思議ちゃんを演じ切るかに全てを賭けている感じ。
歌詞も創作まみれで自己表現の類は一切無い。いかに弱い自分とまっすぐ向き合って生きられるか、みたいな思いつめた感じではなく、
何よりいつも人からどう見られてるかを気にしている、割とよくいる自意識過剰な女の子という印象。しかしここまで妄想に逃避するからには
実生活はよっぽど詞にもならない普通ぶりなのかも。ヘキサゴン観ながらスープ春雨すすってるとか。焦点が当たらないから分からんけど。
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd
355 :名無しのエリー[sage]:2010/05/16(日) 18:34:07 ID:sp1uJFYH0
(続・総評)
各曲のレビューでは韻踏みのくだり位でしか詞について触れなかったが、詞は総じて主体性が無く、すっごいイジられ待ち状態。
誰かが拡大解釈してくれるのをじっと見張ってる感じで、うかつに踏み込めない。個々のセンテンスについて「これはこんな意味では?」と
皆が噂し合うのをニヤニヤしながら様子見して、頃合いを見計らって一番おいしい意見をさらったり、逆に否定的な見方をされれば
「こんな間違ったこじつけ解釈をする人もいて驚きです(笑)」と後出しじゃんけんであしらえる、おいしいスタンス。
コブクロやいきものの詞でも、「よく見るとまとまってないけど、人生の大事なことについて歌ったっぽい曲」を聴き手側に投げて、
後は解釈を個々の脳内で補完させるやり方はあるが、それとはまた違う。初期の浜崎もだいぶ曖昧な状態の詞を聴き手側に放っていたが、
少なくとも煽る方向性は示していた。相対性理論は方向性すら聴き手に決めさせる、新規格の丸投げスタイルを確立している。
ぱっと聴いた感じはインディーアイドルプロジェクトみたいなバンドだが、そういう所に意図を持っているようには思う。
ただしこのスタンスだと皆に注目されてることが必要条件になるので、皆が謎解きに飽きたら八方塞がりになるが。
そしたらいよいよ演じたキャラと現実の自分とのギャップにどれだけ苦しんだとかそんな歌を出すんだろうか。その時また聴きたい。
総じて今作は至ってポップで、多分同性が毛嫌いする感じの媚びカワな作品。ボーカルの音量を大きくする等、自覚的に音を
コントロールしようとした結果、まぐれでミラクルを起こす可能性がほぼ無くなったので、意外性を期待する人には不向きかも。
誰と組もうが何をカバーしようが全くの自然体で、よそいきの顔がまるで無いハルカリのファンにも不向きか。


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