- ■ The 1975 // Part 15 ■
6 :名盤さん[sage]:2022/10/23(日) 02:23:11.09 ID:buR+Pl4x - Tape Notes
(36:34) M「今作のオープニングトラック『The 1975』に関する面白い話は、『It’s About Time』という曲があって。 Brief InquiryやNotes、二つのアルバムをまたぐ曲は多いけど、 今作のオープニングトラックの歌詞は『It’s About Time』のもので、元々はもう少しゆっくりした感じだった。 部分的に気に入ってて、でもその曲とは別に俺達が単純に『The Anxiety Music』と呼んでいた音楽があった。 というのも、どこかエキサイティングでありながら不穏感があるからそう呼んでいたんだけど、 まずは『It’s About Time』を聴いてもらうとして、曲の始まりはBjorkがテレビについて話しているものだったよね?」 G「多分このデモだったと思うけれど…」 M「少なくともそれに近いデモさ。なにしろ違うヴァージョンが50個ぐらいあるんだよ」 (37:09)♪ M「この曲はいつかリリースしたい、みんな気に入ってくれそうだから」 ーこのBjorkの音源はどこから? M「インターネットから盗んだのさ(笑)」 G「彼女のかなり有名なインタビューだ。文字通りに彼女が一台のテレビの中身を覗き込んで擬人化しているような内容の」 G「スーパーLCD (Soundsystem) って感じだ」 M「スーパーディストーションのかかったLCDっていうね。さて、このヴァージョンで俺は歌っているかな?音量を上げてくれる?」 G「結構良いな」
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7 :名盤さん[sage]:2022/10/23(日) 02:23:52.18 ID:buR+Pl4x - (38:40)♪ “You’ll never make kids pay attention in class with the world in a state of ubiquitass”
(爆笑) M「この”ubiquitass”のラインは最高、ジョージが書いたんだ(笑)」 G「俺の最も優秀な作品だ」 M「もう一度流そう。カットすることになったけど、ファッキンプレミアリーグ級の歌詞だから」 (♪) M「“You’ll never make kids pay attention in class with the world in a state of ubiquitass (尻だらけの世界じゃ授業中のキッズ達を集中させることは絶対に無理だ)” “Ubiquit-ass”、至る所にあるセクシーなものに魅了されているキッズ達っていう言葉遊びさ。 『ジョージ、君は俺と同じぐらい歌詞の才能がある』って感じだったね。 でもメロディをカットする必要があって、この歌詞を入れることはできなかった。まあいいや、このデモをもっと聞いてみよう」 (♪) M「クソ、こっちをオープニングトラックにした方が良かったかもしれない(笑)」 G「かなり良いね」 ー素晴らしい。 M「ちょっと古臭いサウンドかもしれないけどさ?これはセカンドヴァースも作ってたっけ? (♪) いやホント、意外とそんなに悪くない。俺達は間違ってなかったみたいだ。 でもどうやら、これから先は歌ってないみたいだね。『The Anxiety Music』に移ろうか」
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8 :名盤さん[sage]:2022/10/23(日) 02:25:01.73 ID:buR+Pl4x - ー『The Anxiety Music』を流す前に一つ訊いていいかな?このヴァージョンの『It’s About Time』はいつレコーディングしたんだ?
M「ファイル名によると2018年か2017年くらいに制作を始めた。 でも、メロディは2020年頃に出来たんじゃないかな── いや違うか、全体は既に…ボーカルはそんなに昔じゃないけど、 ”It’s about time. This is what it looks like”っていう箇所はかなり前からあった」 ーその歌詞はBjorkにインスパイアされたもの?そのインタビューの中で彼女も”It’s about time”と言っているね? M「そう、まさに。それが元になってる。だから、今ここで明かすまで誰にも話してなかったんだけど。 これから訴えられるかもしれない(苦笑) 彼女は訴えるような人じゃないだろうけどさ?」 G「それはどうかな?」 M「でも彼女はクールな感じだ」 G「ああ、彼女の最新のミュージックビデオではそうだといえる(笑)」 M「(笑)きっと彼女は温厚な人だよ。この曲の制作の始まりは2018年辺りに遡ると思うけど、 このBjorkのサンプルがインスピレーションになったようなものだね。 ほとんどジョージがサウンドを作って、俺が歌うことにした。でも何が起こったかというと、『The Anxiety Music』だ」
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9 :名盤さん[sage]:2022/10/23(日) 02:26:29.81 ID:buR+Pl4x - (41:55)♪
M「俺達はSteve Reichの大ファンでさ」 ー確かにとてもライヒだ。 M「本当に面白い拍子だよね」 G「古い曲だ」 M「元々この曲が『A Brief Inquiry into Online Relationships』のオープニングトラック『The 1975』になる予定だったんだ。 でも問題は同じ緊張感が終わりなく継続することにあった。これに合わせて歌おうとすると、うまく噛み合わないんだ。 ピアノだけで完全に完成してしまっているというか。 どうしてもこのピアノの感じを使いたくて、今作のオープニングトラックでは『It’s About Time』と『The Anxiety Music』、 この二つの曲のアイディアを融合させることができた。 この曲のエンディングは結構面白い。今作の方向性が明確に決まるまでは、サウンド面で実験的なことをとにかく色々と試していたんだ。で、今作が割と一貫性のあるものになると分かっていたからだと思うけど、この曲の最後は可能な限りに実験的な面をちょっと推し進めた。 最後のパートでは、次の曲『Happiness』のキーに切り替わる。 キーボードのサウンド、ギターの演奏が始まって…あと、この最後のパートは『Local Hero』に捧げたものでもある。 Mark Knopflerやイングランド北部の人達に。 俺はニューカッスル・ユナイテッドの大ファンで、ニューカッスルの試合前に『Local Hero』が流れるんだけど、 この曲の最後のリフはその曲のオマージュになっているんだよ。 唯一、それに気付いた人物は誰だったと思う?──あのSam Fenderだ」
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