- ■ The 1975 // Part 13 ■
219 :名盤さん[sage]:2022/09/07(水) 07:18:13.03 ID:mL69Gf5c - 2022/09 The Guardian
「俺はやっていることを肯定してくれて、少し自信を持たせてくれるものを常に求めてるんだ。 どうやればいいのかよくわかってないから」と彼は言った。 これは、非常にヒーリーらしくない発言である。10代の頃にパンクなエモ・バンドをやめ、 今の彼らに特徴的な洗練され80年代の影響を受けたポップとロックのハイブリッドサウンドに落ち着いた瞬間から、 彼らのキャリアは順風満帆のまま変わらず進んできているように思えるのだ。 彼らが客観的に自身を認識する自己認識力が異常に強いことも変わっていない。 The 1975には、”わかっている”という形容詞が頻繁に登場する。 ブリット・アワードで、ワザと辛辣な批評コメントを後ろの大型スクリーンに映しながら行ったパフォーマンスは勿論、 ヒーリーによると彼の書く歌詞の傾向もそうだ。 「俺の書く歌詞は自分自身に言及したものが多い。自分が曲の中にいることをわかっていながら歌っているというか。 映画のキャラクターが自分は映画の中の登場人物なんだとわかっている感じさ」
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220 :名盤さん[sage]:2022/09/07(水) 07:19:07.57 ID:mL69Gf5c - 今作のワールドツアーを「The 1975 at Their Very Best (最高な状態のThe 1975)」と、強気に命名するほど、
ヒーリーは現在のバンドの能力に相当な自信をもっている。 「別に生意気になってるわけじゃなくて、嘘偽りない事実だよ」と彼は言う。 ギタリストのアダム・ハンには子供が生まれており、ヒーリー自身も、 「もう俺はずっとヘロインはやってないし、いつもジムに通ってる。俺達みんなが良い状態だからね」と、微笑む。 「このインタビューを始めて直ぐに、どうやればいいかよくわかってないとか言ったけどさ」 おそらく今日のヒーリーの疑心暗鬼は先週彼らが時差ボケの中、 東京でライブのリハーサルを断行しようとしたことに起因しているのかもしれない。 「俺はかなり長い時間をホテルの部屋で過ごしてるんだ。ちょっと考えすぎてしまうから、もっとリラックスする必要があるんだけど」 日本の大麻取締法の厳しさも彼の状況を悪化させた。普段から大麻を”常に”を吸っているのだと、彼はため息をつく。 「ほんの少しだけ持ってはいるんだけど。6ヶ月ぐらいの交渉の末、ようやく手に入れたんだ」
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221 :名盤さん[sage]:2022/09/07(水) 07:20:43.09 ID:mL69Gf5c - 考えを変えることを躊躇しないことも彼は保持している。
例えば、彼は最近の数年間で、インタビューを受ける事をやめるだとか、 The 1975が解散するかもしれないなどの発言をしているが、すぐに発言を撤回している。 今日も質問に答える前に前置きをしたり、無関係なことに話が突然脱線したかと思うと、話の途中で考えを急に変えたり、頻繁に矛盾することを言ったりする。 自信喪失に悩まされているといいながら、「俺は良いアーティストだ。30代で未だにアートを作っているから。もしも30代でまだアートを作っていられるなら、それはファッキン金があるおかげなのか、本当に優秀なアーティストだからかのどちらかだよ。で、俺はその両方なんだ」と、傲慢に言い放つ。 そして、The 1975がレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの代わりにレディング&リーズのヘッドライナーとして発表されたことへのネットのネガティブな反応が、 その当日の彼らのライブに悪影響を与えるかもしれないと懸念しながらも、そうなることを望んでいると話したりする。 「レディングでみんなにモノを投げつけられるのが待ちきれないね」(しかし、このインタビューの2週間後の公演では、誰も何も投げつけなかった)
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222 :名盤さん[sage]:2022/09/07(水) 07:21:38.04 ID:mL69Gf5c - 彼はヘロインを使っていた時期について話すことには慎重だ。使い古された陳腐な話に聞こえること、
もしくはヘロインを何か”知的な”ものすることを心配している。 しかし、自ら自身のヘロインについての話を切り出すと、その自身の薬物中毒者としてのライフスタイルを”愛していた”と認めた。 「アクトンの公営住宅団地で、人生のすべてを投げ捨てている人達と一緒にいたんだ。 俺は自分と同世代の人々に連帯感や社会的、もしくは文化的な意味での連帯を感じたことがあまりなくてさ。 常にあのデニス・ウェルチの息子という肩書きが付き纏ってたし、 The 1975のただのバンドメンバーの一人として見られたことなんてなかった。 でも、あそこで彼らと一緒にヘロインを吸っていた時だけは、俺はただの一人のsmackhead(ヘロイン中毒者)でしかなかったんだ」 しかし、そのような彼の仲間達に比べ、彼にはある程度の用心深さがあったのだという。 「リハビリ施設に入った時に、ある人からこう言われた。 『君は凄くラッキーだ。普通、ここに来る多くの人は大抵全てを失っていて人生を立て直さなければならないから』って。 俺は特に何かを失ってたわけじゃなかった。友達からの尊敬をちょっと失っただけだったからね」
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