- 日本人に洋楽聞かない人が多い理由9
824 :名盤さん[]:2022/02/26(土) 12:41:21.88 ID:KiEUNCMi - 映画はそこそこ数観てるんだけど
日本のアングラ演劇や舞踏に対する造詣は全くないんで ブラックミディのMV見たときに 真っ先に思い浮かんだのは オレはドイツの戦前の映画なのね Metropolis - Dance Scene https://www.youtube.com/watch?v=A0D4fHieW8o&t=148s 『メトロポリス』とかのフリッツ・ラングのサイレント期映画の中にある ドイツ表現主義 そこにあるパントマイム劇のダンス およびストップモーションと活動再開からなるギクシャクとした痙攣的なリズム感 (ラングの映画では、役者の演技だけでなく、ショットの持続と切れ目からなる運動と停止のリズム感もパントマイム性を増幅させている) 白塗りは、昔のサイレント期の映画では フィルムの感光が悪かったから光の反射を強化させるために 役者の顔を白粉で白く塗り立てる必要があったんだよね
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838 :名盤さん[]:2022/02/26(土) 13:38:06.50 ID:KiEUNCMi - ブラックミディのあのリフの反復による、音と無音からなる基礎的なリズムの設定と
そこを急停止することで生まれる痙攣のリズムも 映画におけるショットの持続とその切れ目、あるいは 映像と映像の間に挿入される暗闇の中のセリフ字幕といった サイレント時代の映画の映像のリズムを音楽的に変換したものとみなすこともできるだろうね
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840 :名盤さん[]:2022/02/26(土) 13:48:28.68 ID:KiEUNCMi - フリッツ・ラング、ブレヒト、ロシアフォルマリズム
ここら辺に共通するのが、 「異化」という考え方で 芸術のフォームの虚構性を強調し、 それを社会に内在する制度のパロディの写し鏡として突き詰めることで その内在的破壊によって社会を隠喩的に破壊するみたいな考え方だと思うのだけど これはゴダールにも隠然と影響を与えてるよね
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843 :名盤さん[]:2022/02/26(土) 13:50:37.15 ID:KiEUNCMi - ×それを社会に内在する制度のパロディの写し鏡として
○それを社会に内在する制度の写し鏡として
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852 :名盤さん[]:2022/02/26(土) 14:09:18.17 ID:KiEUNCMi - アートフォームを社会制度の隠喩、パロディとして設定し
その不自然さの誇張とか様々な仕掛けによって 作品の結末においてアートフォームを内側から破壊する それによって社会制度も壊れたように見せかけるという手法では 所詮、その破壊も「隠喩的」たらざるを得ず(実際の社会は壊れない) ラディカルな共産主義者タイプからは ブルジョワの遊びみたいに扱われて評判が悪いんだけどね
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891 :名盤さん[]:2022/02/26(土) 15:35:33.50 ID:KiEUNCMi - 形式の突き詰めによる形式の破壊というのは
一種の加速主義なんですよね、その点で保守っぽく見えちゃう
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912 :名盤さん[]:2022/02/26(土) 16:15:31.89 ID:KiEUNCMi - シティポップブームの中で
ジジイになってもまだシティポップが流行ってるという未来のディストピアのヴィジョンを早急に描くことで そのブームを打ち切ろうとしてるウィークエンドの新作も加速主義
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