- 置き忘れたカバンの中から禁止薬物が見つかる
372 :無記無記名[sage]:2024/01/23(火) 01:20:15.68 ID:QPWy5dMe - (Part1of5)
N-Boxでドライブをしていたら、オラついた顔のベルファイア(ノーマルw)に煽られた。 減速して抜かせてあげたが、今度は前方の高齢者プリウスを執拗に煽り始めた。 ジジイ気付いていないのか、道を譲る気配なし。 俺ですら煽りたくなる程の低速フラフラ運転だった。 (続く)
|
- 置き忘れたカバンの中から禁止薬物が見つかる
374 :無記無記名[sage]:2024/01/23(火) 01:22:26.08 ID:QPWy5dMe - (Part2of5)
煽り屋はしびれを切らして、一気に加速して抜いていったが、その瞬間に何を思ったのか、 プリウスが大きく舵を切って、華麗なサイドアタックを喰らわせて、 2台共々田んぼに転がり落ちていった。煽り屋ベルファイアは2回転転がって、 仰向けになって静止した。 大変な事故だ! (続く)
|
- 置き忘れたカバンの中から禁止薬物が見つかる
375 :無記無記名[sage]:2024/01/23(火) 01:33:26.75 ID:QPWy5dMe - (Part3of5)
見捨てておけばいいのに、お人好しな俺は路肩に車を停めて様子を見に行った。 ジジイもひっくり返ったプリウスから這い出てきて、 なぜか手には大きなスパナを持っていた。 フラついた足取りでジジイはベルファイアへ・・・どう見ても救出する様子には見えなかった。 やがて、ベルファイアの中から悲鳴が聞こえてきた。 ただ事ではない事件が発生したので、俺はその場でK札に通報した。 俺は田んぼに入りたくなかったので、路肩でK札の到着を待っていた。 ベルファイアの中からは男女の悲鳴が続く。 (続く)
|
- 置き忘れたカバンの中から禁止薬物が見つかる
376 :無記無記名[sage]:2024/01/23(火) 01:34:37.11 ID:QPWy5dMe - (Part4of5)
気の遠くなるような時間が経って、 K札が到着し、田んぼの連中を連れ出してきた。 正確には、煽り屋を救出していた。 ヤンキー風の男は額と鼻、耳、口から流血しており、鼻は明らかに折れていた。 ブツブツ不平を言う度に開く口からは、歯が何本か欠損しているのが見て取れた。 腫れ上がって裂けた唇も見るからに痛々しい。片目も瞼が腫れてほとんど塞がっていた。 片耳は潰れていて、そこが一番痛むのか押さえた手を離さない。 女の方も顔中に何発も痛々しいアザができており、ジジイの本気度が窺えた。 K札の尋問に対し、ジジイは何も覚えていないと主張すると、そのまま歩いてどこかに 立ち去ってしまった。 ジジイは見逃されて、何故か俺がヤンキーカップルと共に当事者扱いされて、 徹底的に証言を求められた。 (続く)
|
- 置き忘れたカバンの中から禁止薬物が見つかる
377 :無記無記名[sage]:2024/01/23(火) 01:36:49.38 ID:QPWy5dMe - (Part5of5)
俺は遠目でしか見ていなかったので詳しい状況は分からないのに、 ジジイがどこを何発叩いたのか、まるで俺がやったかのように厳しく尋問された。 そんなのヤンキーが答えろよ!と思ったが、言質を取るために俺の証言も 必要との事だった。 救急車も呼んでもらえないヤンキーはふてくされて、俺までジジイの側の人間と見なしているし、 最高に胸糞の悪い体験だった。 俺がK札を呼ばなかったら、ジジイはそのヤンキーどもの息の根を止めていたぞ!?2人とも! それでいてジジイは無罪放免とは恐ろしい。 それ以来、俺はベルファイア煽り車よりも、高齢者プリウスの方が怖くなった。 (完結)
|