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ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g
ドラム缶Bの行方8 [無断転載禁止]©2ch.net

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ドラム缶Bの行方8 [無断転載禁止]©2ch.net
269 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2016/08/07(日) 20:40:29.25 ID:4fnRON9Y
>>193
そう、やはりドラム缶Bには忍者ハッタリ君が付き物であり、忍者ハッタリ君無しには、
ドラム缶Bは機能しないと言っても過言では無い。だから俺は、同じクズ同士として、
忍者ハッタリ君と言う存在を目にすると、悔しい程に落ち着くのである。それに、忍者ハッタリ君は、
実を言うと、前の職をクビになっていたらしく、今や派遣の身であった。だからだろう。だからこそ、
忍者ハッタリ君の、仕事に対する消極的なレスポンスは、これ程までに心が躍るのである。
それにしても、同じクズ同士、それも、非正規雇用同士、たかが忍者ハッタリ君と、つたない連帯感を持つとは、
かつてウエイト板の筆頭にいたドラム缶Bの名も、さぞ泣いている事だろう。だが、これが現実であり、
かつてのドラム缶Bは、すでに死んだも同然である。だから、かつて強さの象徴であったドラム缶Bの名が、
今やネタでしか無い現実など、もはやどうでも良かった。俺が現実を受け入れ、ただそれだけ。
しかし、ウエイト板にはそれを認めない人の姿も多く、そんな彼等は、
かつて理想の真上を歩いていた俺の面影をいつまでも追い求め、頑なに今の俺を認めてはくれなかった。
だから、俺はその後に、ドラム缶Bの名を捨て、ドラム缶様と、名を改める事になるのだが、
それはあくまで、まだ先の話しである。因みに、俺がBを捨て、様に名を改めた理由とは、
俺が、ウエイト板の外道を、例えば、忍者ハッタリ君の事なんかを、たまに、
「ハッタリ様」
と、様を付けて呼んでいたからに他ならない。そう、俺は、ウエイト板にはびこる外道達に対し、
ある意味での敬意を持って、様を付けて呼んでいるのである。だから、それならばいっそ、
今や立派な外道となり果てたドラム缶Bもまた、最初からドラム缶様と呼んで貰った方が手っ取り早いし、
そうなれば、かつての面影を追われる事もないし、気も楽である。それが、紛れもない改名の経緯である。
しかし俺は、余りに外道でいた時間が長すぎた為、一体いつから自分が、ドラム缶Bでは無く、
ドラム缶様になり果てたのか、その記憶すら無い。だから俺は、時折、ウエイト板を訪れては、
「嗚呼、一体いつからだろう?俺がドラム缶様になったのは…。」
と、物思いにふけると、少しばかりセンチメンタルになってしまう事がある。が、改名の経緯はどうあれ、
要するに、忍者ハッタリ君とドラム缶Bは、これ以上に無い程の同士であると言う事である。
そして、明くる日の、来たる朝、俺は、ウエイト板で早速、初出勤を嘆くべく、
「目覚ましの音が憂鬱。」
と、まだ働いてもいないにも関わらず、仕事の愚痴を書き込んでいた。すると、工場勤務の俺と、
おそらく出勤時間までもが完全に被っている忍者ハッタリ君は、まるで打ち合わせでもしていたかのようなタイミングで登場し、
「僕も仕事鬱だお。働きたくないお。」
と、仕事の愚痴を書き込んだ。これが、その日から、俺と忍者ハッタリ君の朝の日課となった。
そして、例の冷凍食品の加工会社に出勤した俺は、まず、その他作業と言われる仕事に取りかかる事となった。
因みにここで言うその他作業とは、袋詰めする機械を通さないでも出来る、完全手作業の仕事である。
そして、そんな俺の初仕事とは、なんと、シール貼りであった。そして、その仕事の相方は、
外国の主婦達である。そう、これは言わば、誰にでも出来る仕事。この作業は、ただ、
袋詰めされた商品の袋の中心に、商品名と消費期限、会社名などの記載されたシールを、
黙々と貼り続けるだけである。だから、ここに言葉の壁など存在しなかった。が、こんなにも楽な仕事なのに、
何故だろう、俺の中での時間が凝縮されてしまっていた。そう、何枚もシールを貼り、
その達成感に時計を見ると、たった数分しか進んでいないのである。とどのつまりこの仕事は、
余りにも楽勝過ぎて、退屈と断ずるに一つの躊躇もいらないような、単調な作業でしかないのである。
ドラム缶Bの行方8 [無断転載禁止]©2ch.net
270 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2016/08/07(日) 20:41:06.69 ID:4fnRON9Y
>>269
「誰か凝縮された時間の戻し方を教えてくれよ。」
言ってか言わずか、俺は、夢中で退屈に立ち向かっていた。そして、その日の仕事は、ただ、
退屈と共に過ごしただけで終わってしまった。因みにこの日は、定時帰りであり、残業は無かった。
だが、俺は、その日の内に工場長に呼び出されると、
「お前、明日から残業な?出来るだろ?」
と、半ば残業を強制されていた。因みに、就職の面接の時の俺は、残業を承諾していなかった。
そう、全ては、卓球の練習に時間を費やす為に。だが、無様な試合をした今となっては、
それさえもどうでも良かった。だから俺は、はいと答えがちな日本人の精神も相まってか、面接の時とは一変し、
「はい。」
と、返事をしてしまっていた。すると、この場はもはや工場長のペースであり、俺の発言権は、
失われつつあった。だからだろう。恐らくその事を知っているであろう工場長は、次に、
土曜出勤についてを俺に提案していた。が、発言権の無い俺は、またしても、
「はい。」
としか、答える事が出来なかった。こうして、俺の地獄は幕を開ける事になるのだが、
まだ、終日その他作業で、地獄を知らない俺は、呑気にも、
「この仕事は退屈との戦いだな。」
なんて、一人で納得していた。そして、退屈なる1日を終えた俺は、勿論、その足で卓球場に行く事もせず、
早々に帰宅すると、ウエイト板にアクセスし、そこに、
「仕事いやだあああああ!」
などと、今日1日の鬱憤をぶつけていた。すると、やはり帰宅時間までもが俺と被る忍者ハッタリ君が、こだました。
「仕事いやだおおおおお!」
そして、俺と忍者ハッタリ君は、とりあえず、
「明日にはこの世から仕事が消滅していますように!」
とか、
「僕が総理大臣になったら、仕事の無い国を作るお。」
などと、無駄とわかりきった願掛けをすると、明日に備えて眠りについた。が、やはりと言うべきか、
ウエイト板で、終始スレッドに沿わない書き込みを繰り返す俺と忍者ハッタリ君は、
匿名達からこぞって除け者扱いを受けた。が、除け者扱いも何も、最初から除け者の俺達に、
もはや敵はいない。だから俺は、その明くる朝も、再びウエイト板にアクセスしては、
「仕事いやだああああああ!」
と、書き込んでいた。すると、やはり忍者ハッタリ君がこだました。
「仕事いやだおおおおお!」
至福の時間である。仕事に対し、消極的な姿勢の奴が俺の他にもこの世界で働いている。
たったそれだけの事で、俺は、えも言えぬ充足感と安心感を抱けるのである。そして恐らく、
忍者ハッタリ君もまた、俺に同じなのだろう。だからこそ彼は、匿名達から何と言われようが、
毎朝、俺と共に仕事があるこの世の中をウエイト板で嘆くのである。だから俺と忍者ハッタリ君のそれは、
まるで挨拶、否、赤ちゃんの夜泣きに近い。が、悪気があるだけ、俺と忍者ハッタリ君の方が、
遥かにタチが悪いだろう。良い歳こいた大人がこのような行動をしていると思うと、我ながら泣けて来る。
が、その当時の俺に、羞恥心は無かった。だから俺は、俺達のこの行為が大人の夜泣きであるならば、
赤ちゃんの夜泣きを一体何に例えようか、物思いにふけっていた。が、物思いにふけった俺の出した結論とは、
「赤ちゃんが何故夜泣きするか知ってるか?将来働かなきゃならないからだよ。」
と、赤子の頃から将来を嘆いている物であると、勝手に結論付けた。そして、俺はその結論を、
勿論、ウエイト板に書き込んでいた。が、やはり、匿名達の反応は薄かった。だから俺は、
当時、匿名達の気持ちが理解出来なかった。誰だって、働くのは嫌な筈である。ならばいっそ、
その鬱憤をぶちまけ、俺達に混ざって、
例えば、
「仕事いやだああああああ!」
なんて、弾けてしまえば良いのに、それをするのは、あくまでも俺達だけであった。
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271 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2016/08/07(日) 20:41:57.79 ID:4fnRON9Y
>>270
それが、リアル底辺と、リア充の差なのかも知れない。そう、俺は、後に彼女が出来た時もそうであるが、
当時のように、思うがままに仕事を嘆く事をしなくなるのである。それは、決して仕事が大好きになった訳では無い。
ただ単に、仕事以外の悩み事が出来ただけの話しである。だから、
仕事以外に嘆く物が無い俺と忍者ハッタリ君は、まさに最低辺である。
「悲しすぎるぜ。」
俺は、これを書いている今も、そうつぶやいて笑ってしまった。だから、俺と忍者ハッタリ君のこれらのやり取りに、
少しでも居場所を感じてしまう君の姿があれば、どうかそのままでいないで欲しい。笑うのは良い。
俺と忍者ハッタリ君なんか、世間の笑われ者であり、これを笑うなと言う方が無理である。だが、笑うならせめて、
「どうしようもねえなコイツら。」
と、思って頂きたい。決して、そんな俺達の姿に、
「同士がいる。」
と、安堵の笑みを浮かべてはならない。ともあれ、俺達は、良い歳をこいた大人の夜泣きコンビである。
そして、夜泣きコンビの片割れである、ドラム缶Bこと俺は、この日、この職場で初となる、
退屈以外の苦しみを経験する事となった。それは、やはりその他作業での事であった。
その日のその他作業は、昨日とは違い、ミックスベジタブルを作る作業をしていた。
因みにミックスベジタブルとは、お馴染みの、コーンと角切り人参、グリーンピースが入った物である。
そしてそれらは、原料毎に別々に箱詰めされている為、混ぜなければならない。だが、混ぜるにしても、
原料毎に重さが決まっているのである。例えば、コーンならば約1100gであり、角切り人参ならば、
約750gであり、グリーンピースならば、約500gである。そして、それらを計量する方法は、完全手作業である。
まず、30kgのコーンの箱を持ち上げ、番重容器に1100gまで原料を流し込み、誤差は、
ボウルを使って処理し、次に、同じ容量で角切り人参を計量し、次にグリーンピースである。
つまり、計量者には、常に最大30kgの負荷が腰にかかり、そして、番重容器にそれを流し込まんと、
腰を曲げる度に、新たな負荷が腰にかかるのである。つまり、この仕事は、最悪と言える程に、
腰に悪い。さらに、それだけにとどまらず、箱詰めされた原料は、その原料の糖度により、
密着し合って冷凍されてしまっているのである。だから、そのままで、箱を開けただけで、
計量を試みよう物であれば、腰を傾けた際に、原料が四角いダンボールの形に滑り落ちてしまい、
計量のしようが無い。ならばどうするか、その答えは、簡単であり、例の、原料を箱開けする前に頭上に持ち上げ、
地面に叩きつける作業をすれば良いだけの話しである。だが、ただでさえ計量で腰に負担がかかると言うのに、
原料をほぐす作業まで必要となると、たまった物では無い。それに、コーンやグリーンピースなど、
皮のある原料は素直であるが、角切り人参など、皮の無い原料は、一回ではほぐれず、
三〜四回は叩きつけなければならない。それも、一日に何百箱もである。だからその作業は、
そもそも、取っ手の無い30kgのダンボールを頭上まで持ち上げられる男性が数少ない為、
あくまで試運転的な軽い気持ちでの物であったらしい。現に、計量もまた、ダンボールから直にでは無く、
スコップやボウルを使用し、小刻みに出来るよう、専用の道具が用意されていた。
だが、試運転的な作業であると聞かされていない俺は、必死であった。因みに、計量された原料は、
選別台に投入され、そこで選別者がコーンの芯やグリーンピースの茎などを取り除き、混ぜ、
初めてミックスベジタブルの体となる。そして、選別者は、投入と計りの俺に対し、
八人である。だから、計量者が選別のスピードに合わせようとすれば、冷凍食品の現場だと言うのに、
汗が絞れる程である。だが、絞れる程の汗をかいてまで、俺は、最後まで間に合い続けてしまった。
それは、その他作業の責任者である、佐々木さんにも予想外の出来事であり、俺達はなんと、
定時よりも二時間も早く、予定数のミックスベジタブルを作る事に成功してしまった。
そして、余った時間を俺達は、機械連結の選別作業に混ざって過ごす事となった。
ドラム缶Bの行方8 [無断転載禁止]©2ch.net
272 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2016/08/07(日) 20:42:22.63 ID:4fnRON9Y
なんとか言えや


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