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ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g
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483 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2015/11/03(火) 23:19:04.12 ID:sEONaxpw
>>469
だから俺は、自分の身体の正常な防衛反応にすら気付かずに、あんパンとトレーニング、
そしてたまに過食しては自発的に嘔吐する毎日を送っていた。本当にその当時の俺は、毎日が地獄だったと思う。
キツいトレーニングに、栄養すらまともに摂取出来ないとなれば、心も身体も壊れてしまう一方である。
しかし、それでも尚、抜け出せないのが過食嘔吐である。今になって思うとそれは、本当に簡単な事である。
それは、大型の肉食動物が、何日も獲物にありつけず、たまに獲物を捕らえた時に、
その獲物を丸々一頭、何日もかけて休まず喰らい続けるのと同じである。
そう、人間もまた、彼等肉食動物と同じ本能が備わっているに過ぎない。故に毎日の食さえ満たされれば、
過食衝動など、起こる筈が無い。要は本能に従い、喰らい続ければ良いだけの話しである。
しかし、悲しいかな、人間には、本能とは別に、理性が備わっている。それも、壊れた心のままではその理性もまた、
とてもまともな物では無い。そう、壊れた心が本能の防衛反応を阻み、そして本能がまた、
壊れた心の拒否反応に懸命に抗おうとしてしまうのだ。それは、決して終わる事の無い堂々巡り。
だから当時の俺は、この毎日が、永遠に続くとさえ考えていた。が、それは違った。
そう、過食嘔吐とは治るのである。それも、たった一つのきっかけで。それは、
俺が過食嘔吐の日々に悩まされながらも、就職の為、運転免許を取得し、
そして林業の支援者講習を受けていた時の事だった。因みに林業の支援者講習とは当時、
林業の余りの過酷さと、そして死亡率の高さから、若者の林業離れが深刻化した事により、
国が発足した、林業従事者促進の為の活動である。因みに林業とは大きく分けて、
チェーンソーと言う、木を切り倒す機械を必要とする仕事と、そして刈り払い機と言う、
草や低木を刈り払う機械を必要とする仕事の二つに分けられる。そしてその二つの機械を仕事として使用するには、
それ専用の免許証が必要であるらしい。そして、その免許証を無料で取得させてくれるのが、
国の支援者講習である。そう、林業とは、国が支援しないと成り立たない程に過酷な職業なのだ。
そして、日常に過酷さを求める俺は、迷わずそれに応募し、そして将来はその過酷な林業に就く為、
それに参加するに至った。しかし、今俺が住んでいる地域は千葉県柏市であり、
林業とはとても縁遠い場所である。その為俺は、支援者講習を受ける目的の為だけに、
はるばる茨城県は北部まで車を走らせる事となった。しかし、支援者講習とは、流石にそれが一端の免許と言う事もあり、
その講習は、実技と筆記を合わせると、軽く1ヶ月にも及ぶ物である。しかもその講習内容と講習時間は、
運転免許の取得とは違い、自分に合わせる事が決して出来ず、みんなと平行しながら、それも、
丸一日かけて行われる物である。故に柏市からそれに通わなければならない俺にとってそれは、
非常に面倒である。しかし、そこでもなんと、そんな俺に、再び国からの支援の手が差し延べられる事となった。
なんと俺は、その支援者講習の受講期間中、国から無料で共同の宿舎を提供していただく事となったのだ。
まさに至れり尽くせりである。因みに、やはりと言うべきか、その支援者講習の受講生達の中には、
俺のようなよそ者は少なく、故に彼等の殆どが茨城県民であった為、その宿舎の利用人数は、
俺を含めても、僅か三人であった。そして俺達その三人はと言うと、
やはり何の面識も無い故か、最初こそ殆ど会話が無かったが、そんな俺達も、
ここが共同宿舎である以上、嫌でも毎日顔を合わせる為、とりあえず皆で一つの車に乗り込むと、
そこで地元のスーパーなどを探索した。そう、そこは、いくら宿泊が無料と言えど、
食事までは付かないのである。その為の俺達のスーパー探索である。
しかし、俺が欲しい食材はあんパンのみであり、そんな俺に、その探索は余り意味をなさない。
しかし、その中の一人の加藤と言う名の男は、やけに食材に対しこだわりを持っており、
そんな食材を眺める加藤さんの目は、まさにプロの料理人その物だった。するとこれは、
後で聞いた話しであるが加藤さんは、本当に元プロの料理人だったのである。
が、彼が元プロの料理人だろうがそれは、俺にとって余り重要な事では無く、
今の俺にとって重要なのは、毎日のあんパンの確保である。だから俺は、付近のスーパーを回る度、
すぐに在庫が無くなる傾向にあるあんパンを買い占めては、それを宿舎の冷蔵庫に保管した。
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484 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2015/11/03(火) 23:19:43.34 ID:sEONaxpw
>>483
因みに勿論、その保管用の冷蔵庫も共用であり、そして共用故にそれは、大きい物であるが、しかし、
半分以上は俺のあんパンがその面積を占めていたと思う。当時の俺は、まさに偏食家その物であった。
が、やはりまだ会話の少ない俺達のことであり、誰もそんな俺のあんパンに対し、
ツッコミを入れる者はいなかった。しかし、そんな俺達も、一カ所の宿舎にまとめられていると、
一週間もしない内に打ち解けてしまい、毎日つるんでは、そこで色々な話しをするようになっていた。
因みにその時の俺は、自分に振り分けられた部屋に、ダンベルなどの簡単なトレーニング器具は持ち込んでいたものの、
そんな俺の努力は、とても人に話せるような立派な内容では無い為、その事は皆に黙っていた。
が、そんな俺も、走り込みだけは、すでに打ち解けた皆に黙って一人で出かける訳にもいかなかった為、
話す事にした。すると、俺からそれを聞いた元プロ料理人の加藤さんは、ここに来て初めて、
「ランニングしてるのに、あんパン以外の物は食べないの?それって身体に悪いと思うんだけど。」
と俺に言うと、俺の偏食についてツッコミを入れた。が、対する俺は、この食生活が身体に悪い事など、
すでに百も承知であった為、まるで聞く耳を持たなかった。本当に当時の俺は、
「太る事により、走り込みに支障をきたしたくない。」
の一心であり、故に自分の過食がただひたすら怖かったのだ。だからこそ、周りからの意見でさえ、
そんな俺に干渉する事は出来ない。しかし、そんなある日の事、俺達がその日の講習を終え、
宿舎に帰宅すると、何故か宿舎の正門に鍵がかかっており、俺達は足留めを食らってしまっていた。
どうやらその日は、管理人の到着が何らかの要因で遅れているらしかった。因みに管理人は普段、他の仕事も掛け持ちしており、
昼にはいつも外出していた。だからそんな管理人の到着が遅れる事など、良くある話しである。
しかし、ここに来て俺は、焦りを隠せないでいた。そう、宿舎に入れないと言うことは、
当然宿舎内にある自前のトレーニング器具が使えないと言う事であり、さらに言うと、ランニングシューズでさえ、
その宿舎の中であった。それでは、ただでさえ支援者講習の受講により、限られてしまった俺のトレーニング時間が、
さらに減らされてしまう事になる。俺は、それだけは承知出来なかった。だから俺は、
ここに来て管理人の到着を待ちわびる皆の輪の中から一人外れると、宿舎の裏庭へと回り込み、
そこで一人自重トレーニングをこなしていた。因みにその当時の俺は、
すでに一時間半以上もの時間をそのトレーニングに費やす程になっており、
そんな俺の腕立て伏せの回数は、ゆうに1200回を超えていた。勿論それを行う俺は、汗だくになってしまう為、
普段は半裸でそれを行っている。が、それはあくまで誰もいない部屋の中だからこそ可能な事であり、
宿舎の裏庭と言う今の環境で俺は、それを自重しなければならない。
が、それは、俺が裏庭で自重トレーニングを始める事僅か20分程度の事、俺は、余りの汗に早速前言を撤回すると、
ここで上着を脱ぎ捨て、いつも通り半裸となっていた。そもそも、俺が裏庭を場所に選んだ理由とは、
同じ宿舎に寝泊まりする仲間達の視線を遮る為であり、そこに誰の視線も無い筈である。
が、俺のその考えは、甘かった。なんと、管理人の到着を待ちわびる間、
なかなか到着しない管理人に痺れを切らした他の二人が、興味本位で俺が姿をくらました、
裏庭を覗きに来てしまったのだ。そしてその二人の眼前には、半裸で汗にまみれながらトレーニングする男の姿が一つ。
まさに奇妙極まりない事だろう。だから俺も、余りの恥ずかしさから、そのトレーニングを一時中断すると、
その場で固まってしまっていた。が、そんな俺の姿を見た二人の反応はと言うと、
「うっわ!すっげー身体!何?何のトレーニングしてるの?にしてもすげえ身体だな。」
だった。それを聞いた俺は、とりあえず二人にどん引かれなかった事に安心すると、しかし次に二人がそんな俺に対し、
「構わず続けて。」
と、言う物であるから、俺もまた、もう見られてしまった物は仕方ないと、二人の目の前で、
トレーニングを続ける事にした。恐らくはそれが、俺が初めて人前で努力する姿を晒した瞬間だったと思う。
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485 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2015/11/03(火) 23:20:24.01 ID:sEONaxpw
>>484
そんな俺は、凄く恥ずかしい気分ではある物の、しかし時折、例の二人が俺に、
「一体何回腕立てやるんだ?」
と、俺の腕立て伏せに対し野次を飛ばす物であるから、ついに俺も満更でも無くなってしまっていた。
だから俺は、そんな二人の野次に応えるべく、ここでしたり顔を浮かべると、
「ぶっ潰れるまで。」
と返し、本当にぶっ潰れるまで、連続250回を超える腕立て伏せを行ってしまう始末である。
努力とは本来、確かに無様で人に見せられた物では無いが、たまにはそれも良いのかも知れない。
そして、管理人がようやく宿舎に到着すると、俺の自重トレーニング鑑賞会もようやく幕を下ろした。
が、俺の自重トレーニングを目の当たりにした加藤さんは、さらにもう一度、そんな俺に元プロ料理人の目線から一言、
「あの身体に、あのトレーニングじゃ、あんパンだけじゃとてもやっていけないでしょ。」
と言うと、もう一度俺の身を案じてくれていた。が、それでも聞く耳を持てないのが過食嘔吐患者の怖い所であり、
故に俺は、それさえも笑顔に紛らしていた。が、その翌日の夕食時、俺が部屋であんパンを貪っていると、
突然俺は加藤さんに共用のキッチンへと呼び出される事になった。するとそこには、
ゆうに10人前はあろうかと言う量の料理がずらりと並んでいた。それを見た瞬間、俺は、余りの光景に、
「なんでやねん。」
と、ツッコミを入れてしまった。すると加藤さんは、まるで全てを見通していたかのように、俺に、
「アレルギーも好き嫌いも無いでしょ?だから一緒に食べようぜ?一人じゃこの量は食えねえよ。」
と言うと、俺を食事に誘った。こうなると流石の俺も、この量の食事を加藤さん一人に押し付ける訳にも行かず、
その食卓に着くのではあるが、しかしそんな俺の心は、依然として頑ななままであり、例えば、
「まあ、後で全て嘔吐すりゃいいや。いつもやってきた事だし、今回もこれで終わりだ。」
程度の軽い気持ちで、加藤さんの手料理を口に運ぶ事にした。が、その料理を口にした瞬間、
俺は固まってしまった。その料理は確か、親子丼の具材の改良版みたいな料理であり、
そこには、鶏肉と卵、玉ねぎの他にも、舞茸や、そして更には細かく刻んだタクワンまでが入っていた。
そしてその具材の全ては、俺が加藤さんとの談笑の中で、大好物であると語った具材であった。
加藤さんはかつて、あんパンしか口にしない偏食家な俺に対し、
「他に好きな食べ物は無いの?何かあるでしょ?」
と尋ねた。それに対し俺は、とりあえず肉体作りには欠かせないと言えるタンパク源である、
鶏肉と卵を引き合いに出した。そしてその最後に俺は、
「あ、後、舞茸やタクワンも好きと言われれば好きですね。」
と、付け足して答えていた。そしてそれが、今や一つの料理にまとめられ、そしてその一口が、
俺の口の中に優しく溶け込んでいる。俺が固まるのも、無理はなかった。俺は未だかつて、
こんなにも優しい料理を口にした事は無い。しかもそれは、ただ優しいだけじゃなく、
なんとタクワンと親子丼の具材の相性の良いことか、その味までもが絶品であった。
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486 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2015/11/03(火) 23:21:23.79 ID:sEONaxpw
>>485
だから俺は、とてもじゃないがその料理を、後に自発的に嘔吐して無碍にするような行為なんか出来なかった。
そして俺は、しばし、その料理の余りの優しさと、そして美味しさに、涙しながらそれを貪り食べていた。
するとその光景を見ていた加藤さんは、やはり俺の置かれている状態をすでに理解していたのか、
半ば誇らしげに笑うと、しかし多くの言葉を飾る事は決してせず、たった一言だけ俺に、
「味はどうだい?まあ、美味いに決まってる。」
と、自分の料理を自慢した。それに対し俺は、何の異論も唱える事が出来なかった。そして加藤さんは、
どうやら世話好きであるらしく、俺がその10人前はあろうかと言う料理を平らげると、
その翌日、そしてさらにその翌日も、俺に大量の料理を振る舞ってくれていた。勿論その時の俺は、
まだ過食症の症状が見られる為、その大量の料理ですら、残さず軽く平らげるのであるが、
しかし、その料理の優しさに、俺は決して自発的嘔吐をする事は無かった。考えて見ればこの宿舎には、
およそ体重計と呼べる物が無い。だからここでは、身体を計る物が、見た目以外に無いのである。
そしてそんな俺の見た目とは、食後こそ腹が膨れる物の、いつでも筋肉で引き締まっており、
体脂肪なんて殆ど無かった。だから俺は、自分の身体に対し、
「なんだよ。全然太らねえじゃねえか。」
とツッコミを入れると、ようやく安心しきって食事を取れるようになっていた。
そして俺が加藤さんから毎晩のように手料理を振る舞われる事一週間くらいすると、
そんな俺の身体に、ある感覚が戻った。その感覚とは、そう、満腹感である。
瞬間俺は、心の底からの笑顔を浮かべると、加藤さんに対し、
「満腹っス。もう食えないっスよ。」
と、宣言していた。するとそれを聞いた加藤さんは、
「こりゃ参ったね、作りすぎたかな。」
と言うと、もう一人の男の事もその食卓に招いた。因みにその男とは、今更であるが、
桜井と言う名前の男であり、そしていわゆる右翼の活動家であった。そんな桜井さんは、
俺に何を期待しているのだろうか、良く俺に対し、林業を利用した新たな政党の発足を唱えると、
俺をその道に誘おうと試みた。故に俺は、桜井さんの事が少し苦手である。そして加藤さんもまた、
俺に同じであるらしい。そんな桜井さんが言うには、桜井と言う名字とは、
日本の象徴とも言える、桜の花と、そして侍と言う言葉をかけた名字であり、
まさに日本を代表するような名字であるらしいが、俺には彼の世界観がまるで理解出来なかった。
しかも彼は、刃物が大好きであり、自分が振り分けられた部屋にナイフ等の刃物ばかりを持ち込んでいた。
そして俺は、何故か彼から度々部屋に招かれると、その刃物についてうんちくを語られる始末である。
本当に俺は、桜井さんにだけは着いていけなかった。が、ともあれ俺は、
こうして元プロの料理人である加藤さんが手がけた、優しさと愛情溢れる手料理により、
過食嘔吐と言う名の厄介な奇病から難を逃れる事が出来た。本当に俺は、今でも加藤さんに頭が上がらない気持ちであり、
故に当時、俺が加藤さんと連絡先を交換しなかった事が、今でも悔やまれる。そう、当時の俺は、
未だ自分自身が全てを守れる程に強く完成していないと言う理由から、加藤さんとの連絡先の交換を拒んでしまったのだ。
こればっかりは、過食嘔吐のように、料理でどうにかなる話しでは無い。しかし、加藤さんの料理には、
本当に脱帽の一言であり、だからこれを読んでいる皆さんもまた、もしも近くに過食嘔吐の患者がいたならば、
優しい手料理を振る舞っていただきたい。そうすれば、きっと彼は、過食嘔吐から救われる筈だから。
そして過食嘔吐の当人である人もまた、これを読んだのなら、壊れてしまった心に従って嘔吐するのはもうやめにして、
たった一週間、まともに、そして今まで嘔吐して来た分、多めに食事を取っていただきたい。
はっきり言って無理な減量やダイエット等から来る過食嘔吐とは、簡単に治るのだから。
ドラム缶Bの行方5 [転載禁止]©2ch.net
488 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2015/11/03(火) 23:23:39.13 ID:sEONaxpw
>>482
帰れ!!!!!!!!!!
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490 :ドラム缶B ◆P7KNUTc4/g []:2015/11/03(火) 23:30:27.44 ID:sEONaxpw
黙ってトレーニング編読めや!!!!!


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