- ★NHK連続テレビ小説★717本目
855 :可愛い奥様[sage]:2020/05/23(土) 14:03:18.40 ID:7VN+anU00 - エールの演出と音楽演出のことを話してるよ
吉田監督インタビュー https://www.nhk.or.jp/yell/special/interview/11.html 抜粋(1) ――『エール』を演出するにあたって、 どんなコンセプトを持っていますか? 一つは“ライブ感”です。 芝居は動きまで細かく決めず、 ある程度は役者さんに委ねて、 ワンシーンを細かくカットせずに流れで撮影しています。 もう一つは、お約束をなるべくやらずに、 “ひとひねり” すること。 ただ感動的なシーンを置くのではなく、 ハラハラドキドキのシーンから感動につなげるなど、 いい意味で視聴者の方々を裏切りたい気持ちがあります。 「ながら見のドラマだから……」と諦めるのではなく、 朝食の箸を止めるドラマにできたら理想ですね。
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856 :可愛い奥様[sage]:2020/05/23(土) 14:04:08.38 ID:7VN+anU00 - 抜粋(2)
――全体を通じて、 割とコミカルな要素を重視しているのでしょうか? 笑いは欠かせませんが、 コメディ然としたドラマにしたいわけではありません。 目指すのは、 登場人物が一生懸命やっているのにどこか笑ってしまう、 泣いているのにほほえましくなってしまう…… といったドラマです。僕たちは、 この番組を通じて視聴者の方々にエールを送り、 「自分も頑張ろう!」と元気を出してほしい。 登場人物が苦しんでいるシーンでも、 最終的にはそういった感情につなげたい。 その意味で、笑いがドラマの根底を貫いていると、 ちょうどいいバランスで見られると思うんです。 コメディにしたいというよりも、 エンターテインメントにしたいと考えて演出しています。
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858 :可愛い奥様[sage]:2020/05/23(土) 14:06:20.47 ID:7VN+anU00 - 抜粋(3)
――最初におっしゃったように ひとひねりしているんですね。 音楽の使い方なども、 通常とは少し違っています。 例えば、裕一が音楽から離れる決意をして、 ハーモニカ倶楽部での最後のコンサートに臨んだエピソード(第13話)。 普通に構成すると、 クライマックスの演奏シーンに向かって 盛り上げていくのが正解だと思います。 でも、このドラマでは歌や演奏のシーンが多いので、 そのパターンばかりでは苦しくなる。 そこで、楽曲の構成と物語の構成をリンクさせたうえで、 早い段階から演奏をスタートさせ、 コンサートのシーンと 音楽を辞める決意に至ったシーンとを行き来する形にしてみました。 そういったチャレンジもしています。
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859 :可愛い奥様[sage]:2020/05/23(土) 14:06:55.95 ID:7VN+anU00 - 抜粋(4)
――そこまで凝ったことをするのは、 音楽がテーマでもあるからですか? そうですね。 通常のドラマでは、 音楽は芝居の情緒を補佐するものですが、 今回は音楽が“主役”でもあるので、 関係性が逆転するんです。 音楽に人生のドラマを織り込むことで、 音楽自体のすばらしさを表現できれば、と思っています。 『エール』の物語は戦前・戦中・戦後にまたがりますが、 時代の変遷も音楽を通じて描いていく予定です。
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860 :可愛い奥様[sage]:2020/05/23(土) 14:08:50.62 ID:7VN+anU00 - 抜粋(5)
――今回の連続テレビ小説はオリジナル作品ですが、 モデルである古関さんの人生に きちんと向き合って描かれているんですね。 作られたキャラクターとして描くのではなく、 実在する人のように見えてほしいですからね。 作曲家を目指すキャラクターを描くなら、 「何があっても夢を諦めないぞ」という設定にしたくなります。 でも、実際の古関さんは、 諦めたり、泣き言を漏らしたりしていた。 古関さんのアイデンティティーや、 大事にしていたものは変えないつもりです。 妻である音に関してもそう。 モデルになっている古関金子(きんこ)さんは強い女性ですが、 何事もスパッと決められるキャラクターにはしません。 あくまでも「自分の意志を大事にする女性」として描き、 人間の葛藤がきちんと見えるようにしたいですね。す ごい役者さんが集まっているからこそ、 “本当”のさじ加減を意識したキャラクター作りができています。 抜粋おわり
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