- スタービースト:失われたエイリアン原案
176 :名無シネマさん[]:2011/12/24(土) 11:08:44.23 ID:X4UteTID - 注)サイレックスとはコーヒーメーカーです。
ケイン:起きろよ、ランバート。 ハイパースリープ室。もう1つカバーが開く。若い女性が起き上がる。 ランバート:今、何時。 ケイン:さあな。 調理室。ポットは半分ほどになった。ケインがドリップを見、香りを嗅ぐ。 ケイン:次はダラスとケインだ。(大声で)グッドモーニング、キャプテン。 ダラス:コーヒーはどこだ。 ケイン:淹れてるとこさ。 ランバートがキッチンへ入る。カップにコーヒーを注ぐ。 ハイパースリープ室。更に2つのカバーが開く。男が2人起き上がり、視線を交わす。 調理室。ケインが新鮮なコーヒーを楽しんでいる。 ケイン:リプリー… 1拍あって、もう1つのカバーが開く音がする。 ケイン:パーカーが起きたか。ブレットは遅れそうだな。 カバーの開く音。 ケイン:よし。 ハイパースリープ室。ダラスはグロッギーな一団を見る。 ダラス:誰か、猫を。 リプリーがコンパートメントからぐったりした猫を拾い上げる。
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177 :名無シネマさん[]:2011/12/24(土) 15:00:17.68 ID:X4UteTID - 合衆国商業宇宙船ノストロモのクルーがテーブルを囲んで座っている。
ダラス:船長 ケイン:エクゼクティブ・オフィサー リプリー:兵曹長 アッシュ:サイエンス・オフィサー ランバート:航空士 パーカー:エンジニア ブレット:エンジニアリング・テクニシャン ジョーンズ:猫 5人の男と2人の女性:リプリー、ランバート ランバート:ジーザス。寒いわ。 パーカー:まだ一緒だな。 ブレット:ヤー。 リプリー:ラッキーね。 彼らはあくびをし、体を伸ばし、震えている。ダラスは光る黄色いライトを点検する。 ケイン:死んだ気分だ。 ケインはまだ目覚めきっていない。あくびをする。 パーカー:そう見えるぜ。 アッシュ:お帰り。 パーカー:ドックへ入る前に、ボーナスの話をしようじゃないか。 ブレット:イヤー。 パーカー:ブレットと俺は全額頂けると思うんだがね。 ダラス:2人とも契約通りだ、皆と同じにな。 ブレット:皆は俺たちより多いだろ。 ダラス:皆はお前たち2人より多く貰う権利がある。 アッシュ:マザーが話したいと。 ダラス:見た。黄色いライトは俺専用だ…さあ、皆、位置に着くんだ。
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178 :名無シネマさん[]:2011/12/24(土) 15:42:14.06 ID:X4UteTID - コンピュータールーム別館。床から天井までのデータバンク。黄色いライトが光っている。下面に説明文。
「優先命令アクセス・オンリー」ダラスは入る。コンソールに着く。シャツに付いているマスターコンピューター 記章キーを外し、ライト下のボードへ差し込む。データバンク全てが俄然息を吹き返す。ダラスはキーボードに コンピューターコードを打ち込む。画面に説明文。コンピューターのプリントアウト。 二進法、01335。 ダラス:サンキュー、マザー。 ダラスはキーボードを叩き、リードアウトを始める。 ブリッジ。眼の高さより上はビュースクリーンで囲まれている。何も映っていない。ケイン、リプリー、ランバートが入ってくる。 ダラスのシートは空席である。全員着替えが済み、各々のコンソールに着く。リプリーは猫を下ろし、シートにストラップを掛ける。 ケイン:プラグ・インを。 3人のクルーはスイッチを入れ始める。コントロールルームは生き返る。ライトが点滅する。 ケイン:何か見るものは? ランバートがスイッチの列を押す。ビュースクリーンが明滅して生き返る。 ランバート:これを見て。 どのスクリーンにも星の散らばる暗闇が映っている。 ランバート:地球はどこ。 ケイン:お前、航空士だろ。 リプリー:私たちの星系じゃないわ。 ケイン:スキャンを。 ランバートは幾つかトグルスイッチを叩く。スクリーンの映像がドリフトし始める。星々の映像が動いていく。 ノストロモ外観。星間空間の深部を重々しく移動する工場型宇宙船。 機能:石油タンカー及び精錬所 積載量:2000.000.000トン 全長:1.5km 磨耗したエクステリアは黒いスラッジで覆われている。
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180 :名無シネマさん[]:2011/12/24(土) 16:05:41.53 ID:X4UteTID - ブリッジ。ランバートがチャートを熟読している。当惑している。
ケイン:トラフィック・コントロールにコンタクトを。 リプリーは通信ユニットのスイッチを入れる。 リプリー:こちら商業船ノストロモ。登録番号180246.聞こえますか?オーバー。 空電以外何も聞こえない。 リプリー:何も。 ケイン:続けるんだ。 ケインはランバートの方を向く。リプリーは通信を試み続ける。 ケイン:表示は。 ランバート:私たち、奥地にいるから… ケイン:続けろ… ランバート:努力してるのよ。 ユリイカ。 ランバート:見つけたわ。 ケイン:信じられんな。 ランバート:こんな所で何やってんの。 ケイン:何の事だ。 リプリー:私たちの星系じゃないのよ。 エンジンルーム。巨大なリアクター・システムがスムースに低い音を立てている。パーカーとブレットがガラスの小部屋にいる。 ビールを持っている。巨大なパワープラントが延びている。全ユニットがオートマチック・ハイパードライブである。 パーカーがデスク上のスイッチを叩く。 パーカー:そっちのライトはどうだ? ブレット:グリーンだ。 パーカー:こっちもだ。 2人とも、一気に呑む。突然ビープ・シグナルが始まる。 パーカー:クライスト。何だ。 ブレット:ライト。
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181 :名無シネマさん[]:2011/12/24(土) 16:50:12.93 ID:X4UteTID - リプリー:食堂へ報告を。
油だらけの廊下−“C”レベル。 パーカー:奴らは絶対ここへ降りてこないが理由を知りたいぜ。ここに用があるのによ。 ブレット:俺たちの手取りが奴らの半分なのと理由は同じさ。俺たちの時間は奴等の物。そう見てるのさ、奴等は。 パーカー:ああ。何か言うとしたら…ここは臭いぜ! 彼らは彰晃階段へ向かう。 食堂。全員が集まっている。 ダラス:家に帰ったんじゃない事には、気が付いた者もいるだろう。 ブレット:一体何事だ。 ダラス:マザーが航海を中断した。マザーは、一定の状況が発生した場合に航海を中断するようプログラムされている。 彼らは…(休んで)我々はQBR157.052の1/4象限から周期的に通信が発せられているのを発見した。誰かが墜ちたんだ。 ブレット:それがどうした。 ケイン:我々はB2項のもとに義務が… パーカー:クライスト。俺たちは商業船でレスキューチームじゃない。契約にこの類の義務はない。 アッシュ:契約書を読んだほうがいい。非商業レーンにおいて通信を受受信した場合… ダラスはパーカーとブレットを見る。 ダラス:俺たちは行く。以上だ。 ダラスは妥協すべきタイミングを分かっている。 ダラス:ライト、我々は行く。(微笑んで)サー。 ダラスはアッシュの方を向く。 ダラス:着陸できるか。 彼はマザーのプリントアウトを持っている。 アッシュ:他の船もやったんだからな。 ダラス:それだよ。 プリントアウトを調べる。 アッシュ:大きさは充分だ。着陸できない理由は見つからんね。
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