- 数字のために作家性を捨てた映画監督
97 :名無シネマさん[sage]:2011/01/10(月) 14:54:01 ID:XR54Lgow - アニメでごめんなさい><
庵野秀明
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32 :名無シネマさん[sage]:2011/01/10(月) 18:27:14 ID:XR54Lgow - 素人の予想なんか当たらないよ
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94 :名無シネマさん[sage]:2011/01/10(月) 22:01:22 ID:XR54Lgow - 『十三人の刺客』は、とっくの昔に死んだと思っていた邦画時代劇が生存していた!!と時代劇ファンを歓喜させた作品なんだよ。
切腹の様式、とっくに絶滅したと思っていた長袴、行灯や蝋燭を再現した暗い照明、芸妓のメイク、お歯黒眉ぞりの再現、衣装の質感、 どれをとっても驚異的。 アクションはワイヤーも中国武術めいた動きもない、日本の伝統を踏襲した殺陣。 時代劇の基本としておさえておいて欲しいポイントをはずしていない。 男女の色恋や家族愛といった人情やら人間性やらなんてもんはどーでもいいんだよ。 時代劇とは様式美なのさ。この映画は、完璧なまでの暗君が出てきて、お約束通りに悪の権化が出てくる。 そして殿さまの命令で斬り合う狂気の侍たち。 これぞ、これぞ時代劇なんだ。 繰り返すけど、人情とか家族愛とか男女の恋愛とかどうでもいいんです。ほんとうにどうでもいい。 時代劇ファンが見たい時代劇はお侍がともかく斬って斬って斬りまくるというシンプルなものなのです。 本作はスタッフロールから察するに、国際展開もかなり狙ってる。 海外受けする侍像というのはどういうものかというと、やはり狂気、死狂いをふくんだものじゃないかと個人的には思う。 侍のヒューマニズムなんてどうでもいいんですよ。 海外のイメージとして、「奇声を発しながら理不尽な命令にも黙々と従う、恐怖の戦闘員集団=侍」なんじゃないかと思う。 でもそれである意味正解だと思うんです。その理不尽さと戦ってきたのも日本人の歴史といいますか。 殿さまのデスマーチの唯々諾々と従ってしまう悲哀は、今でも日本人にあるものではないですか。 狂気と悲哀を秘めない侍像なんて偽物なんですよ。 人間性やスタイリッシュな部分はどうでもいいから、ともかく上様の命令で斬り合ってこそ侍なんだよ! 今の時代劇に足りないのは狂気だったんだよ。 ともかく殿さまの命令で斬り合ってこそ侍なんだよ! まあ、こういう映画です『十三人の刺客』は。 生温いファミリー向け無菌ドラマになってしまった大河ドラマ市ね滅びろという人達が指示してる映画。 そしてそういう人達がたくさんいたんだなということを証明した映画だね。
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