- ギコ教授のなんでも講義73時限目
292 :( ´∀`)さん[sage]:2011/12/12(月) 15:23:23.68 ID:jj6GSSBy0 - おおっ、一月半ほど見てないうちにこんな内容の濃い講義が!
第八教授はTPP反対、もとい慎重はほうなんですね。 (というより、すべて影響を洗い出してから考えるべき、という立場か) で、農業には大変悲観的な見方をしていらっしゃるようなのでひとこと。 教授は、農業政策は間違っていなかったとおっしゃるが、 僕はここ四半世紀に限っては、昭和の常識を抜けだせない旧態依然とした政策だったと思います。 日本の農業のだめな点は、補助金漬けで新規参入組にやさしい制度になっていないこと、 要の家族経営が受け継がれず高齢化がすすみ、もはやどうにも動けないところまで来てしまっていることです。 農業を活発にするには、そういった高齢者に農業を辞めてもらい、 そうして生まれた余地を新たに参入したい人たちに払い下げるしか残されていません。 一般企業が倒産して再生するときと対処は同じですね。 だから、TPPの話とは別に、すでに農業にはメスを入れなければならないと思います。 私は、この農業の大手術が終わるまではTPPは見合わせても大丈夫かと考えています。 工業やサービス業がFTAをほしがれば、その部分だけ交渉すればよい。 おそらく、21世紀の日本という国のテーマは、バブル崩壊で崩れた「世界一の共産主義」を、 新しい秩序で置き換えていくことになるだろうと思います。 明治維新が、封建時代の終わりを告げたのに匹敵するくらいのテーマだと思います。 で、それをひっぱる政治家や指導者がまだ見えない、という状態でしょう。 今までの日本の地方政治なんてのはすべて昭和の常識で作られているし、 有権者もその既得権益者で占められている。政治家を既得権益者たちが祭り上げている現状では、 そんな新しい秩序を打ち出すことなんてできないですよね。 だから、民主主義はよいもののはずなのに、よい方向に向かうことができない、 民主主義の欠点のようなものが出てきてしまっています。 おそらく、50年後には、国家間でこのような問題がおきていることと思います。 つまり、「人類全体のためにはこの方向で間違いないが、国家単位ではそのような結論は出せない」という問題です。 国際連合という組織は、主として安全保障(要は戦争防止)のために設立された組織ですが、 なにか各国の産業政策にも口を出せるような仕組みが必要なのかも知れませんね。
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