- ミニ四駆総合スレ243
323 :HG名無しさん (ワッチョイ e31e-HX6B [124.140.140.91])[sage]:2018/11/22(木) 16:19:07.73 ID:KuEU68NH0 - >>316
抵抗をワンウェイで逃せば帳消しと考えてるようですが その考えは間違いです。 上で理解出来ている方が「指数」と言う単語を使っていますが 指数とはギヤ比による減速比にタイヤ径の違いによる円周を足した考え方です。 ギヤ比を変えればモーター一回転に対するスパーの回転数が変わることはご存知ですよね? それと同様にタイヤも径が違えば円周が変わるのでスパー一回転に対する円周 つまりタイヤ一回転で進む距離が変わってきます。 総合してギヤ比による差とタイヤ径による差を合わせて計算しないと 前後異ギヤ比にした時、前後異径タイヤをそれぞれ直径何ミリに作らなければならないか分からないのです。
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325 :HG名無しさん (ワッチョイ e31e-HX6B [124.140.140.91])[sage]:2018/11/22(木) 16:44:38.19 ID:KuEU68NH0 - 前置きは以上にして、ここからが本題です。
さて前後異径タイヤで必要な指数計算の手間を面倒と省くとどうなるかです。 仮に後輪を過大に設定し前輪より多く進むようにした場合 前後重量配分が同じならグリップの弱い方のタイヤが地面をスリップし駆動力を伝え切れません。 前後にほぼ等分された全駆動力の約半分、その半分の大半を無駄にしてしまいます。 次に前輪がスリップする場合について考えましょう。 後輪は進みたいのに前輪が遅いので待ったをかけられている状態です。 ならば前輪をワンウェイにしてやれば後輪は自由に進めるのでしょうか? 答えはnoです。 ワンウェイ自体の回転抵抗がある事を忘れていませんか? それに前後で分けられた駆動力の前半分を丸々捨てています。 これでは速く走る事など到底できませんね。 これが前後指数を揃えない異径タイヤセッティングが遅くなる理屈です。 前後異径タイヤにしたければ面倒な指数計算を避けて通る事は出来ないとご理解頂けたでしょうか? 次に話す内容は余談なので、ここまで読んで頭が疲れてしまった方はここまでで結構です。
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329 :HG名無しさん (ワッチョイ e31e-HX6B [124.140.140.91])[sage]:2018/11/22(木) 17:18:53.24 ID:KuEU68NH0 - その昔、ダッシュ!四駆郎でも取り扱われた事で有名な違反セッティングが有ります。
それは「プロペラシャフトを抜いて後輪駆動だけにした方が速い」と言う話。 実は一理あるこの話、再現が簡単なので実際に試した事のある方も多いのではないでしょうか。 すると不思議な事に「速くなった!」と言う人と「遅くなった」と言う人が現れます。 どちらかが嘘をついているか記憶違いをしているのか?と考える方もいるかもしれませんが 実はこれ、条件によってどちらの結果も起こり得る話でどちらも真実なのです。 昔のシャーシは精度が悪くギヤの噛み合わせは悪いのが当たり前でした。 加えて軸受もハトメか精度の悪いベアリングしかなく、走らせる環境もコースであったり屋外であったり 更にはギヤ比の選択もタイプ3までは11.2:1から4:1まで様々です。 このような環境の中、それぞれ違う条件で試した結果が異なりそうな事は容易に想像がつきますよね? ここからは技術的な話、上でも書いた通り昔のシャーシは精度もパーツも悪いです。なので駆動抵抗がかなり大きいです。 モーターもハイパーダッシュが大会で禁止の為、使う人と使わない人が存在しました。 ノーマルやハイパーミニ等の非力なモーターがペラシャとハトメの分の抵抗を無くしたら、当然よく回ります。 更に低グリップの屋外地面では二輪駆動より四輪駆動が速いのは駆動力の伝達、タイヤのグリップ力の面から見ても明らかですが ある程度のグリップが見込まれる屋内コースで走らせた場合、タイヤ二つでもグリップ力が十分確保できる場合があります。 つまり、古いシャーシに非力なモーターを載せてサーキットを走らせた場合、二駆の方が速くなる場合があり 古いシャーシに強力なモーターを載せて屋外で走らせた場合、二駆の方が遅くなる場合があるという事です。
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332 :HG名無しさん (ワッチョイ e31e-HX6B [124.140.140.91])[sage]:2018/11/22(木) 17:42:41.05 ID:KuEU68NH0 - 更に余談。
片軸モーターは前後駆動トルクが違うって知っていましたか? 良くあるシャーシの重心の話ですが FMシャーシは電池が後ろ寄りだから重心は中心より後ろにある。 リヤモーターのシャーシはその逆で重心が前寄りなのにグリップ抜きするタイヤは FMが後ろ、リヤモーターが前なのはおかしいとお思いの方。 その考えにトルクステアの原理は入っていますか? トルクステアとは実車で体感した事がある方もいるかもしれませんが 加速時にハンドルを切っていないのに車体が左右に振られるあの現象です。 駆動力を左右のタイヤに伝達するドライブシャフトの長さやユニバーサルジョイントの角度の違いにより トルクの伝達に差が生じ加速時トルクが弱い側に曲がろうとします。 これが片軸のミニ四駆では前後タイヤで起きているのです。 モーターに近い側のタイヤとペラシャを介して駆動力を貰っている側のタイヤではトルク伝達に差があるのです。 当然、伝達されるトルクが大きい方のタイヤを高グリップにしておかなければ 前後に伝達されるトルクが無駄になり加速の悪いマシンになってしまいますよね? だからFMは前輪を、リヤモーターは後輪を高グリップに設定するセッティングは間違っていないのです。
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333 :HG名無しさん (ワッチョイ e31e-HX6B [124.140.140.91])[sage]:2018/11/22(木) 17:53:10.26 ID:KuEU68NH0 - 理論理屈は信じる物ではありません。
考える、または検証するものです。 あなたの物理学的知識や経験を元に考えて下さい。 そうすればより効率良くセッティングを出したり 速いマシンが作れるようになります。 ただ闇雲に試すのではなく考えて、試して、その結果を参考に更に考えれば あなたのマシンは着実に速くなっていく事でしょう。 ネットに溢れる嘘や迷信に踊らされず科学的考え方が出来るようになって下さい。 それが私の望む事です。
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