松本氏は1947年に東京で生まれた。大瀧さんらと結成したロックバンド「はっぴぃえんど」でドラムを担当。独特の作風で都市に暮らす人々の心象風景を「ですます」調で描き、日本語ロック論争の発端になった。解散後に作詞家兼音楽プロデューサー業を始める。アグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」で歌謡界に進出し、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」で地位を確立した。その後、近藤真彦「スニーカーぶる〜す」やイモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」、寺尾聰「ルビーの指輪」、大瀧さんの大ヒット・アルバム『A LONG VACATION』などを手掛けた。さらにKinKi Kidsや中島美嘉、松たか子の作詞を担当。アニメ『マクロスF』の挿入歌「星間飛行」も作詞するなど世代を問わず、広く知れわたっている。