- 【頭防具】エターナルゾーンペニス*3【大丈夫?】
696 :名無しさん@お腹いっぱい。[hage]:2007/05/30(水) 20:08:35 ID:90M9Pibr - >>694には悪いと思いながらもエンディングを書いてみた
エマラの指輪が冒険者によって届けられた日。 一日たりともエマラのことは忘れられなかったが、修行をやめるわけにはいかなかった。 そして、その日から数年の月日が経った… 修行を終えたDJはザインの山を降りてきた。 実に10年もの月日が流れ、変わってしまった自分とラプトの風景に自然と涙がこぼれた。 そして彼は真っ先に旧市街へと歩を進めた。 幾人もの冒険者や町の人々が引きとめたが、彼には行かねばならない理由があった。 そして訪れた旧市街…今ではオールドラプトと呼ばれるようになった呪われた地。 腐臭が漂い、そこかしこに元が何であったか分からない物体や、人の物であっただろう骨が転がっていた。
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698 :名無しさん@お腹いっぱい。[hage]:2007/05/30(水) 20:20:21 ID:90M9Pibr - >>696続き
思い人を探しながら進むDJ。 幾体ものゾンビやゴーストに襲われたが、ザインで10年もの間修行を積んだ彼の敵ではなかった。 そして、彼は街中の一角に、彼女…エマラの姿を見つけた。 「エマラ…」 「っ!?」 彼が声をかけたその時だ、エマラは走り出した。 が、彼女の体は既に腐り果て腐臭漂う死ぬこと無き死者の体。 本人は走っているつもりでも、普通の人間にとって、歩くのと変わらない速度でしかなかった。 ましてや、追いかけるのはは修行を積んだDJ、追いつくのはたやすいことだった。 「待てよ! エマラ!」 エマラの手を掴み、必死になって制止するDJ。 だが、エマラは決して顔を合わせようとはしなかった。
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699 :名無しさん@お腹いっぱい。[hage]:2007/05/30(水) 20:30:39 ID:90M9Pibr - >>696
ごめんなさい、指輪じゃなくて櫛だった orz >>698続き 「何で戻ってきたのよ! こんな…こんな危険な目にまであって! こんなところにまで!」 激しく抵抗しながらDJを責めるエマラ。 掴んだ手がヌルヌルし、皮膚越しにもその内側で肉が崩れていくのが分かった。 が、DJは決してその手を離さなかった。 「知った顔がいくつもあったのを見たでしょう!? 私だっていつああなるかわからないのに!」 「君がいたからだ」 静かに、だがハッキリとDJは言った。 「君の櫛が届いたあの日…いや、このオールドラプトを出た日から、君の事を忘れた日は無い」 「ディージェイ…」 エマラの抵抗が止まった。 「確かに君は変わってしまった。 変えられてしまった。 だけど、君の心まで変わってしまったのか? そこいらに歩き回ってる魔物のような…あんな連中と同じになってしまったのか!?」 徐々に熱を帯びるDJの言葉。 エマラはただただ黙って聞いていた。
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701 :名無しさん@お腹いっぱい。[hage]:2007/05/30(水) 20:41:51 ID:90M9Pibr - >>699続き
「確かに、僕は君にかかった呪いを解くことは出来ない。 だけど…だけど君と一緒にいることはできる」 「………」 「君が変わってしまう…いや、変わっても、僕は君と一緒にいる」 「ディージェイ…」 「ダメかい?」 「…こんなに腐臭がするのよ?」 「それでも僕は構わない」 「いつか貴方を食い殺そうとするかもしれないのよ?」 「君に殺されるなら本望だ」 「あなただって私と同じになるかもしれないのよ!?」 「君と同じになれるのならこれほど嬉しいことはない」 「……………貴方って本当の馬鹿なのね…」 観念したようにため息混じりにエマラは言った。 「…僕と一緒にいるのは嫌かい?」 無言でエマラは首を横に振った。 と、その時だ。
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703 :名無しさん@お腹いっぱい。[hage]:2007/05/30(水) 20:57:38 ID:90M9Pibr - >>700
ザインにおるがな(´・ω・) >>701続き エマラの腰に提げられていた書物が光りだした。 「…え? 何? 何なのこの感覚は…」 「エマラ!」 「何…怖い…怖いよディージェイ…」 未知の感覚にエマラは戸惑い恐怖する。 そう、まるで自らの肉体が作り返られているような… 光は徐々にその勢いを強め、やがてエマラを包み込んだ。 「エマラー!」 DJはただ叫ぶしかなかった。 呆然とDJが見つめる中、光はゆっくりと消えていった。 「!!!」 光が消えた後、そこに立っていたのは… 「エマラ…その姿は…」 そう、人間に戻ったエマラの姿だった。 「ディージェイ…」 「一体何が…」 DJが光を放っていた本を手に取ると、そこにはこう書かれていた。 『TELUMILA KANON(テルミラ聖典)』 「エマラ、この本は…」 「何年も前に…貴方からの指輪を届けてくれた冒険者の人が来て、渡していってくれたのよ…」 「奇跡だ…女神テルミラの起こしてくれた奇跡だ…」 かつて思い人の贈りものを届け、思い人への贈りものを届けてくれた、一人の名も無き冒険者と、女神テルミラにDJとエマラは感謝した。 「…こんなオジサンになってしまった上に迎えにくるのが遅れたけれど…僕と一緒に来てくれるかい?」 「…よろこんで」 照れくさそうに…はにかむような笑顔でエマラはDJに応えた。 後日、オールドラプトで一人、奇跡の生還者が出たとエバン中で話題になったが、DJとエマラはこのことを決して他者には語ろうとしなかったという。 長々とすいません、一応ハッピーエンドっぽくしてみました。
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704 :名無しさん@お腹いっぱい。[hage]:2007/05/30(水) 20:59:23 ID:90M9Pibr - えー更にすいません、DJだと思ってたら…
Wiki見たらDTでした。 皆さんの脳内変換よろしくお願いします orz
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706 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/05/30(水) 21:08:08 ID:90M9Pibr - >>705
8カラット進出かw メモ帳のコピペじゃなくてリアルタイム書きだから… …マジすいません orz
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717 :名無しさん@お腹いっぱい。[hage]:2007/05/30(水) 23:17:03 ID:90M9Pibr - >>716
投下するタイミング
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