- 快楽殺人鬼スネ夫
415 :創る名無しに見る名無し[]:2021/04/13(火) 17:46:23.50 ID:RcN4Z3w/ - 「小塚早苗です..」
美人のその人ははにかみながら自己紹介する。 「結城優と申します。」 「...いきなりだけど、確か結城家って九十村では名士ですよね。確か井塚家に次ぐ第二位の」 「は、家業は兄が継いでおります。」 「家門...結城家の家門てなんですか?」 また、変な事を聞かれるな。幽霊捜査の次は家門の話か。 「はあ、百合でありますが」 「ふーん、百合。」 早苗嬢は何か考え込む。 「九十岬の話は知ってる?」 だから僕はそういった戒律やら儀式やらが嫌いなんだ。と思ったが半場投げやりで、 「一揆に纏わる伝承程度なら。」 彼女の目が輝く。 「そう、それ!!牛田五郎エ門!!、私達、あの岬に言ってみたいの、何か方法ある?」 後ろで黙っていた巡査部長も話に割り込んできた。 「あの辺りで小野寺順一の死体が遺棄されたんだ。できれば俺もこの目で見てみたい。」 もう沢山だ。伝承だの、一揆だの、首無し牛の岬だの。 「不可能です。あそこは村民が決して立ち寄らない不浄の地です。私も入った事はない。..ですが。」 とある儀式を思い出す。 「井塚村長に相談すれば、あるいは」 まあ、よそ者では許可はでないだろうけど。
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