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創る名無しに見る名無し
リレー小説 気合いで頑張れ [無断転載禁止]©2ch.net
茨木敬くんの日常

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リレー小説 気合いで頑張れ [無断転載禁止]©2ch.net
428 :創る名無しに見る名無し[]:2020/05/23(土) 13:01:06.80 ID:ZkWHcyka
私は子豚に愛情を注いで育て上げ、遂に食べる日がやって来た。
茨木敬くんの日常
389 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/05/23(土) 14:43:28.59 ID:ZkWHcyka
入って来た時から変な客だとは思っていた。何も喋らない。

「お兄さん、どこから?」
「……」
「どんなプレイが好きなの?」
「……」

ソープランド『とびっこランド』は格安店ではない。
むしろ高級店に位置づけられ、やって来る客も変なのはそうそういなかった。

高島あやみは早く終わらせようと思い、早々にベッドに誘った。
茨木敬くんの日常
390 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/05/23(土) 14:46:01.42 ID:ZkWHcyka
正常位で仕事をしていると、客の男が口から血を何か吐き出した。
吐き出したドスを握ると、男は血走った目で高島を見下ろす。

「……っ!」
逃げようとする高島の胸に、客は何度も刃を突き立てた。
茨木敬くんの日常
391 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/05/23(土) 14:49:47.06 ID:ZkWHcyka
ベッドに血まみれで横たわる高島あやみを背に、客はタバコを吸いながら、待った。
まだプレイ終了時間まで時間はあった。
いきなりドアが開き、警官隊が雪崩込んで来た。
「やっぱり隠しカメラ、あったんかい」
そう言いながら客は満足そうに笑った。
「それともこの鏡がマジックミラーか?」
茨木敬くんの日常
392 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/05/23(土) 14:53:38.25 ID:ZkWHcyka
「今日は不発じゃね」
「ショボすぎるわ、こんなん」
「今日はチーズタルトの残飯ないのォ〜?」

バフュームの3人が近未来風の服に身を包み、ポリバケツの残飯を漁っていると、背後の3人の女が立った。

3人は相手に恐怖の広島弁を使わせる暇も与えず、一斉に発砲した。
茨木敬くんの日常
393 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/05/23(土) 15:00:11.61 ID:ZkWHcyka
「剛力組に話つけに要って来る」
茨木敬はそう言いながら靴を履いた。
そして振り返ると、中條あやに厳しく言った。
「いいか? 外には絶対に出るな。誰かきても居留守を使え」

中條は頷いた。
裕太は鉄道のオモチャで遊んでいる。
窓はすべて金属の板で塞いである。

「では行って来る。鍵を頼む」
茨木はそう言うと、扉を開けた。
「夜9時までに戻らなかったら、警察に連絡しろ」
茨木敬くんの日常
394 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/05/23(土) 15:08:46.86 ID:ZkWHcyka
チャイムが鳴った。
「郵便でーす」
「ハイハーイ」
ドアに向かって大声を上げて駆け出した優太を中條は止めた。
ドアの覗き窓を覗くと、いつも郵便を届けてくれるお兄さんの顔が見えた。
「ま、いっか」
中條は二重ロックを解除し、ドアを開けた。
「小包ですよー。ここにサインをお願いします」
サインをし、中條は荷物を受け取った。
茨木敬くんの日常
395 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/05/23(土) 15:12:43.02 ID:ZkWHcyka
荷物はそんなに大きくないが、重かった。
差出人の名前はない。

「お母さんかしら?」
中條は箱を開けた。

「たべものー?」
優太が隣に寄り添う。

「こら優太。ケツ触るな」
そう言いながら箱を開けるとすぐに現れた発泡スチロールの蓋を取る。

時計の音のような、秒刻みのチッチッチッチッという機械音が聞こえて来た。


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