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創る名無しに見る名無し
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
5レスごとに完結するリレー小説

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【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
258 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 07:04:41.67 ID:wSaCN2TU
そこへ台湾原住民パイワン族の若者が民族衣裳にドレッドヘアを揺らして現れ、言った。
「台湾人にはおよそ500年の歴史しかない。ゆえに彼らに神話はない、彼らの神話は中国の神話だ。台湾神話……それは俺達原住民のものだ」
5レスごとに完結するリレー小説
322 :創る名無しに見る名無し[]:2020/04/06(月) 07:10:22.74 ID:wSaCN2TU
タダをこねた結果、たかしは高級を超えてしまって最低級に戻った部屋へ案内された。

闇迫支配人「超高級=最低級の地下室でございます。見張らしはすべて壁で塞がれております。あ、ネズミが出ますのでご注意を」

そう言うと闇迫は鉄格子のドアを閉め、外から施錠した。
「では、ごゆっくり」
5レスごとに完結するリレー小説
326 :創る名無しに見る名無し[]:2020/04/06(月) 14:10:39.18 ID:wSaCN2TU
俺はニンテンドウ64を持っていなかったはずだ。
しかし俺の記憶の中には、あのでかくて軽くて指の痛くなるスティックのついた黄色いコントローラーで遊んだ光景がある。
ゲームはマリオパーティーだった。
そして俺はあの時、1人ではなかった。誰かと遊んでいたのだ。

あれは──誰だ?
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
259 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 18:35:36.75 ID:wSaCN2TU
サムソンは自分の存在感を消した。

ムーリン「うっ?」
タオ・パイパイ「きっ、消えた! 四男はどこだ!?」

サムソンは持っていた注射器を落ち着いてムーリンのうなじに刺した。

ムーリンはすぐに意識が遠のき、その場にくずおれて眠った。
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
260 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 18:39:08.05 ID:wSaCN2TU
パイワン族の若者「素晴らしい! 素晴らしい擬態だ! ボディーペイントも木の葉も用いずに存在感を消すとは!」

サムソン「いやぁ……へへへ」

パイワン族の若者「俺の名はマトゥカ。どうだ? 俺と友達にならんか?」

サムソン「えっ……友達?」
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
261 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 18:40:29.09 ID:wSaCN2TU
サムソンは生まれてこのかた友達というものを持ったことかなかった。
高校卒業まで誰にも名前も顔も覚えて貰えなかった。
友達という言葉に感涙しながらサムソンひ答えた。

「こんな僕で……よかったら」
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
262 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 18:45:16.96 ID:wSaCN2TU
マトゥカ「よし! 実は俺達、日本統治時代に禁止された『首狩り』の儀式を復活させようと思っているのだ」

サムソン「くっ……首狩り?」

マトゥカ「ウム! お前がいれば成し遂げられよう。山に入って来た他部族の者や外国人の首を狩って、我らパイワン族の勇猛さを示すのだ!」

サムソン「いや……僕……原住民じゃ……」

マトゥカ「その顔を見ればわかる。その猪のような鼻、その浅黒い肌。お前には間違いなくパイワン族の血が色濃く入っている」
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
263 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 18:48:01.46 ID:wSaCN2TU
「さぁ! 共に行かん!」

パイワン族の若者マトゥカはサムソンの手を掴むと、ハーレーダヴィッドソンのタンデムに無理やり乗せ、山へと帰って行った。


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