- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」63クール目
723 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 21:44:00.44 ID:X3ctheR3 - 「アイ〜〜ン」
ウヨ君が登校するとすぐに香ちゃんが 申し訳なさそうに言ってきました。 「兄さんもこのことはある」 「別にお前の家の人達の殆どが悪い訳 じゃないだろう」 ウヨ君は香ちゃんに冷静なお顔で言葉 を返しました。 「仕方がないことだ」 「そう言ってくれるあるか」 「うちから何かしらの病気が出て来る かも知れない」 その可能性はゼロでないというのです。 「その時は同じだからな」 「だからあるか」 「こうしたことは二度と言わないでく れ」 ウヨ君の今度の言葉は毅然としたもの でした。 「そうしてくれ」 「わかったある」 「今は静かにしているべきだ」 ウヨ君は本当に落ち着いています、そ の落ち着きが結果として香ちゃんもク ラスの他の皆も落ち着かせました。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」63クール目
724 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 21:44:29.11 ID:X3ctheR3 - そしてお昼にです、ベガスちゃんがウ
ヨ君に言ってきました。その言うこと は何かといいますと。 「私あの人に励ましてもらったことが あるのよ」 「そうだったのか」 「ええ、だからね」 それでというのです。 「ずっとあの人好きだったから」 「それでか」 「ずっと忘れないから」 こうウヨ君に言うのでした。 「いいわよね」 「そうしてくれるとだ」 ウヨ君は落ち着いていますがその中に 思うところがあります、やっぱり何か と寂しいと思い残念にも感じているの です。 「あの人も喜んでくれる」 「そうよね」 「だが今はあの人だけでなくてだ」 「町中がっていうのね」 もうそれこそです。
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725 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 21:45:00.21 ID:X3ctheR3 - 「そう言うのね」
「そうだ、だからだ」 それでというのです。 「この度のことはな」 「仕方ないのね」 「そうだ、あの人のことだけではない からな」 「特別にはなのね」 「言うべきでないと思う、だから今は だ」 ウヨ君にしてもとです、さらに言うの でした。 「静かにあちらの世界でもお笑いをし てくれていることを願おう」 「そうなのね」 「あの人のことだ」 ここで、でした。ウヨ君は。 微笑んで、です。ベガスちゃんだけで なく他の皆にも言いました。 「きっとあちらでも皆を笑わせてくれ ている」 「あの殿様でもなのね」 「そうだ」 まさにというのです。
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726 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/04/06(月) 21:45:33.68 ID:X3ctheR3 - 「あの芸も使ってな」
「そうなのね」 「勿論他の芸でもだ」 「カラスとかジャンケンとかお鬚のダ ンスとか」 思えば色々あります。 「そういうので」 「そうしてくれている筈だ、だからこ こな」 是非にというのです。 ウヨ君は微笑んだままベガスちゃんに 応えてさらにお話しました。 「悲しまないでおこう」 「そういうことね」 「とはいっても俺はお笑いの芸は出来 ない」 この辺りキャラクターでしょうか、ウ ヨ君はお笑いは出来ないのです。 「物真似は無理だ」 「ではここは私が」 こう言ってヨハネ君がその殿さまの恰 好で出て来ました。 「似合うでしょうか」 「割かしな」 ウヨ君も応えます、そうして彼の真似 を見るのでした。
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727 :創る名無しに見る名無し[]:2020/04/06(月) 21:48:43.64 ID:X3ctheR3 - ソースは某おーぷんで
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