- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」63クール目
708 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/03/31(火) 21:18:08.51 ID:hmTIne2k - 「高級なお菓子」
ゲルマッハ君はこの日アーリアちゃん と一緒に日之本家に来ていました、そ うしてです。 ニホンちゃんが出してくれたコーヒー とバームクーヘン、特にバームクーヘ ンを見て言いました。 「いつも思うが」 「どうしたの?」 「こんな高価なお菓子を食べていいの だろうか」 「あれっ、これ普通に売ってるけれど」 そう言われたニホンちゃんは意外とい ったお顔で応えました。 「うちだと。わたしも作られるし」 「いや、うちではあまり知られていな い限られた人だけが作ることが出来る」 「高価なお菓子なの」 「そうだ、僕は作ることが出来るが」 実はお菓子作りも出来るゲルマッハ君 です。 「しかしアーリアは出来ない」 「そうだったの」 「ニホン君はよく食べているのか」 「さっき言ったけれど結構普通に売っ ててね」 そしてというのです。
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709 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/03/31(火) 21:20:07.38 ID:hmTIne2k - 「アニメでも言ってるわよ」
「どのアニメだ」 「エヴァでね」 「そういえばそんな場面があったか」 「碇さんがアスカさんとやり取りをす る時にね」 この作品の中でも有名な場面の一つで しょうか。 「このお菓子の名前言ってるわ」 「完全に思い出した」 「だからね」 ニホンちゃんとしてはです。 「普通のお菓子だって思っていたけれ ど」 「それは違う」 本場と思われている筈のゲルマッハ家 ではです。 「今言った通りだ」 「高級であまり知られていないのね」 「そうなのだ」 「ううん、そうしたことってこの町だ と結構多いけれど」 それでもと言うニホンちゃんでした。 それでこう言うのでした。
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710 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/03/31(火) 21:20:54.06 ID:hmTIne2k - 「バームクーヘンもなのね」
「そうなるな」 「まさかと思ったけれど」 「だが美味しい」 ゲルマッハ君はバームクーヘンの味に ついては素直にこう言いました。 「ニホン君のお家にお邪魔した時の楽 しみの一つだ」 「そう言ってくれて嬉しいわ、何か最 近ね」 ニホンちゃんはここで暗いお顔になっ てこうも言いました。 「最近何かと町全体が暗いから」 「風邪のことといいな」 「うん、運動会も延期になったし」 ニホンちゃんのお家で行われるそれも です。 「うちじゃマスゾエさんが中止だ中止 だって五月蠅かったし」 「あの人はまだ生きているのか」 「誰からも信用されなくなったけれど そうなの」 トウキョウの間の管理人のお仕事をあ んまりにも仕事ぶりが酷くて辞めざる を得なくなってです。
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711 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/03/31(火) 21:21:47.11 ID:hmTIne2k - 「最近もう一度前みたいになりたいっ
て思ってるみたいで」 「それなら代案を言うべきで中止ばか り言わないな」 「もう文句ばかり言っているの」 「どうにもならないな」 「本当にね」 「私達も大変だ」 アーリアちゃんも言ってきました。 「今はな」 「そうよね」 「風邪のことでもな」 やっぱりこのことが大きいです。 「何かと。だが」 「それでもよね」 「こうした時こそ美味しいものを食べ てそのうえでだ」 「元気を出さないとね」 「そうだ、辛気臭い代案も出さないた だひたすらネガティブなことを聞いて いるとだ」 マスゾエさんかマスゾエさんみたいな ことを言う人の言葉をです。 「何にもならない」 「本当にそうよね」 ニホンちゃんも頷きました、そうして 皆でバームクーヘンを食べるのでした。
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712 :創る名無しに見る名無し[]:2020/03/31(火) 21:22:26.32 ID:hmTIne2k - ソースは某おーぷんで
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