トップページ > 創作発表 > 2020年03月27日 > 3QuAPMeB

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創る名無しに見る名無し
5レスごとに完結するリレー小説
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜

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5レスごとに完結するリレー小説
259 :創る名無しに見る名無し[]:2020/03/27(金) 20:30:16.29 ID:3QuAPMeB
「よーしお前に体言止めを塗ってやろう」
「ぼくも塗り返すよ兄さんに体言止めを」
「それはなかなかの倒置法だな」
「そうだろうか? いや、そうではない」
「それもなかなかの倒置法だは」
「何を言う」
「速水さん」
幸せは歩いては来なかった。
二人は揃ってプールに飛び込むと、プールなんかなかったので、頭をコンクリートにめり込ませ、仲良く死んだ。
5レスごとに完結するリレー小説
260 :創る名無しに見る名無し[]:2020/03/27(金) 20:34:58.52 ID:3QuAPMeB
第51話 「おまわりさん あの家の屋上に 何か突き刺さってます」
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
201 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/03/27(金) 20:39:58.03 ID:3QuAPMeB
「……そう。お友達が一緒に悲しんでくれたのね」
キンバリーは中庭のベンチに並んで座り、ムーリンを抱き締めながら、言った。
「いいお友達が出来たのね、ムーちゃん」

「うん」
暫くムーリンは眠そうにキンバリーに凭れかかっていたが、ふいに顔を上げると、言った。
「キム姉、マルと付き合ってるの?」

キンバリーは長いこと夜空の月を見上げていた。今宵の空は無月だった。
【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
202 :創る名無しに見る名無し[sage]:2020/03/27(金) 20:46:14.70 ID:3QuAPMeB
「キム姉?」
ムーリンが聞くと、キンバリーは空からようやく顔を下ろした。
その顔はなぜかひどく傷ついているように見えた。

「マルが4歳、私が2歳の頃から一緒に暮らしてるのよ。血は繋がってなくても、本当の兄妹みたいなものよ」
そしてまた月のない夜空に白い月を見るような目を向けた。
「あり得ないわ」

「でも……」
何か言おうとしたムーリンを遮って、キンバリーは言った。
「ねぇ、ムーちゃん。お母さんが何故ああなったか、知ってる?」


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