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ティンカー・ベル ◆.YI5dIT7To
【TRPG】下天の勇者達【クロスオーバー】

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【TRPG】下天の勇者達【クロスオーバー】
155 :ティンカー・ベル ◆.YI5dIT7To [sage]:2020/03/25(水) 00:51:18.94 ID:VdiGP0kc
>「…………私は、何を」

私に迫るヒートブレードを翼で受け止めてから、不思議そうにするナナ。
ナナ自身、正確にはナナの中の一部がその疑問に答える。

>「――ああ、ごめんなさい。私があなたの体をお借りしてしまいました」
>「ですが今の行動に、あなたの意思がまったく存在しなかった訳ではありません。
 何故なら……私は、あなたの一部だから。あなたは私の記憶の断片を宿している。
 それはつまり……私と価値観の一部を、共有しているという事です」
>「大丈夫。私はただの、あなたの一部……すぐに、ただのあなたになる」

機械型ネームレスが眼前から消え、背後に気配を感じるが、私は能力の行使をやめない。
先程の挙動を見るに、ナナなら確実に敵の攻撃を防げると思ったからだ。

>「ほら、ね?」

「ナナ嬢、かたじけない。そなたは自由なるものを獲得しつつあるのかもしれないな」

ナナを相手取るのは不利と判断したのか、ネームレスはブレイヴに狙いを定め二体一の攻防が続く。
霧を排除しておけば倒せるという私の予測が当たっていたのか――やがて二体のうちの一体が破壊された。

「よし! このままいけば……何だ!?」

残った機械型ネームレスが突然ブレイヴから距離を取る。
それは自分の意思で退いたというよりも何かに引き寄せられたような……
背後から巨大な何者かが現れた。
頭上には光輪を頂き大きな翼をもつ、天使のシルエットをした――しかしこれまた機械。

>「……武神」

機械型ネームレスは、武神というらしい天使型ネームレスに吸収されてしまった。
すると機械型ネームレスの能力を取り込んだのか、その両腕が変化する。
【TRPG】下天の勇者達【クロスオーバー】
156 :ティンカー・ベル ◆.YI5dIT7To [sage]:2020/03/25(水) 00:52:22.10 ID:VdiGP0kc
>「……おいおい、なんだよこのドデカいゴーレム。逃げた方がいいんじゃねえのか」
>「――やめといた方がいいんじゃない?だって逃げるって、アイツを視界から外すって事だぜ」
>「ここで始末しといた方が、後々のためだと思うけどね」

ナナは魔力で槍を作り出し、迎撃の構えだ。
と、天使型ネームレスが散弾銃を撃ってきた。
散弾銃といっても巨大なので、弾の一個一個が砲弾のような大きさだ。
が、いかに謎の存在が放つ散弾銃といえど、その弾はいったん発射されてしまえば慣性に従い飛んでくる物体……のはず。

「止まれええええええええええ!!」

砲弾はすぐには止まらないが、幸い私の能力は通用し、ギリギリ対処できる程度に速度が落ちた。
砲弾を足場にするように蹴落としつつ、上空に舞い上がる。
霧を排除する作戦のために一帯に常時魔法の粉を撒いていたのが幸いした。
それがなければどうなっていたか分からない。

「距離を取っても散弾銃で攻撃されるなら……一気に畳み掛けるしかないようだ……!」

私は、蹴落とされたり慣性を失って地面に落ちた弾達を浮かび上がらせる。一斉攻撃の準備だ。
なんのことはない相手が撃ってきたものを撃ち返すといういつもの手口だが、今回は一個一個が巨大だ。
それ自体は大きなダメージには至らなくても、ナナやブレイヴが攻撃する際の目くらましには充分効果を発揮するだろう。


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