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創る名無しに見る名無し
リレー小説「中国大恐慌」

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リレー小説「中国大恐慌」
810 :創る名無しに見る名無し[sage]:2019/01/12(土) 20:18:31.96 ID:hrbfzIX4
公園のベンチでぐったりしているハオのところへ一人のブタがやって来た。
「遅れてすみません、ハオ様」
「誰?」
「メイファン様からハオ様のお供をせよと申しつかった者でございます」
「遅いよ。もう犯されちゃったよ」
「申し訳ございません」
「それにしても描写の難しい顔してんね」
「そうでございますか? 皆様、普通にブタのようだと申されますが……」
「『ブタのような人間』って言ったらいいのか『人間のようなブタ』って言ったらいいのかが難しいんだよ」
「あっ。そこでございますね?」
「名前なんてーの?」
「猪です。チョ、とお呼びください」
「ああ、なるほどね」
「ちなみにもう二人おりますが……」
「あー、名前聞かなくてもわかるからいいよ。孫と沙。当たり?」
「犬と雉でございます」
「桃太郎!? っていうか、被ってんのブタじゃなくサルじゃね!?」
「二人はメイファン様が死んでしまわれたので逃げてしまいまして……」
「メイファンが死んだ!?」ハオは思わず声を上げた。「やったー!!」
「あっ。ハオ様も大喜びされるのですか!」
「あ、でも。メイファンが死んだら俺、誰に依存すれば……」
「いきなり心細くおなりに」
「お前は喜ばねーの?」
「私は真性のマゾですので」
「なる…」
「ハオ様もてっきりそうかと」
「まぁ、攻められるのは好きだけどね。でもやり過ぎられるのは、ちょっと」
「やり過ぎとかあるのですか!? 羨ましい!」
「普通あるだろ。これ以上やられたら快感どころじゃねーみたいなポイント」
「私、ないんです。だからメイファン様にもっと!もっと!とお願いするのですが……」
「すげーな、お前! ところで何しに来たの?」
「もちろん応援です」
「ほう、メイファンの手下なら期待出来そうだな」
「傍でエール送るので頑張ってくださいよ」
「声援かよ!」
「だってあなた、主人公じゃないですか。頑張らないと」
「主人公だからって死なないわけじゃないよ。主人公が死ぬ作品なんていくらでもある」
「フレー! フレー!」
「だから声援だけならいらないよ! あとビックリマーク小さいな!」
「頑張れー!」
「ブルーハーツかよ! 頑張れって言われないほうが気楽でいい時もあるよ!」
「じゃっ、帰りますね」
「本当何しに来たんだよ!!」


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