- ふみえさんはいつも突然に 〜 シーズン3 〜
184 :創る名無しに見る名無し[]:2018/11/09(金) 08:27:08.53 ID:Dfokxi7D - 「そんなことで解決したことにする気か?」
「そんなことで解決したことにしないと社会が崩壊するんだよ。 その決定が下ったのがニューヨーク時間で午後2時だが、 それ以来、アメリカ全土で新しい身分証明書を求める女性が市役所に列をなしている。 男性もソレに協力している。 字が書ける男性は、片っ端から女性の証明書にその一文を書き足しているし、 車を運転できる男性は、女性を役所に連れていき、 声が出せる男性は、役所の前の行列の整理に協力している。 赤ん坊ですら、男の赤ん坊は、ウンコまみれ、オシッコまみれになっても泣くのを堪え、 ミルクも我慢しているんだよ」 「そっちの方が社会が崩壊してるだろ」 「いや、この方式なら1日だけ社会が止まるだけだ。 それに、アメリカでは昼間にこの方針が決まったから、混乱が大きかったが、 日本やヨーロッパでは夜のうちにだいぶ準備が進んでいるよ」 「準備って、どんな?」 「たとえば、この市では、各町内会の集会所に、仮の身分証明書が全女性分、用意されている。 免許書などの本当の身分証明書は明日以降の書き換えになる。 戸籍・住民票・印鑑証明書などの書き換えは、既に始まっているはずだ。 混乱は最低限に抑えられるだろう。 何を言うにも、全ての男性が協力しているんだからね」 「頭がクラクラしてきた。 あのな、そもそも、何で女性を妊娠させるのが、俺だけなんだよ? 俺のメス奴隷を他の男が妊娠させるのを許してやるから、拘束を解け」 本音を言えば、他の男が俺のメス奴隷を抱くなんて嫌なんだが、この場合は仕方ない。 「……他の男が妊娠させた女性と誰の子も妊娠していない女性、 メス奴隷にするなら、妊娠していない方だろう?」 「そ、それはそうだけど」 「女性を妊娠させた男性は、メス奴隷になるのを邪魔したことになる。 忘れてもらっては困る。我々男性は命に代えてもメス奴隷にするのに協力するんだよ。 メス奴隷になるのを邪魔するような男は世界中に一人もいないんだ」 「だ、だからって、お、お、お、お前ら……」 「安心したまえ、今、世界中の遺伝子学者や生物学者が研究している。 次の世代までには、君の子供同士でも、遺伝子による障害が出ないようになるはずだ」 「そ、そうじゃ、な、なくて……あれ。な、なんか、言いたいことが、ま、ま、まとめられない」 「ああ、さっきの無痛注射が効いてきたようだな」 「な、なんだって?」 「大丈夫。すぐに何も気にならなくなるさ。 ロボトミー手術の専門家も、みんな協力してくれているからな」 「……」 その辺で、相手が何を言ってるのか分からなくなり、10秒もしないうちに完全に意識を失った。 終わり
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