- リレー小説「終末の日本」
268 :創る名無しに見る名無し[sage]:2018/09/21(金) 12:36:33.59 ID:PHkkfYak - タケルは元の場所から10kmほど離れたところで雨風をしのげる場所を見つけ、眠っていた。
10km歩くのにほぼ丸一日かかった。他人を見つけるたびに肩車かオンブしてくれと頼んだが、大半の人に唾を吐きかけられた。 タケルの夢の中にバビルが出て来た。 「熱いよぅ、熱いよぅ」 焼け爛れた瞼の向こうから恨めしそうな眼球をこちらに突きつけて来る。 「タケルぅ、熱いよぅ、マンゴージュースぶっかけて火を消してくれよぅ」 タケルは夢の中でバビルにラリアットを喰らわせると、むっくりと起き上がった。 「そうだよ、今のこの世界って、人殺し放題じゃん。なんか俺、遠慮してた。もっともっと殺さないと損だよな? 勿体ないよな?」
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