- 【TRPG】世界は統率されている【男と女】
26 ：クリフト ◆l2H/6XkQ8j18 [sage]：2017/10/16(月) 13:09:50.13 ID:p+AZZy+a - ＞「わらわは用事ができた。あの男の許に行かなくてはならぬ……
モーニング・ブルードラゴンハーンよ、あとは宜しく頼んだ」
「モーニング、こちらこそよろしく。マドゥレはこれから準備なのか」
マドゥレの成熟した肉体が去っていく方向を見るに、彼女は何か暗いものを抱えていたと思われる。
それを問い質すのはいつになるのだろうか。
＞「おう、鍋は任せろ。
なぬ！？ フロリナ将軍よりも上の立場でござるか――！？すごいでごわすな。
ところで隊の強さには象徴的存在――いわゆるマスコットキャラの有無が大きく関わっていると聞いたことがあるでごわす。
と、いうわけでおいどんのファン達にこのようなものを作らせてみた」
「おぉー！ こりゃ凄いな、お前はまるで「カリスマ」だな。
こういっちゃ悪いが、アノス将軍よりも人を惹きつける才能がありそうだなモーニングは！」
と言いながら大好物となったちゃんこ鍋をどんどんつつく。
美味い出汁が利いており、いくらでもいける。これなら肉もつき、男らしくもなれよう。
と、次の日、モーニングと同じ部屋で寝ていると、突然召集指令がかかった。
どうやらヴィルシュヴァイン領の一部を奇襲するという計画らしい。
姉やマドゥレが何をしているのか分からないが、いつの間にか軍勢は対峙していた。
そう、世界は統率されているのだ。
神聖連合側 およそ4000 総大将アクエリ
（水曜将軍アクエリ率いる本隊 3000
＋アノス率いるウルスラグナ 1000）
VS
ヴィルシュヴァイン側 およそ2500 総大将アムリタ
（アガルアルタラ要塞
アルタラ太守アムリタ 2000
＋ヴィルシュヴァイン第17将軍ルジェーロ 500
後方にそれぞれ慰安兵 200程度ずつ
まだ朝が来る前、雨が降っているうちの襲撃だった。
こちらも敵も女が総大将を務めている。
クリフトとモーニングはフロリナ将軍率いる100の軍勢の一員となった。
一方で姉のエリンシアもまた、100の軍勢を率いている。どちらもウルスラグナの長、アノスの傘下だ。
「行け、殺せ！」フロリナの声が響く。
「うぉぉチャージ！！ からの、ハック・アンド・スラッシュ！！！！」
鈍い音がして敵の男兵士が吹き飛び動かなくなり、もう一人に巨大な剣による重い一撃がぶちかまされた。
やったか、と思ったら敵もまた重装備で、その攻撃を辛うじて受け、斧による一撃をかましてくる。
ガァン！！ 敵の男の口から血が出ている。恐らくは重傷だろう。
不意打ちを受け、軽装備と重装備の敵にはっきり分かれている。このまま行けば…
「おい、モーニング、大丈夫か？！」
そんなことをやっていると、激しい攻撃が響いた。
要塞に肉薄する味方が、敵の銃撃により次々と射殺されていった。
「まさか、あれがヴィルシュヴァインの狙撃兵か！」
と、すぐに狙撃兵たちのところへ、魔力の塊が放たれていく。エリンシアの軍からだ。
その魔力は、敵の本営まで敵を蹂躙するかとおもいきや、敵側からも魔力が放たれる。
「敵にも魔術師がいる！ 一旦下がれ！」 フロリナの声が響き、一気に前線へと躍り出る。しかし…
パンパン、パン！！
無常にも銃弾がフロリナを狙い、魔力を放つ前に鎧を破壊され、その豊満な肉体をぶるんと晒しながら倒れた。
「フロリナ将軍！ うおぉぉぉお！！ モーニング、続けぇ！」
世界は統率されている。しかし、アノスは一体どこで何をしているのだろう。
100人隊長がやられたとなると、姉の命も危ない。敵も必死なのだ。
次々と壁になり襲い掛かる男兵士たちを斬りながら、敵の本陣めがけ駆ける。
【神聖連合側に300の損害、ヴィルシュヴァイン側に400の損害、戦いは膠着状態へ】
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