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創る名無しに見る名無し
喪黒福造「昔の愛車が忘れられないのですか。」 [無断転載禁止]©2ch.net

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喪黒福造「昔の愛車が忘れられないのですか。」 [無断転載禁止]©2ch.net
15 :創る名無しに見る名無し[]:2017/09/14(木) 00:01:39.13 ID:OI+cJCSP
-3時間後・某高速道路-
「おっ、今日はすいてんなぁ!飛ばすぜ相棒!」

車狂駿、アクセルを踏み込む。

「おーおー!この感じ!この感じ!でも、まだまだ、お前の力はこんなもんじゃないだろ?相棒!」

車狂駿、アクセルをさらに踏み込む。そして速度制限を超す。

車狂駿「ヒャッホー!最高だー!」

車狂駿、どんどん他の車を抜いていく。何故か車内スピーカーから雑音が。

車狂駿「なんだ?ラジオはつけてねぇぞ!?」

喪黒福造「車狂さん!」

車狂駿「こ、この声は喪黒さん!?」

喪黒福造「車狂さん。あなた、道路交通法を守るという約束を破りましたね。」

車狂駿「いや、その、つい我を忘れてしまって・・・」

喪黒福造「いいでしょう。そんなに車にのめり込みたいのならば、車漬けの生活にして差し上げましょう。」


喪黒福造「ドーン!」


車狂駿「うわぁぁああー!」
喪黒福造「昔の愛車が忘れられないのですか。」 [無断転載禁止]©2ch.net
16 :創る名無しに見る名無し[]:2017/09/14(木) 00:02:40.45 ID:OI+cJCSP
-駐車場-
車狂駿、車をカスタムしている。
そこに喪黒福造が現れる。

喪黒福造「こんにちは、車狂さん。」

車狂駿「喪黒さん!お久しぶです!」

喪黒福造「あれから家には帰られていないようですが、ご家庭の方は大丈夫なのですか?」

車狂駿「コイツさえいれば、もうあいつらなんてどうでも良いんですよ。
それより喪黒さん、もう、コイツこの上ないカスタムをしたのですが、他にを速くする方法ないですかね?」

喪黒福造「そうですねぇ。」

喪黒福造、車内を覗き込む。

喪黒福造「あっ、まだ座席を取り外すされていませんね。」

車狂駿「そうか!座席を取り外せば軽量化できる。ありがとうございます喪黒さん!」

喪黒福造「お役に立てて何よりです。では、また。」

喪黒福造、ニヤリと笑いこの場を去る。
喪黒福造「昔の愛車が忘れられないのですか。」 [無断転載禁止]©2ch.net
17 :創る名無しに見る名無し[]:2017/09/14(木) 00:03:23.94 ID:OI+cJCSP
ー数日後、高速道路ー
車狂駿、運転席以外の座席を取り外した車で走行中。さらに車を加速させる。
危険を察し、周りの車が車狂駿を避ける。

車狂駿「最初から避けとけゴミ共!オラオラオラ!その調子だ相棒!もう少しで今までで一番速くなれる!」

車狂駿、さらに車を加速させる。
そしてついに、過去最高の速度に達する。

車狂駿「キタキタキタ!俺たち今までで一番速いぞ!まだ行ける!もっとだ!もっと!」

車は限界まで速度を出しているので、これ以上は速くならない。

車狂駿「もっとだ!もっともっともっともっともっともっと!お前ならいける!・・・。あぁ、そうか・・・。俺が降りればもっと相棒が軽くなって速く走れるじゃないか!」

車狂駿、走行中の車から飛び降りる。
喪黒福造「昔の愛車が忘れられないのですか。」 [無断転載禁止]©2ch.net
18 :創る名無しに見る名無し[]:2017/09/14(木) 00:04:27.81 ID:OI+cJCSP
-葬式会場-
車狂駿の妻、息子泣いている。

喪黒福造、葬式会場をあとにする。

喪黒福造「愛車と心中できたのですからさぞ幸せでしょう。それにしても速すぎる死でしたね。オーッホホホホ。」


喪黒福造「昔の愛車が忘れられないのですか。」 [無断転載禁止]©2ch.net
19 :創る名無しに見る名無し[]:2017/09/14(木) 00:05:01.28 ID:OI+cJCSP
以上です。読んでくださった方がいたらありがとうございました。
喪黒福造「昔の愛車が忘れられないのですか。」 [無断転載禁止]©2ch.net
22 :創る名無しに見る名無し[]:2017/09/14(木) 12:29:37.68 ID:OI+cJCSP
BAR魔の巣のシーンが抜けていました。
申し訳ございません。

-BAR魔の巣-
喪黒福造「そんなご事情があったのですか。」

車狂駿、ウイスキーを一気飲みし、机にコップを軽く叩きつける。酔っている。

車狂駿「最近のなんでもかんでも自動化する風潮は良くありません!
老害って言われてもいい!
あの時代の古き良き車じゃなないと満足できないんです!」

喪黒福造「分かります。最近では運転さえも自動化されようとしています。これでは、人間が機械を使っているのか、使われているのかわかりません。
自分で様々な工夫する楽しさ、それが最近では少なくなってきています。」

車狂駿「そうそう、そうなんですよ!」

車狂駿、うつむく。

「家に軽だってありますし、我がままなのは分かっているんです・・・。でも、どうしてもあいつを忘れられなくて・・。」

喪黒福造「よろしい。では明日の午後八時にこの場所にお越しになってください。」

喪黒福造、車狂駿に地図の書いてある紙を渡す。

車狂駿「これは?」

喪黒福造「来ればお分かりになりますよ。」
喪黒福造「昔の愛車が忘れられないのですか。」 [無断転載禁止]©2ch.net
23 :創る名無しに見る名無し[age]:2017/09/14(木) 12:31:29.45 ID:OI+cJCSP
BAR魔の巣でのシーンが抜けています。
22に書き加えました。
お手数おかけします。


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