- 非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part38 [無断転載禁止]©2ch.net
63 : ◆2C/2roNgWQ [sage]:2017/04/28(金) 13:58:18.23 ID:QQE2IRa3 - 投下します
|
- 非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part38 [無断転載禁止]©2ch.net
64 :6話 運が良い ◆2C/2roNgWQ [sage]:2017/04/28(金) 13:59:12.89 ID:QQE2IRa3 - 島に飛ばされた鯊倉はまず初めに、背中に背負ったデイバッグを地面に下ろして中身を確認した。
一生の内一回は人を殺してみたいと思っていた鯊倉にとって、この状況は僥倖といっても過言ではない。 何せ首輪を嵌められて、24時間の監視体制の中、絶海の孤島で殺し合いをさせられているのだ。 こんな異常な状況下ならば、例え一人くらい殺しても免訴される可能性が高いだろう。そう鯊倉は考えた。 「こんな凶行を警察サマや政府の方々が見逃してるわけないし……さっさと一人くらいは殺しとかないとな」 そうする為に、まずは人を殺す武器が必要である。刃物、鈍器、銃火器…とにかく凶器となるものが存在しなければ話にすらならない。 だが覇轟という謎の男曰く、支給品はランダムに支給されるとのこと。 つまりは人を殺せない武器や、そもそも武器ですらないものまで支給されるということだ。 それを聞いて鯊倉は、人を殺せない可能性に悲観するわけでもなく、人を殺せない可能性に対して怒りに身を震わせるわけでもなく――ただただ喜んだ。 揺るぐことのない確信が胸の中を渦巻いていく。 「ふっ、はっはっは……何が出るんだろうなあ〜♪」 上機嫌となった鯊倉は口笛を吹きだし、満面の笑みを浮かべながらデイバッグの中身を取り出す。 彼は疑わない。自身のデイバッグに入っている支給品が、当たりの中の当たりであることに。 傍から見ればそれは呆れるくらいに、根拠もヘッタクレもない、出鱈目な信頼。 ――しかしその信頼に裏打ちされた結果があるからこそ、鯊倉は根拠も無しにこうなると決めつけることができてしまうのだ。 「……! ハハハッ! やっぱりな! 俺はツイている!」 デイバッグの中に入っていた支給品を取り出し、鯊倉はそれがなんであるか確かめる。 それは間違いなく、凶器と呼ぶに相応しい代物であった。 「"アイスピック"……これさえあれば俺はどんなやつでも殺せる……!」 鯊倉に支給されたもの、それは氷を小さく割る為の道具、アイスピック。 先端が非常に鋭いこの道具を人体に刺すことができたならば、刺された当人は痛みに悶え苦しむことになるだろう。 心臓や首、顔に刺されば常人ではひとたまりもない。 「さぁて、武器も手に入れたし、標的探しますか!」 デイバッグの中を探してみたものの、これ以外にめぼしい支給品は無かった。 しかし鯊倉はそのことに気にする様子は微塵もない。上機嫌で鼻歌混じりに街へ向かって歩き出す。 最初にして最後となる殺人を実行する為に。 【E-3/森/一日目・日中】 【鯊倉 尭尾】 [状態]健康 [装備]なし [道具]支給品一式、アイスピック [思考・行動] 基本:一人くらいは殺す 1:標的探し 【鯊倉尭尾(ハゼクラ ギョウビ)】 運が良いと自称する高校二年生。性格はかなり楽観的な上に傲慢 ズレたポジティブ思考の持ち主で、大抵の不幸を気にしない。というか不幸だと思ってない 些細なことでも自身にとって良い結果ならば幸運だと感じてしまう、少々おめでたい人物 その為おみくじの結果が何であろうと、良い結果に解釈することができてしまう
|
- 非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part38 [無断転載禁止]©2ch.net
65 : ◆2C/2roNgWQ [sage]:2017/04/28(金) 13:59:46.83 ID:QQE2IRa3 - 投下終了
|