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ミライユ ◆6Nqsyb3PfY
創る名無しに見る名無し
Κ5 ◆XxnYtUQaeeRQ
【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net
仙人と呼ばれた男との話
(安価)ハルヒをいじたい [無断転載禁止]©2ch.net
自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第110章 [無断転載禁止]©2ch.net

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【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net
28 :ミライユ ◆6Nqsyb3PfY [sage]:2017/01/09(月) 01:52:25.13 ID:TGmddEgC
(……ん? あれは……)

先ほど別れたはずの1188番のラテ・ハムステルの気配がミライユの横にスライドし、
一瞬でティターニアの正面へと移動する。
ミライユはそれを目線だけで追っていった。

(へぇ……あの女、なかなかの使い手じゃないですか)

>「なので……もし良ければ私もそちらのパーティに混ぜてもらえませんか?」
「あ、もしお宝があっても、それはそっちの取り分で構いません!
 私一人じゃそもそも深い所まで行けないだろうし、
 強くなった魔物の素材も結構な価値が出そうですしね」
 
>「うむ、高度な魔術罠を見破れる魔術師が超単純な物理罠を見抜けるとは限らぬからな。
頼りにしておるぞ、ラテ殿」

上から目線も様になっている。あざといキャラだが、それは他人に言えたことではない。
しかし、ミライユはラテのその姿が気に食わず、思わず唇を軽く噛んでいた。

「あっ、そうだ」

ミライユはそういえば報酬などについてはまだ話していなかった。
天下のソルタレクの冒険者ギルドとて、ただ飯ただ宿を与えるだけの慈善事業ではない。
何よりマスターへの貢納という意味で収益がないのは色々とまずいのだ。

「では、私は報酬の4分の1を頂くということで結構です。お二人が半分で、
残りの4分の1はラテさんの取り分ということで、彼女にお任せします
財宝についてはティターニア様のものということで、邪魔をするつもりはございません!
もっとも、ギルドにとって無関係のものであれば、ですが!」

4分の1とはいえ、時には桁違いの収穫があることを、ミライユは身をもって知っている。
かつてはただの一冒険者だった立場だけに、金銭感覚にはシビアなのだ。
笑顔を崩さないまま、報酬については先におことわりを入れておいた。

――

結局のところラテはティターニアらのパーティーに入ることになった。
いや、むしろミライユの管理するパーティーへの同行を許可された、という感覚なのが彼女の正直な気持ちだ。
ティターニアたちはカネで操っている一人に過ぎない。主導権はこちらにあるのだ。

ラテに至っては「たかがフリーでヒラの冒険者が直轄のマネージャーと同じ立場に立てると思ったつもりか」
とすらミライユは感じていた。
『フェンリル』でも食事代と宿代を払わなくてはならないのは癪だが、一日の辛抱だ。

心理的に緊迫したミライユだったが、美味しそうな名物料理や酒の数々を目にすると途端に表情が明るくなり、
満面の笑顔でそれらにかぶりついていた。フリー時代からミライユは食いしん坊キャラで知られていた。

円形にテーブルでは左側にジャン、正面にティターニア、右側にラテがいる。
これだけ密着していれば相手の様子を観察するのは容易だが、とりあえず絡んだジャンがいまひとつの反応をした。

>「お、おう……そうかい。ところでティターニア、結局洞窟に行くのは明日でいいのか?」

どうやらティターニアの支持待ちらしい。一方、ティターニアは。
【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net
29 :ミライユ ◆6Nqsyb3PfY [sage]:2017/01/09(月) 02:56:24.40 ID:TGmddEgC
>「このジャン殿は気は優しくて力持ちを地で行くとてもいい奴でな――
我は一応研究費を貰える身ゆえジャン殿には臨時助手ということで護衛をしてもらっておる。
……といっても上司部下といった堅苦しい関係ではない」
「ほほう、ミライユ殿はたくましい男性が好みか。
ああ、念のため申し添えると我とジャン殿は別に恋人関係というわけではないゆえ遠慮しなくても良いぞ」

「勿論、たくましい男性が好みです! ただ、私は、先約がありますので、別にお付き合いしたいとかでは……
お二人ともやっぱり付き合うならたくましい男性が良いですよね、ね!?」

ティターニアとラテの両方の顔を見合わせながら、ジャンに笑顔を返す。
ジャンが食事をしにくそうにしているので、腕から手を離した。

(なるほど、良いことを聞きました。つまり、ティターニアの彼氏でもなければ、
どこかに所属している訳でもない…… ということは、こちら側に入れても問題ないですよね?)

「頼りになる方が助手で、ティターニア様もお喜びでしょう。ジャンさん、ところで、
冒険者ギルドには興味ありませんか? 今なら、私の権限で、仮会員証を発行できますが……!
ギルド正会員になれば、安定した収入も、夢じゃないですよ!」

周囲の客が「うるさいなぁ」という感じの視線をこちらに送ってくる。ついでに言えば、どうやらジャンの緑色の皮膚が
忌み嫌われているらしい。
テーブルを見ると食事や酒が殆ど無くなっていた。
半分近くはミライユ自身が飲み食いしてしまっていた気がするが……

「では、お会計は私のほうで、皆さん、宿が取れていますので、お部屋までどうぞ!」


――


宿は大部屋で、ベッドが横に一列に並んでいた。
配置が四角だったらどうしようと悩んでいたが、運に恵まれたらしい。
宿代を出している以上、ミライユが配置については注文をつける。

「では、男性のジャンさんが一番窓側で、その隣にティターニア様。これならお互い慣れてるし、何も起きません……よね?
その隣に私、そしてその隣のドア側にラテさん、でいかがでしょう?」

ジャンをギルドに勧誘するのは今である必要はない。最も情報を得なくてはならないティターニアをとりあえず、
ジャンの隣に置いて安心させ、話を聞き出す。そして、得体の知れないラテを孤立させ圧迫し観察する。完璧な配置だ。

「綺麗な部屋で良かった〜! これで、安心して、寝れそうです!」

ミライユはベッドに腰掛け、欠伸をすると、ローブと、続いてスカートを突然脱ぎだした。
その下はチェイン・メイルになっており、肩から腰にかけて防護しており、特に腹にはさらにチェインが巻かれている。
これは特に腹を意識して防護するものではなく、身体のラインを隠すのが主目的だ。少しでも注目されるのを避けるために。
そして腹のチェインと全身のメイルを脱ぐと、完全に下着姿になった。
胸は大きく、さらに目立つのは普段は見れないくびれた腰から尻への柔らかいラインだった。
細かい斬り傷や矢傷の痕が残っており、鍛えられた臍周りには痣のようなものも見られる。
【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net
30 :ミライユ ◆6Nqsyb3PfY [sage]:2017/01/09(月) 02:57:07.56 ID:TGmddEgC
「あぁー、重い重い! こうやって武装を取るとスッキリしますね!」

チラリ、とジャンの方を見て、目を合わせる。折角の機会なのだ。さらにティターニアの方を見て、
右隣のラテにも見せびらかす。スタイルなら勝ってはいるだろう。スタイルなら。

>「我の専門は考古学でな、と一言でいってもまあ節操のないもので世界の謎を解き明かす学問、とでも言おうかな。
この世界と魔力や魔術は切り離せぬものであるゆえ魔術学園でも研究対象となっておるわけだ」

ティターニアが眠るにはまだ早いとばかりに薀蓄を垂れ流しはじめる。
ミライユはそれを聞き流しつつ、下着の上から直接スカートを履き、ローブを着る。こうなると今までのミライユとは印象もだいぶ違う。
外に出ればあっという間に男達に襲われるだろう。

>「我々の業界で今アツい話題と言ったら当然古竜の復活――
そなた達は竜の『指環』、というのを聞いたことがあるか?
古竜を倒せるとも伝説によっては自在に操ることが出来るとも言われておる。
まあおとぎ話のようなものだ。冒険者の中にはそれを……」

(『指環』――!)

思わぬキーワードにグキリ、とローブを着込む体勢で驚いたので、腰を捻ってしまう。
ローブに手をかけたまま、ベッドに倒れこみ、ジタバタするミライユ。

「痛たた、何でもありません、何でもありませんったらー!!」

ジャラジャラジャラ……。

ミライユのローブの懐から、五枚ほどの銀色のプレートが音をたてて宿の床に落ちる。
No.547、No.780、No.1012、No.1017、No.1102
それは男女五枚の名前の刻まれたギルドの正会員証だった。

「うう〜、痛かったぁ……はッ!」

ようやく着替え終わったミライユは、ようやく大事なものを落としたことに気付いた。
他の三人にそれらを見る時間を充分に与えてしまう。恐らく名前も一部見られてしまっただろう。

「あぁ、うっかり落としちゃいました…… これ、ラテさんと同じでまだ正式にお渡ししていない会員証なんです。
あ〜 危ない危ない……これ失くしたら、マスターに怒られちゃいますね」

(……な訳ないでしょう! 余計なもの見られちゃったかなぁ?)

それは今回ソルタレクを出立する際、ついでにマスターに課せられた任務。
――「偽の任務で特に素行の悪い会員五名を"始末"してこい」との内容。

相手は男三人、女二人。ミライユは前もって六人パーティーを組み、その中でも男二人とは特に親しくして、
金を払って自分の傘下に引き込んだ。
そして目標のポイント。ミライユたちはキャンプと偽ってまずは男二人と組んで残りの男を抹殺し、女二人を攻撃した。
ミライユからは「好きにして良い」と言われていた男たちは、それなりの反撃を受けながらも女たちに重傷を負わせ、慰み者にした。
男とミライユが女たちを殺すと、次は男たち二人をミライユは脅した。最初男たちは抵抗したが、ミライユの強さを前に屈し、最後は「殺し合って生き残った方を助ける」
というミライユの提案に乗り、殺し合いが始まった。それをミライユは唇を吊り上げながら観察し、最後に生き残った男も命乞いをさせた上で殺した――。
以上が事の顛末だった。

一瞬だけ当時の光景が思い起こされたが、五枚の会員証をさっさと懐に回収すると、既に頭の中は指環のことで一杯だった。
「弱いのが悪い」それがミライユの考え方。マスター以外は転がっている石くれに過ぎない。
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31 :ミライユ ◆6Nqsyb3PfY [sage]:2017/01/09(月) 02:58:30.07 ID:TGmddEgC
「指環……ですか。フリーの頃に聞いたことがあります。ワクワクしますね。
お手伝いします! ご一緒に気合、入れて、探しましょう!」

勿論嘘だ。指環などを見つけたら……

(殺してでも、奪い取らなくてはなりませんね……!)

ミライユの心は先ほどのミスと指環の話で少々、動揺していたが、
止めどなく続けられる薀蓄に、少しずつ心が安らいでいくのだった。

>「そうそう、古代都市といえば明日行くテッラ洞窟、地底都市への入り口があるとかいう都市伝説が学園生徒達の間でまことしやかに囁かれておるぞ。
といっても普段はしょっちゅう学園の生徒たちが探検にいっておるのだ、もしもそんなものがあったらとっくに見つかっておるだろうがな!」

「アハハっ! 確かにそうですね! 修学旅行気分で、探検、楽しみましょう!
私は、ティターニア様の面白いお話をお聞かせ願えれば充分ですから!」

>「学生というのはその手の噂話が好きでの、あの想像力には感心するわ。
例えばダーマの図書館が無限地下ダンジョンになっておるとかな」

「ダーマですか! 私、子供の頃はダーマのファンで、色んな伝説の本を読んでたんですよ!
今思うと、無限地下ダンジョンなんて、魔法の力でいくらでもできるじゃないですか。
しょぼーん。大人になるって、嫌ですね〜!」

気がつくと酒やツマミを片手にニコニコと笑顔を振りまきながらミライユは談笑していた。
ティターニアのベッドの周りにジャンやラテが集まり、ある種寝る前の怪談話のようになっている。

「それじゃ、ティターニア様の次はジャンさん、その次はラテさん、って感じで話していきませんか?
面白くなかったら、罰ゲームってことで!」

ミライユが勝手に提案し、話は勝手に盛り上がり、夜は更けていった。
自分の番になるとマスターの武勇伝や自分がやらかしたドジなどについて語り、場を適度に和ませる。

ティターニアの男性経験についてつついたり、ジャンに抱きついて仮会員証を無理やり懐に入れたり、
ラテをふざけて脱がせようとし、トランジスタグラマーの恐ろしさについて語ったりしながら、
やがてだらしなく自分のベッドで布団もかけずに眠りにつこうとするミライユ。

しかし、彼女の頭の中は、指環への野心とティターニアへの興味で一杯だった。

(ティターニア――この女ならきっと何かを知っています。
必ず、指環を見つけ出させ、マスターへのお土産にしてみせます。
たとえ、誰かに犠牲になってもらおうとも……!)
仙人と呼ばれた男との話
11 :創る名無しに見る名無し[sage]:2017/01/09(月) 02:59:53.83 ID:TGmddEgC
1000人
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32 :ミライユ ◆6Nqsyb3PfY [sage]:2017/01/09(月) 09:41:11.99 ID:TGmddEgC
【用語のミスがありましたので訂正を。】

>>28 上から目線も様になっている。→上目遣いも様になっている。
(安価)ハルヒをいじたい [無断転載禁止]©2ch.net
42 :創る名無しに見る名無し[sage]:2017/01/09(月) 09:41:55.76 ID:TGmddEgC
>>1
時代遅れやん
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252 :Κ5 ◆XxnYtUQaeeRQ [sage]:2017/01/09(月) 15:34:52.32 ID:TGmddEgC
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