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創る名無しに見る名無し
男「なんだこれ?」卵「......」

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男「なんだこれ?」卵「......」
190 :創る名無しに見る名無し[]:2015/02/28(土) 09:42:39.00 ID:TWn9r5QK
 幸いと言うべきかなんというべきか、今朝は脱出最優先で最低限の物だけ持ち出して
出たから食料をはじめとして色々と残されても居る。

 特に洞窟の中には湧水もあるし、少し歩くが魚を捕まえる事も出来る。

 が、それを逆に言えば

 妹や幼馴染達に与えられた持ち物が少ないと言う事にもなる、こうしてシンディに
持ち物を持たせてくれたからには、若干の余裕があるとは思うが。

 車を失ってしまったために、持ち歩けるものも限られてしまう。

男「何とか、合流してこの洞窟に来れれば良いが」

 そんな不安を何度感じた事か。

 しかし…今から外に出て探しに行くのは自殺行為だ、洞窟から見る外の景色は
既に日が落ち始め、薄暗くなって来ている。

 昼でも凶暴な魔物に遭遇する訳だから、夜になったらどうなるか分かった物ではない、
夜行性のさらに凶暴な魔物に襲われるかもしれない。
男「なんだこれ?」卵「......」
191 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 09:43:21.95 ID:TWn9r5QK
男「ん?」

 バックパックの外ポケットに入れられた紙の地図を取り出し、そこに付け加えられた文字を
見つける。

 見覚えのある汚い癖字、どう考えても妹が書いた文字だった
それによると、スティーブン氏の端末に記載された座標と画像によると
その座標には何らかの施設・建築物が存在するらしい。

 車を失い麓まで自力で降りる事はほぼ不可能であるため、その施設に
退避するらしい。

 無事にたどり着けたか分からないが、こうなったら皆を信じて自分のなるべく早く
合流するのが最善だろう。

男「何をするにせよ…もう動けない
  体力を……回復させないと…。」

 一日中魔物から逃げ回ったり戦ったりしたのだ、緊張感もあって体も精神も
疲労が溜まっている…。

 男はバジ子をシンディの上に置くと、洞窟の中に放置されていたテントの入り口を開けて潜り込む。
火を焚いて置くべきかとも考えたが、そんな体力の余裕もなく…潜り込むや否や猛烈な睡魔が
襲いかかってくる。
男「なんだこれ?」卵「......」
192 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 09:44:08.51 ID:TWn9r5QK
 翌朝、男はテントの外から聞こえる雨音で目を覚ました。
時間にして8時、昨日最後に時計を見たのは20時だったはずだから、12時間丸々寝ていたことになる。

 我ながら随分と疲れが溜まっていたらしい。

 テントから顔を出すと案の定、洞窟の外は激しい豪雨が降り注いでいた
この洞窟の作り上、洞窟の中に雨水が流れ込んで来る事は無いようだが、この雨では外に出る事は出来ない。

 何より男の手元にある主武器は友の作ったスタンソードなのだ、
雨の中で振り回したら自分自身が即感電する事間違いなしだ。

バジ子「ぴぃ?」

男「よぅ、バジ子。」

 バジリスクの雛ことバジ子に朝の挨拶をし、体の状態を軽く確認する
怪我は若干あるが、許容範囲内…しかし。

 昨日一日魔物から逃げ回っていた事もあってか、酷い筋肉痛だ。

男「どのみち、この雨じゃ外で何も出来ないだろうけどな」

 ふと、視界の端で昨日から丸く蹲ったままの飛竜ことシンディが目に入る。
夜行性だろうから寝ているのだろうか?

 僅かに顔を上げて男を見て再び丸くなる、どうやら動くのも億劫なようだ、
それに、元々青色の体をしていたのだが。昨日に比べて体が
白っぽくなっているような感じがする。
男「なんだこれ?」卵「......」
193 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 09:44:52.92 ID:TWn9r5QK
男「………シンディ?」

 どうにも、昨日から様子がおかしい。
まさか、病気だろうか?
しかし病気だからと言ってどうする事も出来ない。

 まず、男は獣医でも無ければ応急手当程度の知識しかない、
次にここは山奥なので医者は居ない、最後にこの世界中のどの獣医だとしても
竜の面倒を見た事ある医者は居ないだろうと思う。

 病気だとして、どんな生き物だとしても共通の対処方法は
おそらく栄養を付ける事だと思う、体力が無ければ免疫力が低下するし
病気は悪化するだけだろう。

男「………食えるか?」

 外は豪雨で出る事すらできず、食料を探しにも行けないので、
男は手元の食料から缶詰を開けて、シンディの口元も運んでみる。

 魚の缶詰なのだが、食欲が無いのか、軽く匂いを嗅いだだけで
再び丸くなって動かなくなる。

男「参ったな」
男「なんだこれ?」卵「......」
194 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 09:45:27.20 ID:TWn9r5QK
 しかし、これ以上はどうしようもないので、一先ず缶詰は自分の朝飯にして
様子を見る事にする。

 持ち物を整理整頓して、そして早々にやる事が無くなったので
仕方なしに友が置いて行った荷物の中から、ポータブルDVDプレイヤーを
再生する。

 雨だとやれることが少ない、どの道…筋肉痛が酷くて動けないが。

男「戦争モノかよ…」

 よくあるマッチョなアメリカンな上半身裸の白人が、マシンガンを乱射しながら
一人で基地を潜入・襲撃して、仲間を助ける。
良くあると言えばよくある展開。

男「フィクションの中は気楽なものだな」

 特に映画を見る訳でもなく、ただ音が無いのが寂しいだけでプレイヤーを動かしつつ
荷物に挟まれていた地図を広げる。

 今居る洞窟から妹が付けた印まで線を引き、地形からルートを引くと大体8キロ程度の
距離となる。

 シンディが空を飛べれば一瞬でたどり着ける距離ではあるが、あの様だ
上手く雨をやり過ごしてくれてれば良いのだが。

 ────あるいは、魔物に喰われてしまっているのかもしれない。

 ふと頭をよぎったその考えを男は即座に否定した。

男「…せめて、雨止めよ」
男「なんだこれ?」卵「......」
195 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 09:45:50.83 ID:TWn9r5QK
 そして、さらに翌日…仲間達と別れてから二回目の朝、
男はテントから外に出ると、昨日のスコールから一転、晴れ渡った空が広がっていた。

 しかし、シンディの状態は思わしくなく
うっすら白みがかっていた体は完全に白く染まっていた。

男「死んでいない…よな?」

 体の表面を触るとまるで卵の殻のように硬くなっており、その体の表面は
熱帯びていた。
 つまりは、死んではいないだろう…と思う…が。

男「竜って、温血生物なのか?」

バジ子「?」

 ふとした疑問を口にするが、バジ子以外は誰も答えるものは居なかった
掛けっぱなしにしてあった、DVDプレイヤーはバッテリーが尽きて既に止まっている。

 昨日一日体を休めたおかげで、随分と体力と気力が回復している、
筋肉痛は依然として酷いままだったが、気にしている場合ではない。

 男は友が洞窟に残した怪しいライフルを手に取り、弾倉に赤くマークされた
弾丸を装填する。

 弾丸に書かれた文字は『信号弾』、万が一に備えて友はこの洞窟に
ライフルと信号弾だけ残しておいたらしい。

バジ子「ぴぃ?」

男「顔…ひっこめておけよ、バジ子」
男「なんだこれ?」卵「......」
196 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 09:46:19.19 ID:TWn9r5QK
 雛に一言告げると洞窟から外に出て、地図で記された方向の空に向けて
狙いを付ける。

 狙うのが空なので、銃の腕も必要とはしないだろう。

男「応えてくれよ」

 祈りを託して、男がライフルのトリガーを引くと
予想にしなかった轟音と衝撃が男の肩を襲いかかる。

バジ子「ぴぎゃ!?」

男「…くっ…。」

 ライフルの射撃音が山にこだまを残しつつ、ライフルから撃った弾丸が
一条の赤い煙の尾を引きつつ、笛の音のような音を立てながら空を切り裂いていく。

 風は然程強くは無いが、暫く待つと赤い煙の線が上空の風にかき消されて
消えてゆく。

 時計で5分程経過するのを待ってから、次弾を装填し
同じ方向に狙いを付ける。

 そんな作業を3回程繰り返し、初弾を発射してから30分程待ってみるも
特に反応は無かった。

男「…………ダメか。」

 弾丸は後6発残っていたが、ここで全てを使い切るのは得策ではないと思い、
ポケットの中に放り込む。

 弾丸の扱いとしては正しく無いような気もするが、気にしてはいられない。
男「なんだこれ?」卵「......」
197 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 10:51:22.38 ID:TWn9r5QK
 さて…

男「………腹減った。」

 一応缶詰がいくつか手元にあるが、保存食は温存すべきだと思う、
先にも言ったとおりこの盗掘は湧水が湧いているので水の心配は無い。

 生水だから大量に飲んだらイカンけど。

男「まるで、ロビンソンクルーソーだな」

 15少年漂流記でも良いが、今は自分一人だから
ロビンソンクルーソーな気がする。

 どうでも良い事を考えながら、山歩きの小道具の中から
ナイフと釣り道具セットを取り出す。

男「ちょっと、待っていてな」

 洞窟の中で丸くなっているシンディに声を掛けつつ、バジ子を
胸ポケットに放り込んで警戒しながら洞窟から外に出る。

 無論、スタンソードも忘れずに持っていく。

 シンディを残す事が不安は不安だけと、ここ二日程魔物の襲撃が
無かったので、大丈夫だろう────と、思いたい。
男「なんだこれ?」卵「......」
198 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 20:43:21.66 ID:TWn9r5QK
 ともあれ、外は危険だがいつまでも引きこもっている訳でも行かないし、
何より昨日休んでいて思ったのだが、何かしていないと余計な事ばかり思いついて
気が滅入ってくる。

男「それに、引きこもって助けを期待しても期待できねーしな」

バジ子「ぴぃ?」

 …開き直り…ともいう、少しは成長したって事だろうか。

 食料を確保すべく近くの泉まで森を歩いていると、直立歩行した犬人間のような
魔物を見つける、確か…。

男「コボルト…って奴か?」

 相手は視認できる範囲内で3体、体長は1.5メートル程度でどこから手に入れたのか
あるいは自分で作ったのか、土木工事で使うマトックのようなものを担いでいる。

 昔読んだラノベとかだと、あの連中がモンスターの住んで居るダンジョンを手入れしたり
作ったりしていたとかあったが、そんな事は無いだろう。

 ゴブリンと同じく、勇者にスライスされるのがお役目ともいえる、序盤中の序盤の敵
先日のサイクロップスやらミノタウロスやらに比べれば、可愛い相手にすら見えてくるが
それでも、一般人の男にとっては脅威であるのは間違いない。

 3体ぐらいもしかしたら、勝てなくは無いかもしれないが、
見つかって、仲間でも呼ばれたら厄介だ…。

 余計なトラブルを起こす事もないだろうと、男はコボルト達に気づかれないように
迂回して泉へと向かう。
男「なんだこれ?」卵「......」
199 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 20:43:34.60 ID:TWn9r5QK
 ややあって、清流の流れる音が聞こえ泉に到着する、
周りが崖になっており、滝が落ちた下が泉となっている。

 岩場に隠れつつ水を覗いてみると、どうやら魚は居るらしい…が。

男「渓流釣りって、超上級者じゃなかったかな」

 正直言って自信が無いが、とりあえず自分用の魚だけ確保すれば良いから
数は気にしなくてよい。

 適当な竹で作った竿に岩をひっくり返して捕まえた虫を付けた釣り針と糸を
装着して、水面に垂らす。

 ───────待つ事、1時間。

男「よし、止めよう」

 自分に釣りのセンスが無い事は良くわかった…、
素人が渓流釣りなんぞやって釣れる訳が無い事は良ーくわかった。

 分かったのだが、食料はどうにかして確保しなければいけない
水面下に見える魚に馬鹿にされているような気がしてならない。

 木の棒で突くか、はたまた潜って捕まえるか。

 どちらも現実的な策ではない気がする。

男「……仕方が無い…諦めるか…。」
男「なんだこれ?」卵「......」
200 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 20:43:45.77 ID:TWn9r5QK
男「あ。」

 ふと、自分の腰に備え付けられていたスタンソードが目に留まる
そういえば、以前ネットで車のバッテリーを水中に放り投げて魚を取る方法が
あるとか聞いた事がある。

 さすがに車のバッテリーは無し、硫酸が封入された鉛バッテリーを
こんな綺麗な清流に放り込むのは迷惑極まりない話だが、幸いにして
スタンブレードがここにある。

 水に放り込んだら一発でぶっ壊れそうだし、大事な武器でもあるから
失う訳にはいかないが…。

 男はスタンブレードを抜き放ち、剣先を僅かに水面に付ける。
スイッチを入れると、青白い閃光が程走り…予想以上の閃光に男は慌てて
スタンブレードのスイッチを切る。

男「…………おほー!大漁、大漁!」

 ややあって、ショックで気絶した魚達が水面に浮かびあがり
男は釣竿を使って魚達を手繰り寄せていく。

男「全部で…あー、16匹か!
  すげぇ、期待以上の成果じゃねぇか」
男「なんだこれ?」卵「......」
201 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 20:43:56.95 ID:TWn9r5QK
 上機嫌で魚を陸に上げて袋に詰め込んでいく男、
ふと心配になってスタンブレードを見てみるも、とりあえずは
壊れている様子は無いようだ。

 ただ、今ので随分電力を消費してしまったが。
一応…友が荷物に入れてくれたのか予備バッテリーが二つ程あるので、
一先ずは気にしないでおく。

 ちなみに、電気漁は違法らしいが、大事の前の小事である。
友に至っては既に、銃刀法すら違反していると思うし。

 ちなみに、16匹中の4匹が手足の生えた謎の生物だったりする。
大きさは大体10センチから15センチ程度、
口の中にピラニアのような牙がびっしりと生えそろっており、明らかに
魔物だ。

男「これ…食えるのかな
  サハギン…の子供??」

 不安にはなるが、とりあえず魚類は魚類?だし、死んではいるので
持ち帰る事にした。
 まぁ、シンディかバジ子辺りが食べるだろう…と思う。
男「なんだこれ?」卵「......」
202 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 20:44:10.81 ID:TWn9r5QK
?『食べないでぇぇ、食べないでくださぁぁぁい
  私…美味しくないですよぅううう』

?「クケケケケケェェェェェ!!」

 荷物を手早くまとめて洞窟に帰ろうとする男に、突然素っ頓狂な女の
悲鳴が聞こえる。

 草木を掻き分けて走る音…、その後ろからも聞こえる声は明らかに人間ではなく
魔物の声だった。

 逃げる方の女の声は英語なので、半分は意味が分からなかったが
前半は食べないでくれと言っているようだった。

男「こっちだ!来い!!」

 助けるか否か、一瞬迷ったが見過ごす訳にも行かないので
男は声を上げる。

 ややあって男の声に気が付いたらしい声の主は、草木を掻き分けながら
男の方に向かってくる。

?『助けてぇぇ…、助けてくださぁあぃ!』

 ややあって草叢から出てきた女は、いつぞやのスティーブン氏と同じような
軍の服を来た白人の女の子だった。

 歳の頃は男と同じぐらいの高校生ぐらいの年齢、
ジャケットに記された文字は、これまたいつぞやの
スティーブン氏とおなじく「UNITED STATES ARMY」の文字が。
男「なんだこれ?」卵「......」
203 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 23:56:56.21 ID:TWn9r5QK
男「……って、アンタ軍人かい!」

 思わず突っ込みを入れる、軍人が素人に助けを求めないで欲しい、
首を突っ込んだのは自分でもあるが。

 ともあれ、のんびりしている余裕はないようで
軍人女の後を追って、一体のゴブリンが茂みから飛び出してくる。

 手には大鉈を持った赤い一際大きな体躯をした片目のゴブリン、
何度か遭遇した因縁のある、あのボスゴブリンのようだ。

男「よう、また会ったな」

ボスゴブリン「クケケケケケェェェェェ!!」

 男の姿を視認するなり、ボスゴブリンは驚いた表情を一瞬浮かべるも
直後に憎悪でその表情が歪められる。

 幸いにしてこのボスゴブリン以外のゴブリンは見当たらないようだ。

男「あれ?おめぇ…仲間いねぇみてぇだな
  もしかして、見捨てられたんか?」

ボスゴブリン「ガギャギャギャギャアアアア!!!」

 言葉が通じるのか通じないのか、しかし男に馬鹿にされている
空気は伝わったのか、ゴブリンは悔しそうに地団太を踏む。

軍人女『なんだか知らないけど
    更に激おこプンプン丸ですぅぅぅ!』

 そんなボスゴブリンの迫力に圧されたのか、軍人女は男の
背中に隠れる、英語だったから意味はさっぱり分からないが。
男「なんだこれ?」卵「......」
204 :創る名無しに見る名無し[sage]:2015/02/28(土) 23:58:56.01 ID:TWn9r5QK
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とりあえず、この辺で
ストックはあるにはあるけども、読み返すので。
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男「…アンタも平然と民間人を盾にするんな。」

 ため息をつきつつ、男は手にしていた釣竿を横に振るう
重りの付いた糸は風切音を立てて宙を舞い、ゴブリンの頭に当たるかとおもったが

 さすがにゴブリンはそんなものに当たる程間抜けではないようで身をかわす。

ボスゴブリン「ギャ!?」

 しかし重りは躱せたようだが、その直後の毛バリが引っかかったようで
釣竿に重い手応えが返って来る。

男「…っしゃー!!釣ったどー!!」

ボスゴブリン「ギャギギギギギギギギギ!?」

 返しのついた釣り針はボスゴブリンの頬に深く食い込み
男が泉の方に引っ張っていくと、ボスゴブリンは大きな水音を立てて
岩場から水面に転落する。

 すげぇ、痛そうだが…この程度でどうにかなる相手だとも思っていない、
直ぐに水面から上がって来るだろう。

男「…ほら、今の内にとっとと逃げるぞ
  分かるか?エスケープだ」

軍人女『は…はいい!』

 軍人女の手を引いて荷物を捨てて逃げようとするが…、
ボスゴブリンはいつまでたっても陸に上がってこない。 👀


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