- 【なりきりリレー小説】ローファンタジー世界で冒険!3
193 :フォルテ ◆uVQKW6f//c [sage]:2013/12/09(月) 20:44:03.40 ID:Vlv+hAFg - >「あの心の世界に首を突っ込んでしまって申し訳ありませんでした。
とても焦燥し続けて、疲れも重なっておられる感じでしたので。 でもご迷惑でしたよね。あ!自己紹介が遅れました。 仏教修行と学習のために旅をしている一般信徒の浄子と申します。 いまは布教のお仕事をさせていただいています。」 「心の中が見えるの……? 一般信徒? うそお!」 >「目が痛むのですか?わたくは医師ではありませんが治せるかもしれませんよ。 「目の邪気を流し曇りをとる蜜だそうです。人の力になれる機会は良い物です。 この小動物さんのおかげです。」 いや、別に目が痛いわけじゃないんだけど…… でもせっかくなので有難く貰ってみる。 >「また、なんですね。末法は何度も何度も繰り返す…。 ああ、フォルテさん。お気づきかもしれませんが…」 目の曇りが取れたのか、浄子さんが凄まじい仏様オーラを放ち始めた! まるでさっきまでと別人格に入れ替わったような……。 そして彼女は意味深な言葉を語り始めた。 >「わたしはあなたの味方であるとは限りません。敵とも限りません。 そしてお友達をただの悪として終わらせない方法をもっています。 願うはあなた。お友達の幸福を願い、祈り続けて上げて下さい。 経や呪いで良ければ探して差し上げますし作ります。 わたしも竜人さんに興味がわきました。他のこの世界の主人公達にも。」 「君は……何かの使命か目的を持っているんだね。それは何……?」 受け取ったリンゴを見つめながら思案する。 普通に考えたら胡散臭すぎると思うだろうし、真実だとしたら猶更危険すぎると思うだろう。 しかし、“お友達をただの悪として終わらない方法を持っている”という言葉は それを差し引いて尚オレの心を捕えるに十分すぎるものだった。 「……いや、いい。決めた! 興味が沸いたなら会わせてやるよ! 一緒に行こう! オレはフォルテ・スタッカート。稀代の精霊楽師にして伝説を謳う者だ!」 リンゴを一口かじって先導するように駆け出しかけて、立ち止まって振り向く。 「ゲッツ……ああ、件のドラゴンなんだけどそいつにはさっきの話言わないでくれるか? キレて暴れられて巻き添え喰らいたくないだろ? だから付いてくる理由を適当にそれっぽく考えといてくれよ。 たとえば世界救って有名になって仏教の株を一気にあげてやるぜ!とかさ!」
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