- 【なりきりリレー小説】ローファンタジー世界で冒険!3
192 :浄子 ◆KUXnbhFuWU [sage]:2013/12/09(月) 04:12:31.23 ID:FRaCZ3GA - >>191
フォルテとゲッツの事は"浄子の芯"が浄子の意識に教えてくれた。 「あの心の世界に首を突っ込んでしまって申し訳ありませんでした。 とても焦燥し続けて、疲れも重なっておられる感じでしたので。 でもご迷惑でしたよね。あ!自己紹介が遅れました。 仏教修行と学習のために旅をしている一般信徒の浄子と申します。 いまは布教のお仕事をさせていただいています。」 >> 思わずうおっ、まぶし!のポーズを取る。 >> 今一瞬背景に後光が差しているような演出が入ったような! >> 目をこすってもう一度見てみる。黒いロングコートを着たごく普通の(?)少女だ。 「目が痛むのですか?わたくは医師ではありませんが治せるかもしれませんよ。 右手を閉じて拳の中を揉むとぼやっと光る瑠璃色のしずくが垂れてきた。 目の邪気を流し曇りをとる蜜だそうです。人の力になれる機会は良い物です。 この小動物さんのおかげです。」淫夢君と目を合わせて再び笑顔を重ねた。 >> 多分気のせいか照明さんの手違いだな! −サーセン - >> 今一瞬背景に後光が差しているような演出が入ったような! −マジでサーセン - >> 目をこすってもう一度見てみる。黒いロングコートを着たごく普通の(?)少女だ。 - 見なかったことして貰えると助かります - >> 多分気のせいか照明さんの手違いだな! - 仏の手違いですよ。仏なんて言っても仏陀じゃないんです - この邂逅から浄子はフォルテからその場での信頼を得られたようだ。 フォルテの芸術感覚は高い。浄子の中に眠るものを容易く見抜いたのでだろう。 浄子自身はフォルテが目撃できたような"浄子様"を鏡でも見た事がない。 彼女が自覚しているのは新興宗教団体会員の伝道者である事だけ。 荷物の中には数珠と水筒に流行りのアーティストの曲が入っている 携帯端末と着替えが入っている。小娘らしい荷物である。 しかしふざけているわけではない。馬鹿だから旅行気分で荷物をまとめたのだ。 災厄のドラゴンと吟遊詩人の話でを聞いた少女浄子。 女の勘でフォルテがその吟遊詩人なのだという事を見ぬいた。 しかし荒唐無稽なお話だ。フォルテには精神科医を探すのが正常な親切行動だろう。 だが浄子はこの現実離れしたこの話を聞いて、不思議な精霊楽師の話を受け入れる。 「また、なんですね。末法は何度も何度も繰り返す…。 ああ、フォルテさん。お気づきかもしれませんが…」 あどけなく頼りないカリスマを持った少女の表情が消えていき、 慈愛に満ちた笑顔のような柔らかい無表情へと変わっていく。 「わたしはあなたの味方であるとは限りません。敵とも限りません。 そしてお友達をただの悪として終わらせない方法をもっています。 願うはあなた。お友達の幸福を願い、祈り続けて上げて下さい。 経や呪いで良ければ探して差し上げますし作ります。 わたしも竜人さんに興味がわきました。他のこの世界の主人公達にも。」 りんごを指で割ると浄子は半分をフォルテに渡して淫夢君に来るか?と誘った。 錫杖の澄んだ金属音を立てて"正しい進行方向"へ歩み始める。
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