- なんとかファイト 目力勝負
82 ：創る名無しに見る名無し[sage]：2013/12/03(火) 01:34:06.37 ID:NnRmn1WP - http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4709276.jpg
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83 ：創る名無しに見る名無し[sage]：2013/12/03(火) 01:47:29.96 ID:NnRmn1WP - ざわわ…ざわわ…
村人「大変なことになったな…」
村人「大変どころの騒ぎじゃないッ！！！！！！！！ この村ソンボーの危機だ！！！！！！！！！
俺達の村が！！！！！ 俺達の行き場が失われる！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
村人「だが…希望がある………」
ざわ…
ギアテンコ「……………」
村人「ギ…ギアテンコ…お前は………」
ギアテンコ「もちろん分かっています
みなさん…安心してください」
村人「な…ならば…」
ギアテンコ「もちろんっ……この身を捧げます
これが神のご意思ならば 私は喜んで盗賊の元へと行きます
みんなからこの村を奪わせはしませんッ」
ぺか〜〜〜〜〜
村人「お……おぉ…本当かギアテンコ！！！！！！！！」
村人「さ さすが神に選ばれし者だ！！！！！！！！ ありがとう！！！！！ ありがとう！！！！！！」
村人「みんなで口だけわっしょいだ！！！！！！！！！！！！！！
せーの！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
村人達『わっしょい！！！！！！！！ わっしょい！！！！！！！！ わっしょい！！！！！！！！ わっしょい！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！』
わ〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
ギアテンコ「…………」
村人「そうと決まれば神へ明日への未来に繋ぐ幸福を祈る儀式だ！！！！！！
生き残っている村人全員呼べ！！！！！！！ 今日は朝まで村の中心の神柱に祈りを捧げるのだ！！！！！！！！！！！！！！！！！
集まれ〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！ 集まれ〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！！！！！！！！！」
わー わー
ギアテンコ「…わ…私も一緒に…」
村人「ダ…ダメだ！！ お前は明日その身を修羅に捧げる立場…
神に祈りを捧げる我々の役目 お前が神へ祈りを捧げる事はむしろ冒涜になる…
今晩は明日にそなえて家に帰り休め…お父さんの側にいてやれ」
ギアテンコ「…………はい…」
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84 ：創る名無しに見る名無し[sage]：2013/12/03(火) 20:34:02.98 ID:NnRmn1WP - 村人達『ふぁんふぁんぴーひゃらぴーひゃら…』
すぃすぃすぃー《神柱の前でチューチュートレインを踊り祈りを捧げる村人達》
―――
ギアテンコ「……」
チロリーン「ギアテンコ 安心しろ 私様達があんたを守る あんな盗賊共のところに行く必要なんてない！！！！！！！！！！！！」
ギアテンコ「ありがとうございます…今日会ったばかりで…本当にただ…巻き込んでしまったようなものなのに…
ここまで私達の村の事を思ってくれて…
でも…大丈夫です 私は彼らの言う通りにします」
チロリーン「なんで…！！！！！」
ギアテンコ「この村を救うためです
みなさんは確かに強いですが… 相手の戦力は圧倒的です この村のために傷つく必要はないです」
ジュリー「ダメだ それで連中が約束を守る保証もない」
ギル「所詮んはならずものであります その可能性が非常にたかいでありますッ…！！！！！！！！！！！！！！！」
ギアテンコ「それでも……村の皆が祈ってくれてる …祈りはきっと神様に通じます 私は…神様を信じます
神様がこの村を助けてくれるはずです だから行きます 盗賊の元へ行きます
…………部屋に…戻ります」
スタ…スタ…ガチャ…
ダァンッ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
チロリーン「ちくしょうッッ！！！！！！！！
こんなのただのイケニエだ………こんなの間違ってる…ッ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
ぐッッ
ローシン「くくく 珍しく意見があったではないか」
チロリーン「…！？」
ジュリー「寝てたんじゃないのか君…」
ローシン「外の人間共の惨めなことよの
人間共の悪い癖じゃ 窮地に立たされるとすぐに他人や天運を頼る
あいつらがいくら神に祈ろうとな なんの努力もしないものに神は何も与えぬわ
奴らは根本から間違っておるのじゃ
何故この村の連中はこんなにも愚かなのじゃ」
ス…
モテハヤシ「それは仕方ない事だ…」
ジュリー「目覚めたのかい！！！！！！！！」
モテハヤシ「あぁ………事情もすぐに把握したよ…………ギアテンコが……」
チロリーン「くっ……」
ローシン「仕方ないとは…どういうことじゃ？」
モテハヤシ「……あなた達には話しておこう
…この村が…… この村に住む我々がなんなのか………」
オﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞオﾞ
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85 ：創る名無しに見る名無し[sage]：2013/12/03(火) 23:01:27.45 ID:NnRmn1WP - モテハヤシ「まず………この村に住む我々は元からこの村に住んでいたわけではないのです」
ジュリー「なんだって！！？」
モテハヤシ「純粋にこの村で生まれ この村で育った者はかなり少ない」
ギル「つまり……殆どが後からこの村に入って来た…と」
モテハヤシ「その通り この村は………昔からそうやって続いて来たんだ」
チロリーン「い…一体何故…？」
モテハヤシ「この村に居る人々は皆……社会に見放され 見捨てられ 絶望した人々だ
絶望の果て 放浪し…そしてこの村に行き着く………
ここはそういうところなんです」
みんな『……………ッッ…！！！！！！！！』
ジュリー「そう…だったのか そうか…だからか 世の中に絶望したからこそ神に祈るのか」
ローシン「モフフ……なるほどな
つまりここはクズ人間の掃き溜めというわけか
どおりで自分では何も出来ない連中ばかりよ」
モテハヤシ「誤解しないでもらいたい
この村の皆は…努力もせずに勝手に絶望したわけじゃあない
彼らは…たゆまぬ努力の積み重ねの果てに…この報われぬ不平等な世の中に絶望したんだ
この村の皆は……誰よりも報われるべきだッ！！！！！！！！！！！！！！！！」
ギンッッッ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
チロリーン「…………」
モテハヤシ「私達親子もまた同じ………
母親が早くに死に 社会から見捨てられた私とギアテンコは…この村に流れ着いた
この村の人々は皆 歓迎してくれたよ
私達親子もこの村の流れをすぐに受け入れられた
分かるんだ 神に祈りたくなる気持ちが
もうそれしかないんだ 我々がしがみつく存在は 神しかないんだ
例えそれがいないとしても それを信じて祈り続けないと…また絶望してしまうから…」
ローシン「…………………」
ジュリー「…………」
モテハヤシ「でも…しかし…それでも…私は…もう…神を…信じられなくなりそうだ…！！！！
何故ギアテンコが……誰よりも直向きに神様に祈りを捧げていたギアテンコが何故ッッ…！！！！！！！
…これで本当に盗賊が去ればまだ…救いはあるッ…！！！！！！！
しかしもし盗賊が約束を守らなかったら……もう…絶望の果ての死だ…！！！！！
う………うぐぅっ…！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
グラ…！！！！！！
ギル「モテハヤシ殿！！！！！！！！」
ジュリー「興奮しすぎだよ… もう一度横になって…！！！！ 」
モテハヤシ「ううぅ…！ ギアテンコ…！！ ギアテンコぉ……！」
チロリーン「…………！」
ローシン「………………」
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