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フォルテ ◆jIx.3BH8KE
【なりきりリレー小説】ローファンタジー世界で冒険!3

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【なりきりリレー小説】ローファンタジー世界で冒険!3
101 :フォルテ ◆jIx.3BH8KE [sage]:2013/07/22(月) 23:51:31.89 ID:xe6gBM9Y
捕食される光。歪む場の空気。圧倒的な存在感。
突如現れたのは――強欲のアイン・ソフ・オウル、マモン。

>「――良い光だ。良い力だ。だが俺を祓うには足りん。絶対的に、質も、量もな。
そして悪いがこれの歌は、俺の手中にある。それでもお前の望む歌を聞きたいなら、欲深く手を伸ばせば良い」

ただ対峙しているだけで押しつぶされそうな重圧感。絶望的な力の差。
でも今は力の差なんて関係ないでしょう。だってこれ、天下一武闘会じゃなくて音楽祭ですから!

「よくも……よくもオレ達の素晴らしい芸術をぶち壊しやがったな!
せっかく人が感動的な演出で締めようとしてたのに何してくれやがるマジ空気読め!
お前の手中にある? ふざけんな!
歌っていうのは……芸術っていうものはなあ、そいつ自身のものだ。他の誰にも邪魔されちゃいけないものなんだよ!」

>「教えてやろう、どれだけ感動的な流れだろうと、力という現実には全てがねじ伏せられるのみ。
存在するだけで世界を歪ませる、異端者、秩序の破壊者[メアリー・スー]。それが俺達、アイン・ソフ・オウルと知れ」

マモンは比喩でも何でもなくディミヌエンドとジャックを文字通りに手中に収めてみせた。
いくら御託を並べた所で圧倒的な力による実力行使の前にはどうにもならないのだ。

>「――居るんだろう? 先任神位フェアリー・テイル=アマテラス=ガイア、その戦友アサキム。
出てこい、出てくる事を俺が望んでいる。故に俺の前に出よ。
そうでなければ、貴様の子とそのお仲間が俺の財宝と化す事になるぞ? なあ?」

「いるはずないだろ! 母さんは胡散臭いチャラ男のおかげで重傷を負ったんだよ!
お前と同じ顔のなあ!」

オレが剣を掲げて斬りかかるのと同時、ゲッツが厄災の咆哮を放つ。
しかしそれが届く事は無く、オレはというと蠅でも払うように腕の一閃で振り払われて地面に転がった。
【なりきりリレー小説】ローファンタジー世界で冒険!3
102 :フォルテ ◆jIx.3BH8KE [sage]:2013/07/22(月) 23:52:41.37 ID:xe6gBM9Y
>「同位ならば届いていたかもしれないが、なあ?
勇壮ではあるが、無謀だ。なあ、ファフニールとゲオルギウスの末裔」

マモンは、先程ディミヌエンドとジャックにそうしたように右手を掲げる動作を見せる。

「やめろよ、決めてんだよ、何者にも捕らわれないって……。誰かの所有物になるなんて真っ平御免だ。
少なくともお前みたいなチャラ男はお断りだからな……!」

本当は分かっている、オレがいくらお断りしたところで無理矢理所有物にされてしまえばどうしようもないのだ。
それでも軽口を叩いて精一杯強がってみせるしかなかった。
その時、ステージ上に降り立つ者がいた。降り立つと同時に、全身を覆う黒い布を振り払う。
太陽の光を写し取ったような金色の髪。背には三対六枚の光輝く翼――さながら神の後光。
その手に掲げるは、過去に一つの世界を救ったという伝説の聖杖。

「勘違いするな、脅迫に屈したわけではない。
私が姿を現す事による諸々の不都合を圧してでもお前をここで叩いておくべきと判断したまで!」

「ウソだろ? 母さ、ん……?」

一瞬、頭を打って幻でも見えたのかと思った。
でも反面、オレ達の事をずっと見ていたのかもしれないとも思う。
だって少し前まで世界を支配する最強の神様だったんだからそれ位出来たって不思議はないだろう。
つーかあれならもう十分元気そうだからさっさと神位に復帰すればいいんじゃね!?
それとも、神位の選抜基準には何か特殊な条件があるのだろうか。単純な強さ以外の何かが――


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