トップページ > 創作発表 > 2013年05月05日 > deY5it8h

書き込み順位&時間帯一覧

4 位/45 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000000000000000000055



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
創る名無しに見る名無し
SS・小説創作の初心者のためのスレ 4筆目
【没ネタ】未完成作品の墓場【殴りがき】 Part2

書き込みレス一覧

SS・小説創作の初心者のためのスレ 4筆目
577 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/05/05(日) 23:08:40.06 ID:deY5it8h
ちょっと質問
ファンタジー世界の戦争モノ書こうと思ってるんだけど、
読者から見て各国が違和感無く動くにはどういうジャンルを押さえたらいいだろう?
今は財政学、市場原理、世界戦争史について本で勉強してる
あと魔法は現代兵器に近いモノがあるから現代軍事に関しても調べる予定
【没ネタ】未完成作品の墓場【殴りがき】 Part2
142 :創る名無しに見る名無し[]:2013/05/05(日) 23:35:02.38 ID:deY5it8h
 ガチャリ、とオーブンを開けると、熱気と共に甘い香りが漂った。
 ミトンを嵌めた手を伸ばし、鉄板を引き寄せる。柑橘と蜂蜜が熱に混じって鼻をくすぐる。綺麗に焼けたマドレーヌに思わず頬を緩ませながら、網棚の上に手早く取り出していく。
 袋とリボンを用意してる内に粗熱が取れたので、綻びや割れのあるものを取り除いていく――とその時。

どたどたどたどた!

 廊下を走る騒がしい足音。反射的に手元にあるマドレーヌを一つ掴む。

 ばーん!

「おやつ――もがっ!」

 勢い良く開け放たれた扉に向かって鋭く投擲。狙い違わずターゲットの口に飛び込み、その動きを止める。
 が、次の瞬間には全て咀嚼されて口の中から消えていた。相変わらずの早食いだ。
 嘆息し、意味が無いと分かりつつも忠告する。

「心美。厨房に飛び込むなといつも言ってるだろう」

「だって甘い匂いがしたんだもーん。要人お兄ちゃんこそ食べ物を粗末に扱っちゃダメじゃないのー?」

「今投げたのは一番焦げてた奴だからな。元々捨てようと思ってたから丁度良かった」

「ひ、ひどい! でも美味しかった!」

 この焦げたマドレーヌで満足する食わせ甲斐の無い少女は、妹である心美だ。
 菓子が焼き上がると何処からともなく嗅ぎ付け、厨房に飛び込んでくる。
 餌を与えないと暴れて埃が舞うのでロスを提供して黙らせるのが常だ。
【没ネタ】未完成作品の墓場【殴りがき】 Part2
143 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/05/05(日) 23:37:43.56 ID:deY5it8h
「で、何の用だ?」

 溜め息混じりに聞くと、心美は思い出したように言った。

「そうそう、朝御飯できたから来いってお母さんが」

「最初に言え。……今行くから先に用意手伝ってろ」

 はーい、と元気に返事をして騒がしく飛び出していく心美を尻目に、マドレーヌに触れて温度を確認する。
 袋詰めするにはもう少し冷ましてからの方がいいだろう。
 幾つも並ぶ焼き菓子にペーパーを被せてから手早く手を洗い、厨房を出る。
 廊下を歩きながら腰に巻いたサロンと頭に被ったタオルを外し、居間の扉を開けた。

「おはよう、早かったね。もう少しで準備終わるから待っててな」

「その言葉はオレが言うべきだと思うぞ」

 ぐってりと机に伏しながら顔だけ向けてこっちを向いたのは母である陽子。
 仕事の途中だったのか目の下に酷い隈が出来ている。
 それにツッコミを入れながらキッチンから顔を出したのは、父親の陰之。
 猛禽の如き鋭い目つきはカタギと思えないレベルだが、この家の家事全般を片付けているのはこの陰之である。
 つまり主夫だ。
 何も知らない人が見れば怯えて愛想笑いを浮かべながら逃げそうな視線をじろりとこちらへ向けた。
【没ネタ】未完成作品の墓場【殴りがき】 Part2
144 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/05/05(日) 23:39:06.95 ID:deY5it8h
「仕込みは終わったか?」

「一段落ついた。あとは袋詰めと、追加分くらい」

「そうか。テーブルに着いてろ、すぐに運ぶ」

「あ、いや手伝うよ」

「いらん。大した量じゃない。心美だけで十分だ」

 言い残してまたキッチンに引っ込んだ。態度で誤解されがちだが優しい父親なのである。
 程なくして心美が料理の載った皿を持ってきた。こちらも邪魔な人間を動かし箸や取り皿を並べて準備をする。

「……大事な母親に対して、何か言うことは?」

「ジャムはバナナでいいよね?」

「邪魔な物を退かすように扱ったことに謝罪はないのね……あ、新作?それちょうだい」

 背もたれにぐったり体重を預けながらトーストに強い匂いを放つジャムを塗っていく陽子。
 要人はジャムも作って販売しているので時折試作品を食卓に置くのだ。
 今回はバナナ。我ながら良い出来だとは思うのだが、濃厚なバナナの風味と同じくらい強烈なバナナの芳香が漂う物となってしまった。
 バナナ嫌いが一人でもいる家庭には売れるまい。
 心美とエプロンを外した陰之が席に着くと、全員が両手を合わせて唱和する。

「「「「いただきます」」」」

 日野家の家訓その一。食卓を疎かにすることなかれ。
 雑談もテレビも許されるが、家族全員が席に着くまで食事を始めることは許されない。
【没ネタ】未完成作品の墓場【殴りがき】 Part2
145 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/05/05(日) 23:40:44.47 ID:deY5it8h
ここまで書いて、8割がたプロットもあるがどうしても進まない
いつか書こうと思いつつ塩漬けになってたものを供養


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。