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創る名無しに見る名無し
薔薇乙女の奇妙な冒険5

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薔薇乙女の奇妙な冒険5
186 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/01/08(火) 00:00:35.07 ID:DyH83Pds
水銀燈「普段なら蹴り飛ばしてでも外に放っぽりだすところだけど
     今のアンタじゃあ、弱者に鞭打つようで気分が悪い」

めぐ「でしょでしょ? なんとか皆で雪華綺晶を元気にしてあげましょうよ」

水銀燈「そして、その後で叩きだす。噴上裕也を治してから吹っ飛ばした仗助のように」

真紅「それいいわね。正月元旦の朝にまっさらのドロワースを
    はいたような爽やかな気分になること間違いなし」

雪華綺晶「……」

真紅「と言うわけで、ひとまず貴女のために私達に出来ることがあれば
    協力してあげるから、何でも要求を言ってみなさい白薔薇」

雪華綺晶「……が食べたい」

ジュン「? 何だって? お腹が減ったのか? 何が食べたいって?」

雪華綺晶「……雛苺が食べたい」

めぐ「!?」

真紅「半分ぐらいならいいわよ」

ジュン「良くないだろ」

水銀燈「雛苺は却下。他に食べたいものとかは?」

雪華綺晶「では、お粥を食べさせてください」

水銀燈「おかゆ〜? あんなゲロみたいな食べ物……」

めぐ「弱っている人にはちょうどいいんじゃない?」

ジュン「そうだな。時期的に七草粥なんてどうだ」

めぐ「えー? いちいち七草を揃えるだなんて面倒くさーい。ただのお粥じゃダメ?」

真紅「今時ならスーパーとかでも売ってるわよ。七草粥用の七草セット」

水銀燈「そうなんだ」

真紅「と言うわけで、この真紅ちゃんが買ってきてあげるからお金を頂戴」

めぐ「500円で足りる?」

ジュン「ゴメン、僕は今、手持ちが無い」

真紅「しみったれた額ね。でも、なんとかなるでしょ。
    所詮は草だから、そこまで高くはないはず。では、行ってきます」スタスタ

雪華綺晶「お願い致します紅薔薇のお姉様」
薔薇乙女の奇妙な冒険5
187 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/01/08(火) 00:02:18.38 ID:DyH83Pds
めぐ「じゃ、真紅ちゃんが帰ってくるまでにお粥の準備でもしましょうか」

水銀燈「ご飯粒を煮ればいいだけでしょ? 準備するほどのモン?」

めぐ「それはそうだけど」

ジュン「……水銀燈」

水銀燈「何? 人間?」

ジュン「真紅の後をこっそり尾行してくれないか」

水銀燈「? なんで?」

ジュン「真紅が率先して面倒事を引き受ける時は、大体何か裏がある。
     特にお金が絡んでいる場合は尚更だ」

めぐ「まさかネコババするとでも? 真紅ちゃんが?」

ジュン「少なくともお釣りをちょろまかすだろうことは、まず間違いない」

水銀燈「セコい奴ね」

ジュン「それだけならまだいいかもしれない。
     とにかく真紅の行動は予測が不可能だ。悪い予感ばかりする。だから頼む」

水銀燈「しょうがない。それじゃ真紅のお目付けに行ってくる」のそのそ

めぐ「車に気を付けてね〜」
薔薇乙女の奇妙な冒険5
188 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/01/08(火) 00:08:09.44 ID:DyH83Pds
§桜田家前

翠星石「とりゃっ」パコーン

雛苺「うぇいっ!」ポコーン

翠星石「ちゃーんすっ! ミラクルスマッシュ!」ドコッ

雛苺「うにゃっ!? 翠星石ったら大ホームランなのよ! 場外だわ!」

翠星石「ぬぅう! ミラクルスマッシュはまだ翠星石には早すぎる技だったですか。
     精妙な握力のコントロールが出来ねば弾道はあらぬ方向に……」

雛苺「どうするのよー? 羽根が無くなっちゃったら、もう羽根つきできないの」

翠星石「あっちの地面に落ちているはずですから、探すですよ。
     弾道的にはお隣の屋根の上を飛び越えているはずです」

雛苺「羽根が見つからなかったら、点数リードしてたヒナの勝ちで終わりにするんだからね」

翠星石「なんですと! 羽根が無けりゃノーカウント! ノーカウントです! 無効試合ですよ!」

雛苺「とにかく羽根を見つけなきゃ……て、あれれ?」

翠星石「ん? もう、見つけたのですかチビ苺」

雛苺「うん。だけどもね翠星石ぃ……」



             ,∩,
            、(~~),
         ⊂(⌒,ミi金ミ
          ミ9 。A。);っ  羽根が直撃したかしら〜……ッ!
          'U、∽`_ソ
        ・ ;∴ ̄



雛苺「なぜか金糸雀が羽根の傍で目を回して倒れているのよ」

翠星石「何かよく分からんですけど、毎度、運の悪い乙女ですねコイツも」
薔薇乙女の奇妙な冒険5
189 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/01/08(火) 00:11:10.71 ID:DyH83Pds
§駅前通り

水銀燈「真紅はこっちに行ったはずなんだけど……
     どう? それらしいのはいる? メイメイ?」

メイメイ「……」ふよふよ

水銀燈「おかしいわねぇ、ローザミスティカの気配は近い。
     この辺りで間違いないはずなんだけど」

メイメイ「!」

水銀燈「? あっち? あ、コンビニの出口横で座りこんでるアレは間違いなく真紅!
     何やってんのよあの子! スーパーに七草を買いに行ったはずじゃ……!?」



     .ィ/~~~' 、
   、_/ /  ̄`ヽ}
   》@ i(从_从))
   ||ヽ||^ω^ノ|    ガサゴソ
   || 〈iミ'介'ミiつ[■
   ≦く,ノ(つつ≧ 
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190 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/01/08(火) 00:16:50.98 ID:DyH83Pds
水銀燈「真紅? こんなところで何してるの?」ザッ

真紅「げぇっ!? 水銀燈! 何故ここに!?」ササッ

水銀燈「だから、それはこっちの台詞。質問に質問でこたえないで。
     いくらなんでもコンビニで七草は売ってないでしょ」

真紅「……」

水銀燈「ほら、今さっき隠したものを出しなさい」

真紅「な、何を言っているのか理解不能よ水銀燈」スヒー

水銀燈「口笛吹けてないわよ。ひょっとしてアンタ、めぐの500円を……」

真紅「!」ドキッ

水銀燈「ドキッとしてんじゃあないッ! やっぱり使いこんだわね!
     何を買ったの! 観念して私に見せなさい!!」

真紅「くっ……、これよ」すっ

水銀燈「探偵犬くんくんウェハースチョコ? こんな駄菓子を」

真紅「ついつい同梱カードの誘惑に負けて買ってしまったの」

水銀燈「本当にもう、しょうのない妹だこと……」

真紅「反省している。だから水銀燈、貴女にこのくんくんカードを譲るわ。
    ちなみにレアカードよ」

水銀燈「えっ!? い、いいの? 本当に!?」ギュッ

真紅「もちろん。(だって私は既にそのカード3枚ダブらせているし)」

水銀燈「いやいや、やっぱりダメ、こんなの。だってこれはめぐの500円を……」

真紅「よく考えてみなさい水銀燈。七草なんて所詮は草。
    ジュンやめぐのようにオツムがパッパラパーな人間には
    その辺の草を七種類、ビニール袋につめたものでも分かりゃしない」

水銀燈「そりゃそうだろうけど……、それを末妹に食べさせるのに」

真紅「あの子、悪食じゃない。何食べさせても平気よ平気。
    それと、既にそのカードは貴女が持った時に指紋が付いたから
    もうコンビニに返品は不可よ」

水銀燈「えっ!?」

真紅「指の腹ではなく爪先でつまむように持たなくちゃ。
    これで最早、貴女も私と共犯ね水銀燈」

水銀燈「そ、そんなぁ……」

真紅(正確には私が箱開けた時点でアウトだったんだけど
    水銀燈を騙して味方につけるのだわだわ)
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191 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/01/08(火) 00:19:53.13 ID:DyH83Pds
§柿崎めぐの部屋

真紅「というわけで無事に水銀燈と一緒に七草を買ってきたわ。はい」ドッサリ

めぐ「あら凄い! 500円でこんなに沢山?」

真紅「ええ、八百屋のオッサンに愛嬌をふりまいたらサービスしてくれたの。
    そうよね? 水銀燈?」

水銀燈「う、うん……」

ジュン「……うさんくせーな。行き先がスーパーじゃなくて八百屋に変わってるし」

真紅「何よジュン! 純粋な善意でお買い物に出かけた私を疑う気!?」

ジュン「大体、八百屋へ買い物に行ったくせに、なんで袋がコンビニのレジ袋なんだよ?」

真紅「八百屋のオッサンは他所の買い物で貰ったビニール袋を再利用するエコな殿方よ」

水銀燈「……」

ジュン「草がやけに汚い気がするが」

真紅「泥や汚れは八百屋ならではの鮮度の証。見てくれだけ綺麗なスーパーとは違う」

ジュン「七草って本当にこの七種類であっているのか? ヨモギが混ざってるぞ?」

真紅「七草とは地域によって種類が微妙に異なるそうよ」

ジュン「……そうか、で、お釣りは?」

真紅「八百屋で500円ぶんの七草くださいと頼んだからお釣りはない。
    柿崎めぐも言ったように、500円でこの量はかなり勉強してくれている」

めぐ「うんうん。そうよね。ありがとう真紅ちゃん!
   それじゃジュン君、早く七草粥を作りましょう! ね!」

ジュン「あ、ああ……」

真紅(どうよ水銀燈? 私にかかればザッとこんなもの)

水銀燈(よくもまあ、そんなにペラペラと嘘が口から湧きでるものねぇ)

真紅(……くんくんキラカード、返してもらおうかしら?)

水銀燈(……ぐ)ポトッ

めぐ「あら? 何か落としたわよ水銀燈?」

水銀燈「えっ? あっ!?」

ジュン「くんくん探偵のカード? 真紅が熱心に集めているやつだな」ヒョイッ

真紅「げっ!」

ジュン「なんで水銀燈がこのカードを? 水銀燈も集めてるのか?」

水銀燈「いや、あの、その……」あたふた

真紅(ッ!? そこは『はい』って即答しなさいよ水銀燈!)
薔薇乙女の奇妙な冒険5
192 :創る名無しに見る名無し[sage]:2013/01/08(火) 00:21:12.87 ID:DyH83Pds
めぐ「水銀燈……?」

水銀燈「ご、ごご……」

ジュン「ゴゴゴ?」

水銀燈「ごめんなさーい!」

めぐ「? 急に謝ったりして、どうしたって言うのよ水銀燈?」

水銀燈「じ、実は……かくかくしかじか」

めぐ「そんな! 真紅ちゃんが……!?」

ジュン「やっぱり使い込みやがったか」

真紅「く……! す、水銀燈! 何であっさりバラすのよ!
    薔薇乙女最凶が聞いて呆れるのだわ!」

ジュン「呆れるのはこっちだ小悪党。帰ったら逆さ大福の刑(※)だからな」

真紅「ひぃいいいいっ!?」

※逆さ大福の刑
逆さ吊りにした上で、さらに頬っぺたを大福のように引っぱるという
桜田ジュンのお仕置きの中でも、かなりキツい部類の刑罰。


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