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ジェンタイル ◆SBey12013k
【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!4

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【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!4
86 :ジェンタイル ◆SBey12013k [age]:2011/09/10(土) 07:04:15.66 ID:QbGRXgN0

>「可能性ですよ、Mr.ジェンタイル。人類は基本的に、我々魔物に劣っています。
つまりこういうことらしい。
ヒトという種に秘められた可能性――"実現の伸び代"とでも表現すべきそれは、悪魔や魔物の比じゃない。
技術や文明をここまで発達させたのは人間で、それは今後ともにまだまだ期待できるのだ。
なんか生物学的に研究されてるみたいでムカつくけれど、そういうふうに見られてるおかげで俺たちは絶滅してないんだと。
> えぇ、今はろくでもない女たらしにしか見えない貴方でもです」
「俺そんなふうに見られてるの!?」
いやいや、流石にそれはキャラじゃねーよ。テンプレ見ろよ、このシンプルさで売ってきてんだぜ俺は。
言うに事欠いて女たらして。
<<今のところ寄ってきたのはメタルマッチョと寒天だけだな>>
リストアップしないで。悲しくなるから。

>「うわあああああああああああああ!! どうすれバインダー!」
ローゼンが発狂しながら飛び出していった。名伏しがたき冒涜的な何かでも見たのか!?
否、奴が見たのは萌えるほうむきょくだった。間違えた、炎上する法務局でした。
「どこいくんだよ!?戻ってこいローゼン!――駄目だ、行っちまいやがんの」
いきなり敵の本拠地に乗り込むやつがあるか。まだ霊装も完成してねーのよ!
レベル上げしてねーのに新しいダンジョンに挑むようなもんだ。
俺あいつが大学生のときアリアハンでひたすらカラス倒してレベルカンストさせたの知ってるぞ。

>「あぁ、言った傍から……仕方ありませんね。Mr.ジェンタイル、光の勇者を助けに行きましょう。
「ああ、なんかもうどっちが人間側か分かったもんじゃねえな」
魔物のこいつらが建設的に進めようとしてるのに遊んでてすいませんホント。
すぐ連れ戻しますんで、ええ、よく言って聞かせます。
>「ハイ、魔術師君。あの二匹は暫く忙しそうだから、ここからは私が君をフォローするよ。
突入隊の援護に回ったゴーレムとスライムがログアウトし、代わりに妖狐がインしてきた。
駄目だ、こいつさっきオチつけたせいでそういうキャラにしか見えねーよ。
幻術使いだっけ?あれ、じゃあ寒天とかより援護に適任じゃねえの!?

>「……と、ごめんよ。早速一匹、友達を見つけちゃった」
進む俺たちの前に、一つ死体があった。死体。ガチの、死んだ人間。それもひどく損壊している。
貫かれた胸部から垣間見える骨、焼け焦げた臓腑。周囲に漂う、ヒトの焼ける匂い。
肌に妙な湿り気を覚える。そうだ、人間を燃やすとこんな風に、蒸発した脂で肌がベタつくんだ。
それは俺のよく知る感覚だった。俺の原初のキャラ設定。辺境村で――俺はもっと酷い焼き方をしたことがある。
「……う」
>「あぁ、可哀想に。こんな姿になってしまって……。痛かったろう、苦しかったろう……」
そうだ、慣れっこのはずなんだ。俺の趣味は人を焼くことなんだから。
なのにこの込み上げてくる嫌悪感はなんだ?焼死体に対する忌避感はなんだ?
理由は分かってる。あの頃とは違って、この死体は――死んだままなんだ。二度と蘇らない。
この世界では"死"は確かなものなんだ。元の歴史軸みたいに、適当に死んで生き返るような曖昧なものじゃない。
この少女は。死が確定している――!

>「ほら、起きなよ。ここで寝てたらもっと酷い目に遭うかもしれないよ」
>「ん……あ、おはよう妖狐ちゃん」
死が……確定……え?
みるみるうちに再生していく元・死体。数秒後には、ただの人間の女の子がそこに居た。
>「おはよう。魔術師君、紹介するよ。彼女はゾンビちゃん。……まぁ、名は体を表すって言うし細かい説明はいらないよね」
「はあああああああああ!? お前、お前、詐欺みてーな登場の仕方すんなや!」
そして気付くべきだったね!こいつらのお仲間はみーぃんな、登場シーンでオチつけくさるってことに!
はあ、ゾンビねえ。辺境村に居た頃は村民みんなゾンビみてーなもんだったから、リアルゾンビ娘はノーサンキューだわ。
【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!4
87 :ジェンタイル ◆SBey12013k [age]:2011/09/10(土) 07:05:02.09 ID:QbGRXgN0
>「……おなか、すいた」
ゾンビは、バイオハザード(やったことねーけど)のそれがするのと同じように俺に覆いかぶさってきた。
ぎゃー!冷たい!?やめて、死体の温度とか軽くトラウマになる記憶だろそういうの!
なんか柔らかいし!いや字が違う!軟らかいんだよこいつの身体!崩れそうで怖いんですけど!
>「いきてる、じっかんがほしいの……。あなた……とても、あたたかい……すてき……」
んな光に集まる虫みてーなこと言われてもさあ!生きてる実感とか、おめー死んでんだろーが!
つーかなに、そんな思春期の中学生みたいなこと言っちゃうのこいつ。退屈な日常に疲れちゃってるの?
あとおっぱい押し付けないでください。感覚があの寒天と一緒なんですが。

みぶるいして、俺はじたばたした。ゾンビの拘束は簡単に外れ、地面にべたんと尻餅ついた。
>「ごめんなさい、ごめんなさい……あたまだけは、いやなの。ぶたないで、こわさないで。
>「……彼女は神経細胞だって再生出来るけど、そこに書き込まれた記憶までは再生出来ないんだ。
「頭壊されたら記憶にリセットかかっちまうってことか……」
まあ普通の人間は頭壊されたら人生にリセットかかっちまうから、一概になんとも言いがたいけれども。
脆弱な生身の人間よりも、再生能力があって頑丈なはずのゾンビのほうが頭脆そうなイメージがあるのはやっぱバイオのせいかな。
いや、プレイしたことはねーんだけども。ヘッドショットすると一撃らしいじゃん?

>「さておき……どうしようね、この状況。一人分断されちゃってるし、私達じゃ光の勇者様の居場所は分からない。
 手当たり次第探すしかないんだけど……まずは進入路から決めようか。正面から突破出来る自信はあるかい?」
「おっと驚け慄け山椒の木だぜ狐公。俺たち精霊使いはな、契約精霊同士の魔力波長を探知できるんだぜ」
まあ携帯電話同士で通話できるようなもんだな。精霊共はしょっちゅうおしゃべりしてるみたいだし。
こいつを使えば光精霊越しにローゼンの位置もスッパリ特定可能ってわけだ。
<<――――? 汝、光精霊の魔力が読み取れん>>
「あん? そんなはずがあるか、ローゼンは確かにこの法務局に入ってったぞ」
<<それがな。登録してある光精霊のパーソナルコードにアクセスできないのだ。通信が断絶している>>
つまり……どういうこと?
<<強力なジャミングが働いているか、あるいは――ローゼンと光精霊との契約が切れている可能性がある>>
「契約、破棄……?」
契約精霊との契約が切れることは、実はそう珍しいことじゃない。いくつか要件はあるけど、最も多い例は、

1.債務不履行に基づく契約破棄。対価を払えずに契約を維持できなかった場合。
2.期間の定めのある精霊契約における、期間満了。及び契約更新をしなかった場合。いわゆる雇い止めってやつだな。
3.契約内容の変更による契約自体の消滅。対価を変更したり、契約者が死んだりしたときに契約そのものが消える場合だ。

精霊との契約が切れると、再契約まであらゆる精霊加護が受けられなくなり、精霊魔法が使えなくなる。
ローゼンが今そうなってるとしたら、あいつかなり危険なんじゃねえのか?
つーか水精霊はどうしたんだよ、今たしかローゼンの中に光精霊と棲み分けしてなかったっけ。
【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!4
88 :ジェンタイル ◆SBey12013k [age]:2011/09/10(土) 07:05:36.33 ID:QbGRXgN0
「とにかくこれで虱潰しに探すしかなくなったな。しょうがねえ、ちょっと耳塞いで口開けてろ」
妖狐とゾンビに忠告して、俺は目の前の壁にプラスチック爆弾を盛りつけた。
ボタン電池型の信菅を中央に埋める。加護を受けた特殊なC4なので、盛りつけた壁にピタリとくっつくように立てば安全だ。
「ボタンフックエントリーでいくぞ。俺が右、お前が左だ狐」
持ってきたMP5(サブマシンガン)の弾倉ど動作をチェック。替えのマガジンも6つ持ってきた。
ホントはアサルトライフルの一つも欲しかったが、屋内戦闘を想定する以上あまり長物は取り回したくない。

「ゾンビは……どうしようか」
動きがトロいこいつは屋内でも良い的だ。盾にしたってヘッドショットでもされた日には妖狐に一生恨まれる。
戦えっつったって引き金の一つ引く間に蜂の巣にされそうなトロさだ。老人の霊でも乗り移ってんじゃねえかってぐらい。
「……あーもう!どうにでもなあれ!」
プルプル振るえる手をとる。腰で掬い上げるようにして、背中に脱力した身体を乗っける。
俺はゾンビを背負った。うひぃ、生冷た軟らかい!なんていうか"肉体"じゃなくて明らかに"人肉"の感触だよなあ!
赤ん坊にそうするみたいに、たすきでしっかりゾンビの身体を背中に固定。噛み付くなよーマジで。
「ん。こいつ噛むんだっけ?細胞増殖っつうからには大食いなんだろうけど、まさか俺、食われたりしねーだろうな……」

今度こそ。俺は万感の思いを込めて起爆スイッチを押し込んだ。
ドン!と轟音、次いで爆炎。壁に大穴が穿たれ、その向こうの戦場が垣間見える。
「ゴーアヘッド!」
俺はMP5を抱きしめて、戦火渦巻く最中へと飛び込んだ。


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