- 新ジャンル「堂守」
74 :創る名無しに見る名無し[]:2010/12/29(水) 00:41:28 ID:tSgU3Ib1 - 「「 自由な人たち 」」 012+21 2010.22.12.28--052
*** 太陽に照らされた月 *** 「このまま帰っていいんですか」 「どうして、帰りたくないの。気にしなくていいって言ったでしょう。気にされる と困るわ。これからもいつものように飲みに来て欲しい」 「何だか、悪い事をしたような感じがしてきて」 「そうね、確かに、二人で過ごした時間を考えると、少し虚しくなるけど、直ぐに 忘れるわよ。忘れないと」 「駄目ですね、忘れる事は出来ない。忘れられない」 「そう言ってくれると嬉しいけど、忘れるわよ。忘れて欲しい。もう、 こんな事ないでしょう」 「不思議な事として、胸にしまっておきます」 「不思議な事か、そうね、少しはしゃぎすぎたかな、不思議なくらい相性が 良かった」 「そうですね。二人は相性が良かった」 結局、全ては相性の問題で、同じ事をしても、相性が合うと別な世界に行った ような感覚になり、その不思議な一体感を表現する言葉は喜びが最も適切な 言葉かもしれない。
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