- キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!
196 :ジェンタイル ◆SBey12013k [age]:2010/12/29(水) 02:11:48 ID:KLaNT3Tj - >>191>>193>>194
>「おおっ、あれは漫画アニメ文化の発祥地と言われる極東の国の衣装! その手の聖地もあって世界各国から信者達が巡礼に訪れるとか……!ほら、頭に何かつけてるし!」 「あーほんとだ何か頭につけてるな。あれが何なのか俺は寡聞にして知らねーけど頭に何かついてるな」 ローゼンの中では頭に何かつけてる=極東なんだろうか。どんなステロタイプだ。 っていうかメタルクウラってまだ未就学児だったの!?ローゼンが大卒ってこともびっくりだけど! 機械生命体の精神年齢と肉体年齢はアテにならないのは知ってるけれど、まだ小学校にも入ってねーとは思わなんだ。 >「ローゼンの言うとおりに、あれは極東の国の者だろうな。私もアニメであのような衣装を見た覚えがある。 この地に来るのは珍しいな。話を聞く価値はあるだろうな」 ここで突込みどころが一つ。社会に出てる歳の大人が三人集まって(メタルクウラは例外な)、 哀しいかな全員情報ソースがアニメ・マンガばっかである。俺達、今まで生きてきた中で何を見てたんだろう……。 三人よれば文殊の知恵とは言うけれど、それは各ジャンルの識者が集まって喧々囂々するからこそ意味の出る議論であって。 うーん、話が合うのは大変結構なのだけど、もーちょっと見聞を広めたいよなあ。 >「フジヤマ、スシ、ゲイシャ、ハラキリ」 「また極端なところに着地したな!お前は中途半端に知識持った外人か!? ――って、実際そうだったね!何言ってんだろ俺!おかしいな、なんでか極東視点で突っ込んじゃった!」 >「わー! いきなり何物騒なこと言ってるの!? 確かこうじゃなかったっけ、"パンツじゃないから恥ずかしくないもん!"」 その名キャッチコピーを輩出した名作アニメであるところのストライクウィザーズは登場人物がみんな軍服にブリーフで空を飛ぶという、 病気のときの夢に出てきそうな内容の怪作だ。通称ストブリ。キッチーなテーマの裏腹、空中魔法戦の描写が凄くて評価されたアニメでもある。 主人公が最終決戦でストライカーブリーフを脱いで投げつけ敵を倒し、凱旋したところを猥褻物陳列罪で逮捕されたシーンは感涙ものだ。 「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」 「恥ずかしいのがパンツだけだと思ったら大間違いだぜフゥーハハハァー!」 のやりとりはネット界隈で流行語大賞にもなりかけた。っていかんいかん閑話が休題しすぎた! そろそろシリアスパートの時間だ。 >>195 メタルクウラが極東の二人組に話しかけているのを端目に、俺は背後から立ち昇る威圧の気配を首筋に感じた。 それは俺のよく知る波長だった。心臓を隈なく真綿で巻きつけ絶息を待つような、這いよる混沌。 触れるだけで指紋の一つ一つに黒を刻んでいく、闇。あの少女と同じ、漆黒の気配。 「――っ」 弾かれるように硬直した足を軸に無理やり振り返れば、そこに居たのは童女と女性の境目に差し掛からる手前であろう少女。 身に襤褸切れを纏い、お世辞にも清潔とは言えない衣装で、そこに立っていた。ただそこに、立っていた。 ただそれだけなのに、その視界に入った者を全て石に変えてしまうかのような力ある威圧。 磔のように動かぬ視線は極東の二人を突き刺していた。 「お、おいローゼン、あの女の子、何か感じないか?………いや変態的な意味じゃねーよ!お前の管轄外だろ!」 闇を直視できるローゼンなら、あるいは明確な"何か"を感じ取れるかもしれない。 首から下げた方位磁針が、さっきから狂ったようにあの少女を指し続けているのも、きっと気のせいで済ませていいことじゃないはずだ。 極東のふたりについてはメタルクウラに一任するとして。この中で一番落ち着いてて弁舌に長けるあいつになら任せられる。 「ちょっとナンパしてくる。援護しれ」 俺は全身に鳥肌が立つのをどうにかこうにか抑えながら、闇を纏う少女に近づいた。 うっ、なんか凄いヤバげなオーラを感じる。 「ヘイ彼女、何してんの?暇ならちょっと俺と一緒に山岳攻めにいかねー?」 少女の背後に筋骨隆々で強面な世紀末覇者の姿が幻視できてしまうけど気のせいだよね!
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