- 【2】リレー小説【何でもアリ】
501 :創る名無しに見る名無し[]:2010/12/23(木) 00:11:26 ID:lBdJwuPe - 「しかし、その神もまた、誰かの物語の登場人物だった…」
寛が続ける。どうやら寛自身も、話の流れに興味を持ち始めたようだ。 「そりゃ、萩尾望都の“百億の昼と千億の夜”だね」 馬場が、自分を取り戻したように笑う。 「しかし、だからこそ!」 丹波は思わず大きな声を出していた。 「2次元の操り人形であればこそ、我々はせめて秩序ある世界の中で操られたいと願うのです」
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504 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/23(木) 09:57:17 ID:lBdJwuPe - 馬場が手にした以外のコーヒーカップが、カタカタと揺れ始めていた。
「次元が?」 丹波がやや狼狽した声を上げる。 卓郎は4人掛けのテーブルの残った1つの椅子に腰掛け、丹波を睨むように見た。 「違うことを考えよ」 「なに?」 「次元の壁を壊してはならん。思ってもみろ。古今東西、星の数ほどもある物語の英雄やヒロインが 操られている自分に気づき、怒りをもって次元の壁を壊してやってきたら」 卓郎の目は本気だった。丹波はごくり、と唾を飲み込む。 「我々は滅ぼされ、きゃつらの奴隷と化すぞ」 「…し、しかし、丹波さんの話では、あなたも10年前に死んだ、と…」 「霊界と現世の壁はすでに破られておる」
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505 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/23(木) 09:58:29 ID:lBdJwuPe - >>504 訂正
× 「…し、しかし、丹波さんの話では、あなたも10年前に死んだ、と…」 ○ 「…し、しかし、寛さんの話では、あなたも10年前に死んだ、と…」
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