- ロスト・スペラー
81 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/20(月) 18:51:24 ID:TMCbpRPp - 『料理魔法<マジカル・クッキング>』
『料理魔法<マジカル・クッキング>』とは、『外道魔法<トート・マジック>』の一つである。 説明するまでも無く、料理に関する魔法で、分子変換による、調理・調味を行う。 高度な料理魔法で作られた料理は、食した者の肉体・精神を変化させる。 『料理魔法使い』は、『クッキング・マスター』、『マジカル・クック』など、様々な呼び方をされていた。 旧暦では、弱小勢力だったが、その中では、比較的有名な部類に入る。 宮廷料理人として、王侯貴族に仕える者もいたが、権力とは無縁の存在だった。 弱小勢力だった為か、『共通魔法使い<コモン・スペラー>』と敵対した記録は無い。 「魔法大戦の伝承」にも、参戦したと明記されておらず、『魔法大戦<スクランブル・オーバー>』後は、 他の弱小勢力の同様に、後継が途絶えたか、人知れず静かに暮らしているか、どちらかと思われる。 料理魔法の一部は、『共通魔法<コモン・スペル>』に組み込まれているが、使い手は少ない。 『娯楽魔法競技』では有名になっている。 しかし、二度言うが、使い手は少ない。 分子変換は、高度な魔法技術であり、魔法で料理するより、普通に料理した方が、手っ取り早いのだ。 大抵の初心者は失敗し、食中毒を起こす程度なら未だしも、口にすら入れられない物を作ってしまう。 よって、市民は魔法で料理を作ろうとせず、魔法で作られた料理など食べようとも思わない。 プロフェッショナルが作った物ですら、副作用の心配をしながら、恐る恐る口に運ぶ。
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82 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/20(月) 18:56:18 ID:TMCbpRPp - 『精霊楽隊<スピリッツ・バンド>』
『精霊楽隊<スピリッツ・バンド>』とは、旧暦に存在した、弱小魔法勢力の一つである。 『踊り子<ダンサー>』、『歌い手<シンガー>』、『演奏家<プレイヤー>』で構成される、音楽隊。 『舞踊魔法<チャーミング・ダンス>』、『歌唱魔法<マジック・ソング>』、『演奏魔法<インストゥルメンタル・ワンダー>』、 各々の性質は異なる物の、これ等の魔法使いは、共に行動している事が多かった為、 『精霊の楽隊』、『魂の楽隊』と呼ばれた。 これ等は、『色彩魔法<カラフル・マジック>』を含め、『芸術魔法<マジック・アート>』と称される。 『芸術魔法使い<アーツ・マジシャン>』は、王侯貴族に召し抱えられる事もあったが、芸術魔法自体は、 どちらかと言うと、路傍で行われる類の、庶民の魔法だった。 そのスタイルは、『共通魔法<コモン・スペル>』の成立に、深く関わっている。 踊り子の舞踊は描文、歌い手の唱法は詠唱として、共通魔法の重要な構成要素となった。 演奏家の楽器は、『魔法道具<マジカル・ツール>』のルーツである。 「魔法は万人の物」と考える精霊楽隊は、『共通魔法<コモン・スペル>』に友好的だったが、 魔法の自由を謳う彼等は、『魔法大戦<スクランブル・オーバー>』後、『魔導師会』から距離を置き、 静かに暮らす事を選んだ。 『魔法暦』266年の『娯楽魔法競技』公式化には、古の精霊楽隊を偲ぶ意思もあった。
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83 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/20(月) 18:57:28 ID:TMCbpRPp - 『色彩魔法<カラフル・マジック>』
『色彩魔法<カラフル・マジック>』とは、『外道魔法<トート・マジック>』の一つである。 色調と文様で発動する方式の魔法で、旧暦では弱小勢力だった。 これも含め、旧暦で弱小勢力だった魔法の殆どは、『共通魔法<コモン・スペル>』と敵対していない。 色彩魔法と、魔法陣を描くタイプの魔法の違いは、色の使い方にある。 色のイメージを、魔法発動の補助としてしか扱わない、その他の魔法使いとは違い、 『色彩魔法使い<レインボー・マジシャン>』は、色だけで、魔法を発動させる事が出来た。 高位の色彩魔法使いになると、白黒の絵からでも、魔法を放てた。 現在では、『料理魔法<マジカル・クッキング>』と同じく、使い手の消息は不明。 共通魔法では、色彩魔法の技術は、描文を短縮する場合に、用いられている。
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