- キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!
154 :ジェンタイル ◆SBey12013k [age]:2010/12/19(日) 04:13:20 ID:bHvKmcm8 - >>152>>153
>「はいはい、ギルド結成のお申し込みですね。ギルドスキルは”蘇生加護”ということで。 ギルド名は”キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!”にするべしと天啓が降りましたのでそれで。 契約金として所定の額を支給します。君たちがどんどん事件を解決してくれればうちの業界……じゃなくて教会のお客が増えますから頑張ってくださいね!」 「ギルド名なげーよ。記入枠はみ出してるじゃねーか」 えらく具体的な天啓だ。何者かの作為の匂いを感じる。 水面下で展開される何者かの陰謀を感じながら、とりあえずのギルド結成は相成った。 で。そっからの話。 >「必要無い」 「ああっ契約書!」 羽ばたくメタルクウラの生首が目からビーム出して契約書を撃ちぬいた! ………うん。いやまあ、絵面の問題はこの際さておくことにしよう。克明に描写さえしなければ案外なんとかなるもんだ。 「てめーメタルクウラ!なにしやがんだ!?」 >「ジェンタイルよ、蘇生されることを前提に、教会に依存して旅をするとは……冗談だよな?」 「うっ!?」 俺は二の句を継げなかった。この上ない正論だ。 こいつこんな非常識なナリと荒唐無稽な能力しといて言ってることだけは至極まともなんだよなあ。 そう、確かに。俺の信念は"生き返ることに頼らない人生"だ。この世界の狂った常識に抗う為、俺は旅をすると決めた。 たとえ途中で野垂れ死んでも勝手に教会に戻れる蘇生加護が旅するのに有用便利極まりない使わないヤツはただのアホだといったところで。 その"ただのアホ"を、綺麗事を。―――英雄譚に変えるのが俺の至上命題なのだ。 「上等だぜ………!」 俺は虚空に向けて指パッチン。 すると空気中の魔法力が反応し燃え残った柱が火柱に変わる。一瞬で燃え散り、半焼は全焼となる。 契約が破綻した以上俺が放火してやる道理はないが、まあ行きがけの駄賃的に。 てゆーか贖罪?いや誰が燃やしたのか知らないけどね!ははは! 「牧師さん、契約変更だ。スポンサーの支度金だけで良い。それからこれは個人的な頼みなんだけど」 ここでちょっと前に回想。 ―――>「ジェンタイル君、この前蘇生か毒の治療か呪いの解除か忘れたけど何か受けてなかったかいね? あの時からもう入れ替わってたのかもしれないよ」 回想終わり。 「確かに俺はこの前中古で買ったステテコ靴下についていた呪い(足が痒くなる)を解いて貰ったことがあるんだ。 そんときの牧師さんもなんかこう、変な感じだったんだよ。キリっとしてた」 あの時の解除魔法は足の指と指の間に殺菌剤垂らすだけの簡単なお仕事だったけど、診断書には直筆の記入があるはずだ。 魔術世界において筆跡とか字体というのはそれだけで強力な個人構成要素になる。呪詛呪文や経文は書くという行為そのものに魔力が宿るからだ。 となれば逆説、直筆のサインがあればそこから該当する魔力波長を精査し特定することも可能っちゃ可能。 それはあくまで、どっちの方向にどれくらい該当要素があるか、ぐらいの曖昧なものでしかないけれど、進むべき方角を定めるのには十分だ。 「教会の業務日報を照合してくれ。一級機密文書?いーんだよバレなきゃ。ローゼンなんか5年近く男で通してんだぞ」 もちろん女の子してた頃もその前にはあったから、村の大人は俺も含め大体中身を知ってるけど。 子供連中は未だにこいつをただの女顔のイケメンだと認識してるらしい。メタルクウラがどうかは知らん。こいついつ頃こっちに来たんだ? まあ閑話休題だ。あの黒い奴が始末してなければ、これで手がかりが掴めるはず。 俺はゆるやかに推理パートへ移行する。
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