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赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg
ロワイアル×ロワイアル Part1

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ロワイアル×ロワイアル Part1
43 :赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg [sage]:2010/12/17(金) 23:39:25 ID:gwXII9yf
予約期限ギリギリですが
城戸真司、朧、レオナルド・エディアールの3名 投下します。
ロワイアル×ロワイアル Part1
44 :赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg [sage]:2010/12/17(金) 23:40:23 ID:gwXII9yf
13人の仮面ライダーが己の願いを叶えるために最後の一人になるまで戦い続ける、ライダーバトル。
“願い”を叶えたい者同士の戦いに、城戸真司はそれに巻き込まれる形で参加することになった。
そんな中で生まれた真司の“願い”は参加者であるライダーを守る為に戦うこと。
戦いを止める為に戦う。この一見矛盾した思いを胸に秘めて、真司は歩みを進める。
自らの“願い”も他者の“願い”を踏みにじらなければ叶わないという事実に気付かず、ただ純粋に……


「あの鏡の黒い奴…神崎の仲間かな? 首輪をつけたり、会場を制限って言ってたな…神崎のやつ何か焦ってるのか?」
ライダーバトルは真司の様な例外を除いて、主催者である神崎士郎が定めたライダーにカードデッキを渡し、後は自由に戦え。そういうものだった。
なので出会っても必ずしも戦うわけではなく、一緒に食事をしたりすることだってある。日常生活をしながらのバトルロワイアルであった。

だが、この戦いは違う。参加者が増え、首輪による戦いを強要、会場を指定と挙げればきりがない。
あのままライダーバトルを進めていては何故いけなかったんだ? それとも神崎は関わっていないのか?

「とにかく誰かに会わないと。皆が誰かを殺してでも願いを叶えたいだなんてある訳がない! きっと、戦いをしたくないって人もいるはずだ!」

真司は決意を口に出し、自分に言い聞かせるようにした後で、誰かに出会うべく歩み始めた。

「きゃっ」

それは殺し合いの場に似つかわしくない甲高い声。
朧月夜に照らされた美しい黒髪と紫色の着物が女性の美しさを引き立てている。
幼さの残るタヌキの様な可愛らしいタレ目の少女が草陰から現れて、こちらに気付き睨みつけている。


突然現れた男に警戒しているのだろう。恐らく支給品であろう鉈を構えコチラを見つめる。
剣術に詳しくない真司でも、その構えが様になっていないことくらいわかる。彼女は怯えているのだ。馴れない武器を手にして。
ロワイアル×ロワイアル Part1
45 :赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg [sage]:2010/12/17(金) 23:41:13 ID:gwXII9yf
「怖がらないで下さい。俺はあなたを傷つけるような真似はしませんから! ほら、なんだったら荷物も捨てますから」
そういって真司は自らのリュックサックを彼女の方へと投げる。
この殺し合いの場で無条件で相手を信じることは自殺行為である。それを理解したうえで、真司は彼女を安心させる為だけに荷物を捨てたのだ。
つまり――お人好しなのだ。

「俺はこの戦いを止めたいんだ! だから貴女がも俺を信じてくれるのならその武器をしまってくれないか?」

女は視線を少し泳がせている。しばらく見つめあい、雲に遮られていた月がその輪郭を完全に取り戻す頃、女は刀を鞘に納めた。
微かな霧が晴れ、月がその明るさを取り戻したようだ。


◇ ◇ ◇


出会った女性―朧という名前らしい―と互いに名簿に載っている知り合いについての簡単な情報交換を行った。
朧さんの知り合いは薬師寺天膳、筑摩小四郎、甲賀弦乃介、霞刑部、陽炎の五名。
最初の部屋で黒い影の男に言われた殺し合いをしている者たちを集めたと言っていたが、朧さんとこの五名との関係は敵対関係ではないそうだ。
詳しいことはよく理解できなかったが、なんでも過去には互いの一族同士が憎みあっていたが先代服部半蔵による不戦条約によって現在は争っていない。
その証拠にと、甲賀の頭領である、弦之介との祝宴も近いという。
忍者ねぇ……まぁとりあえずこの五名は味方って認識でいいのかもしれないな、と真司は記憶しておくことにした。


「そういえば朧さんは支給品の確認ってしました? 俺はデッキの他にあったのは裁縫セットだけでしたけど」

「私はですね、この鉈と“びむ”という火薬が詰まった球でした。よくわかりませんが投げて何かに当たると爆発するとか…」

「ええぇぇぇ! 大丈夫なんですか!? そんなもの持ち歩いてて!」

「はぁ、私が触らなければ動かないという但し書きがついていましたので、おそらくですが…」


話をしながら歩いていると別の人影が見えた。
声をかけようと近づきかけたが、真司はその歩みをとめる。
日本刀を肩に担いだ少年が歩いていた。だが、真司が立ち止まったのはそれが原因では無い。
少年の後ろにミラーモンスターがいたからである。真司のライダーとしての願いはモンスターから人間を、ライダーを守る為に戦うこと。
少年がミラーモンスターに襲われそうになっているなら、先ずは助ける。それが城戸真司という男だ。

「朧さんこれを持って隠れていて下さい!」
ロワイアル×ロワイアル Part1
46 :赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg [sage]:2010/12/17(金) 23:41:58 ID:gwXII9yf

真司は自身のリュックサックを朧に預け、食料の一部として支給されたペットボトルにカードデッキをかざす。
するとどこからともなくベルトが装着される。

「変身!」

掛け声と共に鏡像の仮面ライダーとしての姿と人間としての姿が重なり、仮面ライダー龍騎として変身を遂げた。   

しゃあ!との掛け声の後男に向かって駆けていく。続けて腰のデッキからカードを取り出しセットする。

――SWORD VENT――

龍の尻尾を模した赤い刀を装備し、少年の背後についているミラーモンスターに飛び掛る。

龍騎の飛びかかりながらの上段斬りはモンスターにギリギリのところでかわされる。
真司が少年に逃げて、と促そうとしたところで背筋に冷たいものを感じ、咄嗟に横に転がる。
自身が今までいた空間に刀が振り下ろされていた。

少年はこちらを見るとニヤリと笑う。
月に照らされた金髪を炎の揺らめきの様に逆立て、すべてを燃やしつくした後に残る墨の様に黒い隈を携えて、少年はこちらを値踏みするように見る。

「へぇ〜。あんた防人か? ならこのままじゃきついかもな。アシャ、合体だ!」

真司がミラーモンスターだと勘違いしたのは、護神像No.3 アシャで少年の相棒ともいえる存在であった。
少年の掛け声を合図に護神像は分子レベルまで分解され、少年の体を包んでいく。
全身を覆う装甲に身体のまわりに浮かぶ4つの紅玉。防人の戦闘体勢の準備完了である。

「ライダー!? いや、違う! モンスターと合体!?」

少年は変身、もとい合体を終えると即座にこちらに向かってきた。手にした日本刀を振りかざしてくる。真司はドラグセイバーで受け止める。
少年の方が剣術の腕前に長けているとはとはいえ、日本刀とミラーモンスターや他の仮面ライダーに対抗するように作られた刀では強度が違う。
幾重に鍔迫り合いを続けていくと少年の日本刀が真っ二つに折れて、飛ばされた刀身が地面に突き刺さる。
刀が折れたことにより、男が一旦距離を空ける。

「何なんだよ!お前! このバトルロワイアルに乗ったっていうのか?」

少年は答えない。答えの代りにとこちらに右腕を突き出す。
少年の周りに浮いている球体から右腕に炎が集められ、炎弾がいくつも飛ばされる。

――GUARD VENT――

咄嗟に盾を装備し、どうにか防御に成功する。
この少年を一旦無力化するしかない。
ロワイアル×ロワイアル Part1
47 :赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg [sage]:2010/12/17(金) 23:42:47 ID:gwXII9yf
「もう一度行くぞ!アシャ!」
再度少年が炎弾を繰り出そうとする。

――ADVENT――

先ほど折れた刃の破片からドラグレッダーが現れ、少年に体当たりをする。突然現れたドラグレッダーに対抗できるはずもなく、手痛い一撃を喰らわせることに成功した。
少年がこちらを見ながらこちらを見ながら体が小刻みに震えている。ダメージがひどいのか? それとも戦いを考え直してくれたのか?
少年の口からその疑問の答えが返ってくる。

「機械だと!? お前防人じゃなくてライダーって言ってたな……ライダーってのは機械と仲良くするってのかよ……!」

少年の顔は装甲で覆われていて見えない。だが、口調から明らかな怒りが感じ取れる。

「俺は機械を全部ぶっ壊してやりたいんだよ! あいつらを壊さないと俺の頭痛が治まらないんだ! だから、お前の機械も頭痛薬にしてやるよ!」

少年は折れた刀を眼前に構えると、球体からの炎を刀に宿し、炎の剣を作り出し、ドラグレッダーに斬りかかる。突然の狙いの変更に真司は反応できずにいた。
ドラグレッダーが口から火球を放つも、少年に炎の攻撃は効果があまり無く、腹部を横薙ぎの一閃が入る。
真司は支給品のペッどボトルをドラグレッダーの方に投げつけると、ドラグレッダーは雄たけびをあげながら、再び鏡の中に戻っていった。

少年は舌打ちをしながら続けて言う。
「俺達防人はな、譲れない願いがあるんだよ! 最初の部屋で言ってた通り、お前らライダーってのもここに集められたのなら似たような者だろ?」

「誰かの願いを踏みにじってまで叶えたい願いだなんて絶対に間違ってる! そんなことで叶えた願いで幸せになんてなれっこない!」

「……お前に何がわかる? ……お前に何がわかるッ!!」

機械を壊しきれなかった怒りと、機械を壊すことを否定された怒りが、相乗効果となって少年は激昂する。


――ズキン

痛い 痛い

――ズキン、ズキン

痛い 痛い 痛い 殺す

――ガァン、ガァン、ガァン、ガァン

痛い 痛い 殺す 痛い 痛い 痛い 殺す 殺す
ロワイアル×ロワイアル Part1
48 :赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg [sage]:2010/12/17(金) 23:45:50 ID:gwXII9yf
「もういい! 機械と仲良くやっているお前でも頭痛薬の代りになるだろう!」

――アシャ
少年は呟きながら右腕を上げる。宙に浮かぶ球体から鮮やかな朱色が右腕に集っていく。
赤系統のグラデーションとでもいうのだろうか集められていった赤色は段々と形作っていく。
全ての願いを飲み込まんとするような大きな口。見つめるだけで全てのものを焼き払ってしまいそうな凶暴な瞳。




「確かに俺はお前の願いはわからない。だけど、必ず止めて見せる!!」

腰のカードデッキからゆっくりと一枚のカードを取り出し、右手についている手甲に装填する。

――FINAL VENT――

先ほど腹部に傷を負ったドラグレッダーが再び現れる。幸い、傷はそこまで深くなかったのだろうか、今のところ普段通り飛んでいるようだ。
どんな魔物でも噛み砕いてしまいそうな大きな口。先ほど斬られた怒りもあるのだろう、その無機質な瞳は少年を強く睨んでいる。
腰を低く落とし腕を龍の口に見立てるがごとく必殺の一撃を構える。


それは同時だった。

少年が飛び上がりながら右腕を振り下ろす。その炎が全てを飲み込まんと――

『護神像アシャ格闘術奥義! 火龍咆哮!!』

青年が天かける龍のごとく空へと舞い上がり龍の砲弾の勢いを利用した、必殺の蹴りを――

『おりゃああああああああ!!』

激しい音と共に閃光が辺りを支配する。その音はまるで龍が天を喰らうために暴れるが如く。
衝突の余波で周りが燃え盛る。爆煙で互いの姿は外からではどうなっているのか判断がつかない。
一陣の風が吹き、段々と人影が見えてくる。
その影がその輪郭を取り戻していく。人影は一人分。

立っていたのは――――――――少年だった。


仮面ライダーの一撃と防人の一撃。
ミラーモンスターの力を宿した一撃と護神像の力を宿した一撃とを比較して、少年の力が単純に勝っていたからというわけではない。
激突の寸前に、龍騎のドラグレッダーの力を利用した渾身の蹴りから、“ドラグレッダーの力だけ”が消失したのだ。

防人・レオにそのような特殊能力があるのか? 否、彼の操る力は炎と剣術。そのような力は無い。
先程の腹部の一撃が原因か? これも否、確かにダメージこそ受けたが充分に力を発揮できるほどの余力がドラグレッダーには残っていた。 

その解答を知るために、激突の瞬間に時間を巻き戻してみよう。
ロワイアル×ロワイアル Part1
49 :赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg [sage]:2010/12/17(金) 23:47:20 ID:gwXII9yf



〜〜〜〜



突然、同行者である真司に隠れているよう言われた彼女。

伊賀忍者頭領の娘といっても、剣術、体術に疎く、人並みの体力しか無い彼女は最初に言われていた通り草むらに身を潜めていた。
だが、たび重なる轟音、燃え上がる火の手。それを目にして真司を見捨てるほど伊賀鍔隠衆、頭領の娘は落ちぶれていない。
戦いながら移動しているのだろうか、近場に二人の姿は見つからない。音を頼りに二人の姿を探していた。

そう、これは不幸な偶然。
同行者となった城戸真司のことを心配して、少しでも力になればと思い探していたその瞳は確かに城戸真司を捉えた。

その『破幻の瞳』で――

彼女の能力について説明が必要であろう。
彼女は忍者の家に生まれながらにして、忍術はおろか体術、剣術と習得することができなかった。
そんな彼女が生まれながらにその両眼に宿した不可思議な力
技でもなく術でも無いその瞳が捉えたモノは、魔物のごとき忍者の術を苦もなく打ち破る。

神崎士郎が作り出した不可思議の塊、ライダーシステムのカード効果を打ち消した。
ライダーバトルの参加者である仮面ライダーガイが用いているコンファインベントを使われたときの様に。
最悪のタイミングで。



〜〜〜〜



少年は勝利を確信したのか高笑いを続ける

「機械には及ばなかったが、あんたも良い薬になったぜ? そのお礼に止めを刺してやるよ」

少年の技をモロにくらった衝撃で変身が解けて生身の状態で真司が横たわっている。胸元を見れば彼がまだ息をしていることがわかる。
あの腰のバックルが機械の龍と関わりがあることは先の戦いで理解した。
そのバックルを壊そうと真司に近づこうとすると、小石のような何かが飛来して爆発した。

爆炎は炎の護神像であるアシャと合体しているため対したダメージでは無い。
炎を振り払うと、真司の前に女が庇う様に少年を睨みつけていた。射殺す様な瞳で。

今の爆発はこいつか? と思案していると少年に変化が起こる。
彼の意思に反して護神像が分離したのだ。

「どうした!? アシャ! 俺はまだ戦えるぞ!?」

少年は突然の自体に動揺を隠せない。

「くっ、さっきの爆発の件といい訳がわからん! アシャ!一旦引くぞ!」

近くに放置していた少年のリュックを拾うと素早くこの場を離脱していった。


「真司殿! どうしよう…・・・私のせいだ… とにかく、どこかへ連れて行って治療をしなければ…」
ロワイアル×ロワイアル Part1
50 :赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg [sage]:2010/12/17(金) 23:49:47 ID:gwXII9yf
【B-5/林道/一日目・深夜】

【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
[状態]:全身打撲、軽度の火傷、気絶
[装備]:カードデッキ(龍騎)
[道具]:基本支給品一式、桜田ジュンの裁縫道具セット@ローゼンメイデン
[思考・状況]
基本行動方針:戦いを止める 
1:???
2:朧と共に動く
3:神崎は焦ってる…?

[備考]
バジリスク勢は六名全員が味方だと認識しています

※参戦時期は後の書き手の方にお任せします

【朧@バジリスク〜甲賀忍法帖〜】
[状態]:良好
[装備]:鉈@バトルロワイアル
[道具]:基本支給品一式、、BIM(クラッカー型)×6@BTOOOM!
[思考・状況]
基本行動方針:弦之介達と合流する(その後のことはまだ考えていない) 
1:真司を安全な場所に運ぶ
2:弦之介様に会いたい……
3:
現在の状況での行動・思考の優先順位

[備考]
破幻の瞳の効果について:防人や仮面ライダーが技を発動時には技を消失させ、しばらく見つめることで変身も解除される。
他の世界の参加者についてどのように作用するかは不明 朧は制限を正確には認識できていません。

※参戦時期:漫画版1巻、不戦の条約が解かれたことを知る前から参戦


◇ ◇ ◇

先程の戦いの場から離れ市街地にやってきた少年は適当な家屋に侵入して、イスに腰掛けて体を休めている。
「あの女……何者だ? 護神像の合体を解除したってことは……あいつが神なのか?
 まぁいい。ライダーってのが他にもいるなら、そいつらは殺してやる…」

少年の機械に対する憎悪の炎は未だ勢いが衰えることは無い。


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