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◆91wbDksrrE
創る名無しに見る名無し
魔王「お嫁にしてくださいっ!」
【ロリ】ロリババァ創作スレ3【幼女】
狙って誤爆するスレ8

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魔王「お嫁にしてくださいっ!」
18 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:31:51 ID:72kUjn+D
魔王「えへへ、上司さんっていい人ですね!」

騎士「……え、ええ。確かに上司殿はいい人ですが……」

騎士(でも、あのニヤニヤとした笑い、絶対誤解されているような……)

魔王「これで晴れて一つ屋根の下ですっ!」

騎士「さて、魔王さんは着の身着のままでここに来てるわけですし、
    生活必需品でも買いにいきましょうか」

魔王「……やっぱりスルーなんですね……でもそこに」

騎士「痺れたり憧れたりは結構ですので」

魔王「いやーん、いけずぅー」

騎士「さ、行きますよ」

魔王「はーい、お兄ちゃん♪」

騎士「……」

魔王「どうしたのお兄ちゃん? 顔真っ赤だけど熱でもあるのお兄ちゃん?
    献身的に看病しようかお兄ちゃん?」

騎士「な、慣れてないのでこそばゆいだけです! 行きますよ!」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

魔王「ふわー。何だか凄い活気ですねー」

騎士「こういう街は初めてですか?」

魔王「そりゃそうですよー。私、あのお城から出た事ありませんし」

騎士「その割には色々余計な知識が豊富なような……」

魔王「城入り娘って言うんですかね?」

騎士「言いませんから」

魔王「うー。騎士さんがつれないー」

親父「ああ、騎士さん、こんにちは」

騎士「ああ、こんにちは親父さん」

親父「どうだい、今なら新鮮な胡瓜が……おや?」

魔王「こんにちはー!」

親父「おやおや、これは可愛らしいお嬢ちゃんだな」

魔王「可愛らしい……聞きましたかお兄ちゃん! 可愛らしいですってよ!?」

騎士「何をそんなに興奮してるんですか……」

魔王「お嫁にしてくださいっ!」
19 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:32:17 ID:72kUjn+D
魔王「女の子はお世辞でも可愛いといわれたら嬉しくなるものなのー!」

騎士(うぅ……その気持ちは私には少々わかりかねますね……)

親父「お世辞なもんかい! その証拠に、お嬢ちゃんの可愛らしさに免じて、
    この新鮮なナスを特別にプレゼントしようじゃないか。持ってけドロボー!」

魔王「ありがとー! うれしー!」

騎士(……ドロボーじゃなくて魔王なんですけどね)

親父「ところで騎士さん。この娘はその、いわゆる一つのアレかい?」

騎士「……あれ、とは?」

親父「こんな往来で大きな声で言えるかよ! ……要するにまあ、騎士さんの
    隠し子なんだろ?」

騎士「どうしてそうなるんですかっ!?」

魔王「おじさんの読みは外れー。私はお兄ちゃんの未来のフィアンセなのですー」

親父「おおっ、そういう事かい!」

魔王「騎士おにいちゃんと結ばれたあかつきには、この八百屋の常連客に
    なる所存でありますー。その折にはよろしくー」

親父「おう、こちらこそよろしくな! なんだい、騎士さん、真面目そうな顔
    して、こんなちっちゃい娘をたぶらかしてんじゃねえか! やるねー!
    男冥利に尽きるねー! このこの!」

騎士「……という具合に、この八百屋のおじさんはノリがよくて暴走し気味
    なので、冗談でもあらぬ事を口走らないでくださいね?」

魔王「半分くらい真実だしー」

騎士「全部虚実です! そういう事にしてください!」

親父「へいへい、そういう事にしておくよ。安心しとくれや騎士さん」

騎士「って、親父さんがそういう事にしないでください! だいたい、
    親父さんがそういう事にしておくって、そういう事になった試しが、
    一度だってありますか!? この娘は親戚の子で、わけあって騎士団の
    施設で暮らす事になったので、私が面倒を見ているだけですよ!」

親父「なんだい、そういう事か」

魔王「ごめんなさーい。実はそういう事なのー」

親父「お嬢ちゃんもお茶目な娘だねぇ。よぉし、気に入った! この取れた手の
    牛蒡も持ってけドロボー!」

魔王「やったー! ありがとおじさーん!」

騎士「……ご理解いただけたようで、何よりです」

親父「おうとも。しっかり理解したぜ。しっかりとな……うひひ」

騎士「わかってなぁぁぁああああーいっ!!」

魔王「お嫁にしてくださいっ!」
20 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:33:25 ID:72kUjn+D




騎士「……はぁ。やっと帰ってきた」

魔王「お疲れー?」

騎士「結局、あの後街の人達、会う人皆に貴方との事をからかわれて……私はそういう
    人間に見えるのですかね?」

魔王「ぜんぜーん。単に、皆、真面目に反応してくれる騎士お兄ちゃんが面白くてやって
    るだけなんじゃないかなー」

騎士「お兄ちゃんは外でだけにしてください……しかし、そう考えると、余計に疲れが増した気がします」

魔王「おおっと、お客さん! そんなお疲れの貴方に幼女のマッサージはいかがかね!?」

騎士「要りません。疲れは主に精神的なものですから。というか幼女って」

魔王「実年齢はともかく、見た目は幼女ですよ! 今流行りですよ! 多分!」

騎士「どこの流行ですか……そういえば、魔王さんって実際の年齢はおいくつなんですか?」

魔王「108歳ですけど」

騎士「ああ、だからそんなに煩悩にまみれてるんですね」

魔王「物凄く腑に落ちた顔をされたっ! ショックっ!?」

騎士「でも、それはサキュバス年齢ですよね。人間換算だと?」

魔王「八歳でーす。きゃるん♪」

騎士「へえ」

魔王「ああっ、子供らしい可愛い媚に対する反応が薄いっ!」

騎士「……変に媚売らなくても、魔王さんは可愛いと思いますよ?」

魔王「え? 今、私、褒められました? 褒められましたか!?」

騎士「歳相応に。うん、可愛い可愛い」

魔王「勘違いでしたとー!? ええい、頭を撫でないでくださいっ!」

騎士「とにかく、、もう日も落ちるんですから、自分の部屋に帰ってください」

魔王「私……今夜、この部屋から帰りたくないの……」

騎士「じゃあ、私が魔王さんの部屋を使わせてもらいますね。それでは」

魔王「またその展開ですかー! いいじゃないですか添い寝くらいー!」

騎士「それを許可したら、夜中にどんな……その、破廉恥な事を、されるかわかりませんから」

魔王「……上司さんに、騎士お兄ちゃんが一緒に寝てくれないの、って上目遣いで言ってやる」

騎士「うぐっ……」

魔王「お嫁にしてくださいっ!」
21 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:33:46 ID:72kUjn+D
魔王「もしくは、寝かせてくれないの、って頬を赤らめて言ってやる」

騎士「うぐぐっ……」

魔王「上司さんって勘違いしてるっぽいしー。二つ目の方がいいかなー」

騎士「……わかりました。この部屋で寝るのは許可します」

魔王「やったー!」

騎士「でも、私は机で寝ますから」

魔王「えー!」

騎士「庶務を片付ける時は、よくこの机でつっぷして寝ていますから、ご心配には
    及びませんよ」

魔王「心配とかじゃなくてー!」

騎士「それがダメだというなら、私は上司殿にありのままを報告しますよ?」

魔王「うにょっ!?」

騎士「……こちらも妥協しているのですから、少しは魔王さんも妥協してください」

魔王「うぅ……わかりましたぁー」

騎士「その代わりと言ってはなんですが、遊んであげますから」

魔王「性的な意味で?」

騎士「カードがいいですか? それとも双六でもしますか?」

魔王「うぇーん、スルー率高すぎですよぉ、騎士さぁーん!」

騎士「スルーされないように発言に留意してください。で、どうします?」

魔王「うぅ……双六しますー」
魔王「お嫁にしてくださいっ!」
22 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:35:00 ID:72kUjn+D







魔王「また子供が生まれましたよー! やったー!」

騎士「うぅ……好調ですね、魔王さん。財産もいっぱいで……それにひきかえ」

魔王「開拓地もいいところですよ、きっと!」

騎士「……慰めが痛い」

魔王「でも……子供がたくさんなのはいいですよねー」

騎士「魔王さん、子供が好きなのですか?」

魔王「子供が好きというか、騎士さんとの間にいっぱい子供ができたら幸せだなぁ、って……
    あ……今、お前も子供みたいなもんなのに、とか思いませんでした?」

騎士「いえ、まったく、全然、これっぽちも、一切、思っていませんよ?」

魔王「そこまで徹底的な否定は逆に怪しいんですけど……」

騎士「私は……子供は苦手なんですよね。どう接していいかわからなくて」

魔王「そうなんですか? 今日買い物に行った時には、けっこー子供さんからも慕われて
    いたように見えましたけど」

騎士「慕ってくれるのはありがたいんですけどね。それに笑顔で応えるくらいしかできなくて」

魔王「結構ぶきよーなんですね、騎士さんって」

騎士「……そうですね」

魔王「でも、いい人ですよね、騎士さんって」

騎士「……そうですか?」

魔王「子供ってのは、その人がいい人かどうか、ちゃんとわかるんですよ。あれだけ
    子供から慕われてて、それでいい人じゃないなんてこと、ありえないです!」

騎士「……そういうものなのですかね」

魔王「同じ子供にして騎士さんにゾッコンLOVEな私が言うんだから間違いありません!
    だから子沢山でもだいじょーブイ!」

騎士「ふふ……結局自分が子供なのは認めるんですね」

魔王「はうっ、しまった!? で、でも、頭脳は大人ですよっ!」

騎士「という事は、身体は子供、と」

魔王「わふぅ!? 墓穴が深くなっていくー!」

騎士「まったく……」
魔王「お嫁にしてくださいっ!」
23 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:35:41 ID:72kUjn+D

魔王「でも、買い物の時と言えば、この街の人って皆いい人ばかりでしたねー」

騎士「この辺りは、下町ですからね。皆気のいい人ばかりですよ」

魔王「騎士さんも含めて、ですね!」

騎士「……」

魔王「照れなくてもいいじゃないですかぁ」

騎士「だったら照れるような事を言わないでください」

魔王「照れてる騎士さん……かわいい……ポッ」

騎士「はい、そろそろ子供はお眠の時間ですよー。子守唄でも歌いましょうかー?」

魔王「流しながら子供扱いはやめてくださいよー、もぉー。でも子守唄はお願いします」

騎士「要るんですか……ノリで言ってみただけなのに」

魔王「せっかくですしー……まさか、騎士さん音痴だったりとか?」

騎士「いえ……そんな事は……恐らく、無いのではないかなぁ、と」

魔王「なんで自信無さ気なんですか」

騎士「あまり、他人に歌とか聞かせたことないんですよ」

魔王「じゃあ是非聞きたいでーす!」

騎士「下手糞でも笑わないでくれますか?」

魔王「あっはっはっはっは、笑うわけないじゃないですか、あっはっはっは」

騎士「……既に笑ってるじゃないですか、とつっこみを入れるべきなのでしょうか……」

魔王「お嫁にしてくださいっ!」
24 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:36:00 ID:72kUjn+D
魔王「じゃあ、お願いします、子守唄。それで今日は勘弁してあげましょう」

騎士「何故上から目線……まあいいです。では、私の故郷のものを……ごほん」

魔王「寝る準備おっけー! かまーん!」

騎士「

“ かわいい我が子よ 眠りなさい しっかりよい夢見るのだよ
  かわいい我が子よ 眠りなさい 明日はきっと晴れるだろう
  夢の中でもたのしい事が 起きたらもっと楽しい事が
  君をきっと待っている きっとぜったい待っている

  かわいい我が子よ 遊びなさい 夢の中で現の中で
  かわいい我が子よ 翔(かけ)りなさい 明日はもっと晴れるだろう”
  夢の中でも楽しい事が 起きたらもっと楽しい事が
  君をずっとまっている ずっといつまでも待っている――”

                                          」

騎士「……とりあえず二番まで。で……ど、どうですか?」

魔王「……くー……すー……」

騎士「あれ……寝てしまったようですね。子守唄としては上々だった、と思っておきましょうか」

魔王「……きしさーん……むにゃ……」

騎士「本当に……この娘は、世界を破滅へと導く魔王なんですかね……」

魔王「……おとうさん……おかあさん……どこ……どこ……?」

騎士「!? ……泣いて、る……?」

魔王「……いかないで……だめ……ん……だめだよぉ……」

騎士「何か、あるんでしょうね、魔王さんにも……でも……」

魔王「んっ……」

騎士「涙は、貴方には似合わないと思いますよ、私は」

魔王「……えへ……ありが……すぅ……くぅ……」

騎士「どういたしまして。……さて、私も眠りますかね」
魔王「お嫁にしてくださいっ!」
25 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:36:29 ID:72kUjn+D




魔王「おはようございます……」

騎士「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」

魔王「……夢、見たような気がします」

騎士「夢?」

魔王「……よく覚えてないんですけどね」

騎士「そうですか」

魔王「でも、なんか騎士さんが出てきたような気がします」

騎士「へえ(……涙拭いてあげたからでしょうかね?)」

魔王「そして襲い来る勇者の群れをちぎっては投げちぎっては投げ!」

騎士「……そんな夢だったんですか?」

魔王「勇者の群れに蹂躙された私を慰めるように、そっとおとがいに手をかけて……」

騎士「さて、それじゃあ顔洗って食堂に来てくださいね。先に行ってますから」

魔王「ああ、私はもう汚れた身……それでも貴方は私を愛してくださるの? わかりました。
    私も生涯をかけて……貴方を愛します……そう誓った二人はそのまま……ああっ!
    だめぇ、そんなっ! ……ってあれ? 騎士さんは?」

魔王「いない。先に食堂行っちゃったんですね。うぅ、またスルーか……寂しい」

魔王「……でも、夢の中では……寂しくなかったんですよ? 貴方が……いてくれて」

魔王「ありがとう……私の……王子様」

魔王「お嫁にしてくださいっ!」
26 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:37:19 ID:72kUjn+D





騎士「……はぁ、どうしたものか」

おば「なんだい騎士さん。こんな朝からため息なんかよしておくれよ! 景気が悪いったら
    ありゃしないじゃないか!」

騎士「ああ、おばさん、申し訳有りません」

おば「朝大事なのは、朝ご飯と笑顔。これさね。これがあれば、一日元気にやってけるって
    もんだ。違うかい?」

騎士「そうですね、心がけておきます」

おば「そうそう、その笑顔だ。全く可愛いったらありゃしないねぇ」

騎士「か、可愛いって……」

おば「あんた、自分じゃ気づいてないかもしれないけどね、かなりイケてるんだから。
    まったくそれなのにこんな仕事してて、勿体無いったらありゃしないね」

騎士「そ、そうでしょうか」

おば「あたしが男だったら放っておかないんだけどね」

騎士「……はぁ」

おば「おや、どうしたい? また顔曇っちまったみたいだけど」

騎士「……実は、ですね……おばさんしか知らない、私の正体についてなんですが」

おば「アンタが実は女だ、って奴? どうした、それが誰かにバレでもしたのかい?」

騎士「いえ……バレてないから問題というか、まあ、その……話の流れで、色々と」

おば「ははぁ……あの親戚の子だとかいう娘っ子だね?」

騎士「お見通しですか」

おば「ま、だいたいはわかるさね。あの娘がアンタの事を男だと思ってる、とかかいね?」

騎士「お見通しですね」

おば「あの娘がアンタにほの字なのに、アンタは女だから応えられない、って事だね。
    自分が男だったらどうしたんだろうな、とか思ってんだろ?」

騎士「お見通し過ぎですよ!?」

おば「よくある話じゃないか。ほれ、前アンタにあげた恋愛小説でもあっただろ?」

騎士「ああ……あれはちょっと、その……読んでて頭に入ってこなかったというか」

おば「……読んでない、って言うんじゃないだろうね?」

騎士「あ、えーっと、その……は、はい」

おば「まったくあんたは……心根まで男にならなくてもいいじゃないかね」
魔王「お嫁にしてくださいっ!」
27 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:38:05 ID:72kUjn+D
騎士「そういうつもりは……無い、とは言えませんが」

おば「ホントにバカ正直だね。だから隠し事してるのが心苦しいんだ?」

騎士「それもありますが……」

おば「それだけじゃない?」

騎士「ええ……昨日一日、その、ですね……楽しかったのですよ」

おば「へえ」

騎士「自分は、流れとはいえ嘘をついていて、彼女の気持ちに応える事ができないのを
    隠しているのに、それなのに……楽しいと思っていいのだろうか、と。そんな事を」

おば「……ほんっとぉぉぉにバカ正直だねぇ……」

騎士「そ、そんなしみじみと仰らないでください……」

おば「ま、そこがアンタのいい所さ。それに……一緒にいて楽しいと思える相手が
    いるってのは、それがどういう関係であれ、いい事なんじゃないかね」

騎士「……私は、嘘をついているのに?」

おば「あの娘だってワケ有りだろう? じゃなきゃ、真面目を絵に描いたようなアンタが、
    上司の奴に嘘ついてまでここに置いておこうとするわけがないじゃないか」

騎士「……本当に、なんでもお見通しなんですね」

おば「あたしも伊達に歳食っちゃいないって事さ。見てきた人間の数だって違うしね」

騎士「でも……いつか、この嘘がばれたら……」

おば「そんなの、なるようにしかならないよ。でも、アンタの誠意はきっと伝わると、
    アタシは思うけどねぇ」

騎士「そうでしょうか……」
おば「アンタは真面目だ。それが悪い方に向かう事もあるけど、いい方に向かう事の方が
    ずっと多いとアタシは思うよ。アタシが見てきたアンタは、そうだった」

騎士「………………」

おば「ま、今が楽しいなら今を楽しみな。ただし、今ついてる以上の嘘は重ねない事だね。
    嘘をついてしまったなら、その嘘は時が来たら誠意を持って自分から明らかにしなきゃ
    いけない……そういうもんだからね」

騎士「誠意……ですか」

おば「アンタの得意技だろう? でも、嘘に嘘を重ねたら、誠意をいくら見せようが相手が
    それを誠意だとは思っちゃくれなくなるからね……そこだけは気をつけな」

騎士「……ありがとうございます、おばさん」

おば「なに、歳食った女だから、こんな事でもなけりゃ若い娘の手助けなんざしてやれないって
    だけの事さ。少しでもアンタの心が楽になったなら、何よりさね。あと大事なのは……」

騎士「朝ご飯と笑顔、ですね」

おば「そうさ、その顔だ。その顔してりゃ、大概の事は何とかなる。あたしが保証してやるよ」
魔王「お嫁にしてくださいっ!」
28 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:39:35 ID:72kUjn+D
騎士「あははっ、心強いですね」

おば「……あー、もう、ホントにあんたなんで女なんだい? そんな可愛い顔した男が
    いたら、あたしゃ放っておかないんだけどさぁ」

騎士「あ、え……それは……ごめんなさい」

おば「……っく……くふふ、あはははは! アンタ、ホントにバカ正直で糞真面目だね!」

騎士「え? あ……」

おば「冗談さね。あたしゃ男ならもうちょっと渋いナイスミドルが好みなんだよ」

騎士「……は、はぁ」

おば「でもま……あの娘っ子がアンタにほの字なのも、わかる気がするねぇ……っと」

騎士「あ」

おば「噂をすれば、だ。おはよう、嬢ちゃん!」

魔王「おはよーございまーす!」

おば「元気があっていいねぇ。話は騎士さんから聞いてるよ。あたしゃこの食堂のおばちゃん
    やってるもんだ。皆おばちゃんとかおばさんとか呼ぶから、そう呼んでおくれ」

魔王「初めましてです、おばちゃん! お兄ちゃんがいつもお世話になってます!」

騎士(……本当にいつもお世話になってるんですよね)

おば「礼儀正しいいい子だねぇ。さ、朝ご飯出したげるからしっかりお食べ」

魔王「はい、いただきます!」

おば「朝大事なのは朝ご飯と笑顔! アンタは笑顔はばっちりだから、朝ご飯食べたら
    もう後は無敵さね!」

魔王「はい、無敵です!」

騎士「朝から元気ですねぇ……では、ご飯にしましょうか。おばさん、お願いします」

おば「あいさ!」
魔王「お嫁にしてくださいっ!」
29 : ◆91wbDksrrE []:2010/12/16(木) 14:40:39 ID:72kUjn+D

第二部その1 日常編1 >>18-28

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ここまで
【ロリ】ロリババァ創作スレ3【幼女】
237 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/16(木) 14:46:05 ID:72kUjn+D
大学生になってもTRPG者かよ・・・吸血鬼としてより、こっちの業の方が深くね?w
しかし、どシリアスだなぁ。好きだけどw
狙って誤爆するスレ8
575 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/16(木) 15:27:30 ID:72kUjn+D
・・・あれ? 誤字脱字等はある程度修正したはずだったのに。




                   
                        ヽ○ノ   俺「まあいいか!」
                         /
                        ノ)     
魔王「お嫁にしてくださいっ!」
33 : ◆91wbDksrrE [sage]:2010/12/16(木) 16:08:14 ID:72kUjn+D
ですです

なお、誤字脱字については仕様です(ぉ


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