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掃除屋見習いタケダクラン留学覚書  ◆AvP.enmOzE
◆AvP.enmOzE
創る名無しに見る名無し
プレデター日記 4冊目
【雑談】 スレを立てるまでもない相談・雑談スレ24

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プレデター日記 4冊目
153 :掃除屋見習いタケダクラン留学覚書  ◆AvP.enmOzE []:2010/12/14(火) 20:27:30 ID:p/7xc5G5
」月{日

今日、レジを任された。間違いがあったら大変だ。

カネダがまた来た。例のカネダだ。
今度はレジの前まで来て、「やっぱりいいです」ともごもご言いながら何も買わないで出て行った。
なんなんだ、嫌がらせか何かか。

入れ替わるようにして、男が入って来た。二名。
 片方は巨漢だった。蟲の成獣でも思い切り投げ飛ばしそうな巨体だ。
壮年かと思うほどだが、実際はかなり若そうだった。かなり弱いが、喋り方にもクセがある。
混血だな、と私は気付いた。混血によって、稀に桁外れの体躯で生まれる者がいると聞いた事がある。
この辺りは血統を重んじる風習はないらしい(だからこそ私のような者が遊びに来る事が出来るわけだが)。

 もう片方は、何かの丸っこい頭蓋骨(どこぞの惑星の猿か何かだろうか)を数個、両手で弄んでいた。
宙を舞う頭蓋骨。なかなか器用だ。反射神経が優れているのだろう。

 彼達はカネダと違って、ちゃんと細々としたもの(電池か何かだったような気がする)を買って行った。
それはいいのだが、終始ニヤニヤしていたのは何故だろう。何か変な対応でもしてしまったのだろうか。

ミユキさんに聞いてみたら、それぞれ名をジャックとキノシタといって、カネダとよく吊るんでいるらしい。
友人だったら、あのカネダの奇行をどうにかしてもらいたい。

プレデター日記 4冊目
154 :掃除屋見習いタケダクラン留学覚書  ◆AvP.enmOzE [sage]:2010/12/14(火) 20:28:49 ID:p/7xc5G5

」月$日

変な客はカネダだけで充分なのだが、また違う変な客が来た。
装具の整備を依頼したらしいのだが、確認の為に名前を聞いても教えてくれない。

いくら聞いても、男は「店主を呼べ、そうすればわかる」と譲らない。
なんでも、「男のコケンに関わる」らしいが、それと自分の武器とどっちが大事なのか。

窮した私は奥へ行き、ミユキさんに事情を説明すると、
「ああ、サカザキ(仮)さんね、はいはい。」
と、奥の倉庫から鎖鎌を持ってきて、男に渡した。

いや、(仮)ってなんだ、(仮)って。

男の注文書を覗き見たら、本当にそう書いてあった。
行った後尋ねてみたところ、この男、何やら事情があるらしい。
ミユキさんも本名を知らないのだそうだが、名前を名乗れないとは、どんな事情があるのか。
体中に傷痕があるところから、過去に相当過酷な戦闘経験をして来たに違いない。
その舞台裏を想像して、わくわくした私はあの男についてさらに聞いてみたところ、ミユキさんはくすくす笑いながら、

「やぁねえ、あの人庭師よ?」

え?

プレデター日記 4冊目
155 :掃除屋見習いタケダクラン留学覚書  ◆AvP.enmOzE [sage]:2010/12/14(火) 20:38:20 ID:p/7xc5G5

さてさて、真っ暗闇の中、二体のプレデターが殺し合いを続けておりました。
体色は対照的に白と黒、装具の色は黒銀と赤銅でございます。

元はと申しますれば、ありがちなクラン同士の縄張り争いでありました。
他の仲間は既に息絶えて、辺りに死体となって転がっております。
すなわち、二体の決着は、そのままこの戦争の決着となるのです。
殺し合う彼らのどちらもが傭兵で、そのクラン出身ではなかったのは、一体何の運命の皮肉なのでございましょうや。

殺し合う彼らにとってそんな事は無関係な些事。
重要な事は、どちらかが生き残り、どちらかが死ぬという事なのでございます。
プレデター日記 4冊目
156 :掃除屋見習いタケダクラン留学覚書  ◆AvP.enmOzE [sage]:2010/12/14(火) 20:39:29 ID:p/7xc5G5

黒い巨体のプレデターが優勢でありました。
白い小柄なプレデターは防戦一方となりまして、かろうじて攻撃をしのいでいる感がございます。
もはや打撃にも等しい、黒いプレデターの強力な斬撃が、容赦なく白いプレデターに襲い掛かります。


白いプレデターの胸倉を掴み上げますと、黒いプレデターはその額へ頭突きを叩き込みました。
鋼鉄製のマスクが一撃で砕け散りまして、白いプレデターの素顔が露わになります。

相手のマスクを破壊するか剥ぎ取って、素顔を辱めた上で頸を刎ねる。
プレデター達の中でも獰猛な事で知られております、ある部族でしばしば行なわれる“狩りの作法”でございます。

ついに白いプレデターは怪力に屈し、膝をつきました。
黒いプレデターは、リストブレードを振りかざし、そして……

プレデター日記 4冊目
157 :掃除屋見習いタケダクラン留学覚書  ◆AvP.enmOzE [sage]:2010/12/14(火) 20:40:39 ID:p/7xc5G5


……黒いプレデターはリストブレードを収めました。

まるで有り得ない物でも見てしまったかのごとく、黒いプレデターは数歩後ずさるのです。
先程冷酷無比にリストブレードを奮っていた様と比べますと、実に奇妙な光景でございました。


白い小柄のプレデターはこの隙を逃しませんでした。
最後の力で、踏み出し、鋭い装甲で覆われた左腕の爪を思い切り振り出します。
黒いプレデターもすぐに我に返り、応じ、右手のリストブレイドを思い切り振り下ろしました。

そして、二つの刃が交わり、銀の光を放ったのでありました。
プレデター日記 4冊目
158 : ◆AvP.enmOzE [sage]:2010/12/14(火) 20:49:27 ID:p/7xc5G5

」月&日

嫌な夢を見た。
誰だか知らないが同業者と私が殺し合っている夢だ。
夢というのは得てしてそうだが、それにしてもやけに現実感のある夢だった。
つい先程起こったのだと言われても、すんなり頷いてしまいそうな。

本当に嫌な夢だった。
師匠に引き取られる前の事はあまり覚えていないが、稀にそれと思しき夢を見る事がある。
それらの記憶の断片と近い物があった。勿論、同族と殺し合った経験はない。

今のは一体何だったのか。
私は頭を抱えた。

プレデター日記 4冊目
159 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/14(火) 21:05:13 ID:p/7xc5G5
今日はここまで
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783 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/14(火) 22:17:54 ID:p/7xc5G5
昔AA板でAAパチンコとかいうのを作ってた奴いたな
リーチアクションとかを作ってた
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785 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/14(火) 22:28:50 ID:p/7xc5G5

大人向けなんじゃなくて、大人になりきれないアダルトチルドレン向けなんだよ

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791 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/12/14(火) 22:57:18 ID:p/7xc5G5
>>789
え、そうなの?勉強になった


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