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創る名無しに見る名無し
イッヒムスシュターベン ◆/6V.PHILIA
武器SS総合スレ
【三題使って】 三題噺その3 【なんでも創作】

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武器SS総合スレ
169 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/29(月) 15:48:14 ID:PaWZSDIV
SIRENみたいな和風武器に憧れあるんだが、
それっぽいのってなんかあるかな。

手鈎、目抜き大切、まさかり、目戸斧(めどよき)、etc ……
鉈ももちろん和風なんだが、ちょっとあれだし……
武器SS総合スレ
172 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/29(月) 16:12:43 ID:PaWZSDIV
>>170
なんか武器武器してるヤツよりも
日常品を武器にするっておもしろくない?
ジャッキーチェンじゃないけどさ。

>>171
斧じゃなくてもいいんだ。
脇差とか、そんなんでも。
なんか物々しさがほしいんだ。
武器SS総合スレ
175 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/29(月) 18:36:15 ID:PaWZSDIV
画像で検索してたら、錆びた刃物の物々しさパネェ。


>>173
弟さんはよなよな枕元に
ザクロのごとく割れた頭で出てくんの?
【三題使って】 三題噺その3 【なんでも創作】
94 :イッヒムスシュターベン ◆/6V.PHILIA [sage]:2010/11/29(月) 22:51:00 ID:PaWZSDIV
『カモメのジョナさん』
(お題:かもめ、めがねっ娘、高圧線)


 おれはカモメのジョナ。みんなおれのことをジョナさんと尊敬の眼差しで呼ぶ。
146ヶ月も続いた空間戦争も今は一段落ついているから、俺は見張りをしている。
突撃兵のおれが警邏をするというのもおかしな話だが、
羽もち無沙汰になるのも嫌だからこれはこれでいい。

 目下に街が広がっている。ヒトとかいう無翼の獣が築き上げたものだ。
基本的に奴らはおれたちに無関心だが、なぜか奴らの居住圏ではなく森林部などで奴らは敵と化す。
それに奴らは馬鹿デカい鉄のコンドルを使役している。ヒトはそのコンドルに食われても物ともしない。
注意しておいて損はない。

 街の外れの畦道を、ヒトのメスが歩いている。
手にはなにも持っていないが、その先に仲間の狙撃手がいるのかもしれない。
おれはムスメの上空を注意深く旋回し続ける。
なるべく視界に入らないよう、メスの後背側を中心にして。

 おっと。鉄のコンドルが飛んでいく。危ねえ危ねえ。
あんなでけぇヤツにあの速度で衝突されちゃ、ひとたまりもねえや。
うるさくて頭が痛くなっちまわあ。

 おれが視線を戻すと、メスは立ち止まっていた。
……いよいよ怪しい。こんな田園風景、あのメスにとってなんの意味があるってんだ。
あんな若いムスメが独りで農耕をするというのもおかしい。

 しかし……黄金の絨毯。サマになってらあ。
畦道の両脇に金の穂がこうべを垂れて、まるで女神に膝を附いているようだ。
街は遠く、山海も隔てている。そして黄金を割っていく少女……

 あ。ムスメが首を動かして、横を見ようと……違う、ムスメはこっちを、おれのほうを……

「ジョナさん……」

 それはムスメの声だったのだろうか。
頬にそばかすのあるそのムスメは、三白眼に丸縁のメガネをかけていた。
それは金の田園と溶けて、あどけなさまで金色に……






 彼女は、高圧線に触れて墜落していくカモメを見ていた。
地面と衝突する小さな音を耳にしながら、
私はどうしてこんなところにいるんだろう、と頭の端で考えていた。

「ジョナさん……」

 なぜかその妙な名前が脳裏をよぎり、
雷の霊――いつか感じたような、刹那に身を焼く痛み――に体を震わせた。
 帰路へつくため来た道を戻る彼女は、カモメの落ちた場所もその事実も健忘してしまっていた。
涼やかな風が、穂を柔に撫でた。


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