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162 :創る名無しに見る名無し[]:2010/11/28(日) 12:42:27 ID:fGxgL3cY - 文才も無いのにSS書き始めたんだけど、一部だけ投下してもいいかな?
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164 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/28(日) 13:04:28 ID:fGxgL3cY - 了解した、2次創作だから設定の説明はあんまり含まれてない。
STALKER〜one of them〜 背景:SoCのSFPS3.14に準じる 主人公:ストーカー、ウクライナ人 ひっひぃひぃ、ハーハー・・・・ 運が悪かった、完全に”ファーストエイド”も切らしちまってるし、仲間も全員くたばった。 完全に吸血ヤロウの餌食になるのを待つだけだった、どうしてこんな事になったのだろうか。 ・・・・・ そもそも、シドのおっさんに進められた「簡単な仕事」とやらで一稼ぎをしようと思ったのが事の発端だった。 ZONEに尻まくって来たのは大体半年前、想像以上に荒廃した環境、アノマリーやミュータント、超常現象なんかに目を丸くしながらもなんとか生き長らえて来た。 少なくとも入りたての新入りよりかはずっとここらに関しては上手くやれると思ってた、だから調子に乗って今回の仕事に参加したのだった。 「そろそろお前も慣れて来たんじゃないのか?」そう言ってルーキー村を牛耳ってるデブ商人は話を持ちかけてきた。 「なぁに、簡単な仕事さ。数人でブツを回収してくるだけだ、待ち伏せも無いし戦闘も無い。貧弱な装備のお前にはピッタリだろ」 ここいら、ZONEと呼ばれる異常地帯での仕事と言えば「裏切り者を始末しろ」だの「〜を山賊どもから救出しろ」だの「ミュータントの群れを殲滅しろ」だのとにかく命に関わる、危険極まりない仕事ばかりだ。 俺を含め、ならず者ばかり集まるZONEでは仕方が無い事では有るが、俺は特別チキンだった。だから詐欺まがいの事で生計を立ててたが、そんな気質じゃない俺はいい加減にセコイ生活が嫌になっていた。 シドのおっさんが言うには仕事に対して支払いはデカいらしく、数人での仕事だから何か有っても問題無いとか、そんな甘い口車にまんまと乗せられちまった。 「なに、帰ってくるまで一日も掛からん、さっさと行け」と準備をする時間も無しに仲間と合流させられ、出発した。 確かに建物に着くまでは何も無かった、仲間と「白衣の美女」について鼻を伸ばしながら放射能除去剤を齧り、正にピクニック気分だった。 ダークバレーに入ってからはバンディットの本拠地内と言う事も有って悟られない様にゆっくり目標の建物に近づいた、それがいけなかったのかもしれない。 「待ち伏せは無い」とは言っていたもののここはZONEだ。バンディット共が待ち伏せしていても仕方が無い、だから音を立てずに建物をクリアリングしていった。 「左クリア」「正面もOKだ」「カイダンクリア」「個室にも敵影無し」全てが順調だった、だったのだ。 そして俺たちは死体が抱えているブツを発見し、安堵してため息を付いた、そして成功を祝って昼飯にしたのだ、それが良くなかった。 昼食位は楽しく取る、それがSTALKER達のルールであり伝統であった。その為だけに態々かざばるギターを持ち運ぶ奴も少なくなかった。 直ぐに昼食は「賑やか」になった、それがいけなかった。 「ハハハ!で?お前はあのDUTYに掘られたのか?え?」「馬鹿言うなよ!俺はゲイじゃ ウップ、アガガガガアアアア 突然仲間の一人が宙に浮いた。 「ブラッドサッカーだ!、奴はもう駄目だ!奴毎撃て!」 パパパパパパパパン!バカバカッ!パンパン! 俺も咄嗟に引き金を引いたが、引き金はスコスコ言うだけだ。そう、俺は戦闘なんて行った事が無い、行わない。 だから、腹を立てた時に「間違って引き金を引かないように」チェンバーは何時でも殻だ。 戦闘慣れしてない俺は何が起きたのかも分からずMP5をブン投げピストルを抜いた。 ひぃいい!死ねぇ!死ねよぉ! 「パン!カシュカシュ」 ジャムった。見事なまでにジャムった。 何を隠そう、このピストルは偶然転がってた死体から拝借したトカレフ(しかも粗悪品の)だった、サビサビである。 勿論、無駄な弾薬を買う金など無かったので実射は一度しかした事が無かった、実に馬鹿丸出である。 必死にジャムをクリアしようとするがまったくスライドは動かなかった。そこからは全てがスローモで見えた。 仲間がペペーシャで必死にばら撒いているが全く弾が当たっていない。 パパパパパパッパッパッパッ「グブブボアガッ」パパパパパン・・・ そいつもすざましい奇声を上げながら串刺しになった、ブラッドサッカーはそいつを何度も串刺しにし、死んだのを確認すると俺の方に向かって来た。 「ひっ」
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165 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/28(日) 13:07:19 ID:fGxgL3cY - 俺に食らい付くブラッドサッカー、完全に腰を抜かして震えてる俺は問題無いと思ったのか食事(俺の事なのだが)を取り始めた。
肩に触手が入ってくる感覚を覚えつつ俺は気を失った。 ・・・・・・・・ そして今に至る、何を考えたかブラッドサッカーは殺さずに俺を放置したのだ。 仲間の死体の血が完全に抜けているのを見ると俺はどうやらデザート扱いのようだ、ふざけやがって。 兎も角、生きている以上は悪足掻きをしなくちゃならない。力を振り絞ってPDAからオープン状態で情報を送信する。 ・・・・ZONE的に考えて助けてくれる人間なんて皆無なのだが、その筈なのだが。 コツコツコツ・・・・ブーツの音がする。バンディットが止めを刺しに来たのだろうか、と思ったが足音は一人の物だ。 ストーカースーツを着た一人の男がやって来た、体は細く、少し剥げている。おそらく普通のストーカーだろう。 俺は藁にも縋る思いで「ポマギー!メディキットを、メディキットをくれ・・・!」と頼むと。 「ああ、これを使え」と、驚くべき事にそいつは俺を助けてくれた、俺なら間違いなく無言で荷物を漁るだろう。 キシャアアアアアアアアアアアアアアアア!ハッ・・・ハッ・・・ハッ・・・ ブラッドサッカーだ。あまりの感動にコイツの事を忘れていた。 しかし男は表情を変えず後ろを向き、すばやい動作でHK416を取り出しフルオート掃射をした。 「パパパパパパパパン!」「ボテッ」 ・・・・・お見事、咄嗟にフルオートで撃ったにも関わらず全弾命中している・・・・凄い男(STALKER)だ・・・・! 「・・・・・・流石に焦った、こういう事は先に言ってくれないとな」 「た、助かった!命の恩人だよ!もし時間が有ったら近くの養豚場に寄ってくれ!必ず礼はする!」 「分かった、時間が有れば寄って行く・・・荷物が重いな」 と言うと男はトレードをしてくれと申し出た、断る理由が無くトントントンと商談は進んでいく。 いらないから、と格安でAK74Mと弾薬、FNハイパワーを譲ってくれた、なんだ、ただの神か。 彼が去った後、俺はブツを持ち出し報酬をもらう為にルーキー村に向かった。 バンディットの本拠地ではどういう訳か戦闘が起こっている、これ幸いと俺はダークバレーを後にした。 コードンの境界まで辿り付いた時だった、俺は何気なく建物を通って外に出ようとすると声が聞こえたので身を潜めた。 「バンディッツだ・・・どうして・・・」 バンディッツが焚き火を囲んで2人、俺には気が付いて無いみたいだがどうあがいても奴らの前を通らなくてはいけない。 その内バンディットの一人が「ああ、そうや酒を置いてきちまったな」と此方に向かってきた。 選択肢は残されていなかったようだ。俺はチェンバーにきちんと弾が装填されてる事とセレクターの位置を確認して息を潜めた。 ニーリングでアイアンサイトを覗き・・・・・・引き金に指を掛けた。 「たーっしかこっこに〜ウオッカが有っ バチバチン! 「ボトッ」 バンディットは即死してその場に倒れた、胸に二発・・・当てる事が出来た。 「なっなんだぁ!おい!ミュータントか?おい!」 焚き火に居たバンディットはしどろもどろしながら立ち上がり銃に弾を装填し、此方に注意深く向かってきた。 相手の銃口が此方を向いている、それだけなのに急に吐きそうになった、凄い緊張で眩暈がする。 俺は激しくなる呼吸を抑えつつ暗がりで待ち伏せた、 今の所ここまで、色々平行してやってるから進みが悪い。
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166 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/28(日) 17:18:57 ID:fGxgL3cY - 、すると震えなのか分からないが引き金に力が入り・・・バチン!
見事に暴発させてしまった、相手は俺に感付き銃を乱射しながら此方に向かってきた。 「なっ!なんだ!お前はは!よくもっ!良くもぉ!」パンパンパンパン! 顔中の穴という穴から液体を垂らしマカロフを乱射した挙句、射撃音が止んだ、恐らく弾切れだろう。 俺は俺で浴びせられる銃弾に完全に引き攣ってしまって何も出来ないでいたが 今しかない、という思いに駆られ暗がりから銃を構えながらゆっくりと出て行き 「う、撃つな!や、やめろよ、な?人類皆兄弟だろ?な?」 と、意味不明な事を言いながら命乞いをするバンディットに無言で銃弾を浴びせた。 「バチン!」 無駄に撃つと弾が無駄になるので頭に一発、綺麗に穴が開いた。 今の俺には命乞いするバンディットを助けるような心の余裕は無かった。 急に力が抜けてその場にしゃがみ込む、そういえば人間を殺したのはこれが始めてだ。 死体は何度も見てきたが、実際に自分で殺したのは始めてだ。 小学生以下のバンディット共、なのでは有るが罪悪感は拭えなかった。 ただ、これでようやっとここの住人の一人、になれた気がした。これで一人前なのだ、と。 ・・・これからこういう事は沢山有るのだ、その内慣れるさ、と自分に言い聞かせながら立ち上がった。 胸糞が悪かったので置いてあったウオッカをがぶ飲みしながらルーキー村に向かった・・・・気持ちが悪い。 「おい、どうした?ひでぇ顔じゃねえか・・・・他の奴らはどうした」 ガンスミス兼商人、シドロビッチが少しおちょくった顔で言う。 「俺以外は全滅したぞ、ブラッドサッカーの奇襲を受けてな。ヒック」 思いっきり睨み付けてやったつもりだったがシロドの野郎は表情一つ変えなかった。 「そうか、それは運が悪かったな・・・ブツをよこせ」 俺はカウンターにブツを置き、シドロはそれを確認する。 「確かに・・・・全滅したからな、その分の全額をお前に支払おう」 と、シドロのオッサンはストーカースーツと30000RUをよこしてきた、相当な内容の書類だったのだろう。 正直な所、手持ちはかなり寂しかった上に装備はこのボロコートと56式チェストリグだけだったので文句は出てこなかった。 兎も角、撃たれる恐怖を知った俺には一番最初に買いたい物が有った。 「プレートは在庫してるか?レベル3以降が良い」「あるぞ、少し待ってろ」 銃の整備(どういう訳かZONEのトレーダーは新品の銃の部品を多数所有している。)、5.45mm弾薬。医療器具一式、食料、ベスト・・・・と色々買い漁ると一気に金は底を付いた。 どうせ仕事を手につけなくてはならないのだ、仕事道具は揃えておかなくてはいけない。 ルーキー村で一夜を過ごし、どうするか考えた挙句に元いた養豚場には暫く戻らないで仕事を請け負う事にした。 その趣旨を伝えようとPDAを取り出す。 ・・・・どういう訳か養豚場の連中と連絡が付かない。 まだ寝ているのだろうか、気が付いていないだけかもしれない、と自分に言い聞かせ気に掛けない事にする。 今から無駄に養豚場に戻るには遠すぎるし別にそこまで親しい奴らじゃない、ただのクズSTALKERだ。 あんなんじゃバンディットにJOINするのも時間の問題だったんだ、何かが有ったならそれはそれでいいのだろう。 自分はそれが嫌になってあそこを抜け出したんだ。 仕事を請け負う為にシドのおっさんの所へ行くが、今は何も無いという。 ここから北上した所にあるDUTYの基地と併設してるBARのトレーダーが仕事を抱えてるからそこに行くと良い、というアドバイスを受けた。 危険な仕事に付きあわせたせめてもの償いとして、DUTYの検問所は無料で抜けさせてくれるようだ。 何時も黒い防弾スーツに身を包んだイカツイ連中が警備している検問所にはチキンの俺にはちょっと威圧的過ぎて近寄った事が無い。 北上出来るというのだからかなり楽しみだ、それと同時に少し怖くもあるのだが・・・何かあいつ等からは別の怖さを感じる、何なのだろうか。 DUTY,と言うのは軍隊崩れの団体で、ZONEをこれ以上広めまいと自警団のような事をしている連中で規律が厳しく有能な奴らが多いと聞く。 流石に軍隊崩れなので技術は相応の物であり、STALKERとは中立関係で情に厚い奴らも多く偶には手を貸してくれるお茶目な連中・・・・らしい、あくまで聞いた話だ。 兎も角、俺は北上を始めた。
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167 :創る名無しに見る名無し[]:2010/11/28(日) 18:16:33 ID:fGxgL3cY - コードンの境界を越え、ガーベッジ辺りに差し掛かった時に銃撃を受けた
「ペシッ!パシューン!ペシッ!」 俺は急いで木の陰に隠れたが、銃弾が木を貫通する事は容易に有る、長くは持たないだろう。 一呼吸置いた後に死んだ仲間から剥ぎ取った双眼鏡で覗き込む・・・・・やはりバンディットだった! 「あんのクズ共・・・・・・・」 敵は4人、ピストル(恐らくマカロフ)を嬉々と乱射してるアホが2人、MP5を持って近づいて来るのが2人・・大体50メートル先位だろうか。 俺はAKを構え意を決して射撃を開始した、利き腕の方からゆっくり覗き込み・・・・ パパン!パパン!・・・・パン! 一人倒れた、MP5と違って反動が強く、上にかなり煽られるので当て難い、だが精度と殺傷能力は段違いで狙って撃てばほぼ1発で即死する。 仲間が倒れたのを片割れが認識すると顔を青くして乱射しだした、危うく顔を引っ込めそうになったが全く当たっていない。 もう一度狙いを付け始めた時には奴は走り出していた パン! ドテッ・・・・・・ 「流石にバンディットさんは格が違った!アホや」 奥でピストルを撃っていた奴らは逃げ出そうとする、逃がすかアホども パン・・・・!パン! 一人には命中したがもう一人は猛スピードで何処かへ走り抜けて行ってしまった。 俺はそのままゆっくり奴らの居た遮蔽物へ移動し、死体を確認した・・・もう一人は何処へ消えたのだろうか。 待ち伏せをされると洒落にならないが、見当たらないのであきらめる事にする。 死体から小遣い用のMP5を拾い上げ、嗜好品を剥ぎ取る。 「コカコーラ・・・・温いな」 そのまま遮蔽物寄りに移動しながら北上する、検問までたどり着いた・・・何時も通り威圧感たっぷりの検問だ。 そして入り口を通った時だった 「おい、お前」「な、なんだ」 「あの後ろからコソコソ付いてきてるのはお友達か?」 「いや、俺はローンナーだ」「そうか、どう見ても山賊だな」 そうするとそいつはAN94のスコープを覗き込み・・・・哀れなバンディットの人生はそこで終了を迎えてしまった、南無南無。 そして検問の奴らに通行手形を見せている時だった、DUTYの一人が血相を変えて走ってきて 「おい!偵察の奴らから連絡が入った!30体近くのボアーがこっちに向かってきているぞ!」 なる程、どうりで遠距離のバンディットが分かった訳だ。 「またか・・・・・暫くは猪料理だな、おいSTALKER!手伝え!」 そう言うとDUTY達は西に並び始め、俺もそれに習った。 「来るぞ・・・・来たら好きなだけぶち込んでいいからな」 そうすると地鳴りが鳴り始め・・・・・大量のボアー(放射線で肥大化した猪)が姿を現した。 それからはアッーっと言う間だった、アメリカ軍がイラク戦争で戦っている様にバカバカ撃ちまくるDUTY達、まるで射撃演習のようだった。 「ハーッハハ!まるで射的の的だな!撃て!どんどん撃てぇ!」「いいボアーは死んだボアーだけだ!!!!ハーーーーーハハハ!」「喜劇やなw喜劇なんやなw」「ぶち込め!ぶち込めー!」 後ろのではSVDが、前方ではRPKとPKMが唸り声を上げている、俺は圧巻されて殆ど引き金を引けて居なかった、否、倒す前に倒されていた。 「ハーッハハハ!どうだ?楽しかったかSTALKER!これは駄賃だ!弾薬代と飲み代に使いな!」 といかにも人が良さそうなDUTYに1000RU貰った、殆ど撃っていないのだが・・・・・・・・ そして検問を開けて貰い、検問を通り抜けた時「おい!ボルトを投げながら進めよ!」と、ひと言。 確かに居空間探知機をがピッピとアラートを発している、ボルトを投げながら進む。 あるボルトは粉々になり、有るボルトは黒焦げになり、あるボルトは飛ばされていった・・・これらに人間が突っ込むとどうるかはご想像にお任せする。 ZONE名物アノーマリー通り抜けた俺はDUTY基地の歩哨の近く間でたどり着いた、するとメガホンでDUTYの歩哨が 「おい!STALEKR!生き延びたいなら走れ!早く!」
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