- (゚Д゚≡゚д゚)今創発板には俺様しかいない!! 5人目
329 :創る名無しに見る名無し[]:2010/11/28(日) 03:03:14 ID:c2pALWZY - カッソカソカソ
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- ロボット物SS総合スレ 45号機
586 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/28(日) 16:44:27 ID:c2pALWZY - ベクトルが違うぞ遥さんw
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- ウーパールーパーで創作するスレ+(・─・)+2匹目
84 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/28(日) 20:33:05 ID:c2pALWZY - ちょうど腹が減っていたんだ。
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- 【無限桃花】創発発のキャラクター総合3【H・クリーシェ】
345 :無限彼方大人編〜ウロボロス〜 ◆wHsYL8cZCc [sage]:2010/11/28(日) 21:09:25 ID:c2pALWZY -
【薙辻村・其の六】 清志はパジャマ代わりと思われるくたびれたジャージを着込み、寝癖を適当に撫で付けた程度の、明らかに寝起きと見える姿だった。 財布を片手に頭をぼりぼり掻いて、気まずそうにしていた。 「ずいぶんと朝が早いなぁ。こんな姿見られるとは。はは」 「もう八時は回ってるけどね」 清志は表情を崩して、財布から小銭を取り出し缶コーヒーを買った。 彼方はとりあえず黙っていた。 「いや参ったよ。朝食までは良かったんだけど、辰也さんにこってり怒られちゃってさ。気まずくて家の中に居れなかった」 「怒られた? 何したの?」 「いや、ただ山の奥にある自然窟まで案内して貰いたかったんだ。何するんだって聞かれたから、『掘り返して遺物を探す』って言ったら烈火の如く怒られたよ。 禁足地とも知らなかったし、きっと大事な場所なんだろうな」 「自然窟? ああ、あのただの洞窟ね」 「そう。その洞窟。なんで知ってるの?」 彼方はこれまでのいきさつを簡単に説明する。 彼方も山に入ろうとした事。 禁足地の存在をそこで知った事。 さらに、出来れば行かないでくれと言われた事。 「なんだ。君も山に入りたかったんだ」 「ええ。どうしようかと思ってるけど」 「というと?」 「辰也さんには悪いけど、私もその禁足地に行きたいわけよ。もちろん、どこの誰かみたいに掘り返して荒らそうなんて思ってないけど。 でも、山奥だから。一人でほいほい行ける場所じゃないし」 「どこの誰って僕の事? 心外だな。発掘と盗掘は別だよ。荒らすつもりはないよ」 「向こうからすれば同じよ。ほっとく事が重要なの」 彼方はスナックをかじり、清志は缶コーヒーを啜った。 しばらくお互い沈黙し、しばらくそのまま時間が流れる。それを打ち破ったのは、清志の方だった。 「ところで、君はなんで禁足地に行こうと?」 「秘密」 彼方の返答はそれだけ。朝に辰也への言い訳で失敗しかけたので、今回は最初から目的を隠した。どちらにせよ秘密の問題なのだ。なら最初から黙っていた方が楽だと考えた。
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- 【無限桃花】創発発のキャラクター総合3【H・クリーシェ】
346 :無限彼方大人編〜ウロボロス〜 ◆wHsYL8cZCc [sage]:2010/11/28(日) 21:11:33 ID:c2pALWZY -
「教えてくれないのかい?」 「そういうあなたはどうなの? 遺物探しって、一体何を探してるわけ?」 「あー……。どうしようかな」 清志は少し逡巡し、まぁいいかと言った感じで語りだした。 「僕は正体不明の神の正体を探しているんだ」 「え?」 「日本には由来が謎の神や妖怪の伝説がたくさんある。でも、どれも共通点があるはずなんだ。 正体不明で有名な神は多いし、それどころか名前すら解らない神が居るけど、多分僕の推測じゃ……」 「ちょっと待って。正体不明の神!?」 「そうだよ。その手掛かりの一つがこの村にあるんだ」 「ナギ様……?」 「え? ああ、この村で祭られてる奴だね。もちろん、それも手掛かりになる。ナギ様だけが正体不明の神じゃないから」 「もっと居ると思ってるわけ?」 「いや、正直解らない。それを調べにきたんだ」 清志の目的は学生らしく研究であったのだ。禁足地に赴き、遺物等を観察し、論文をまとめる。いかにも研究者の行動。 「君も行きたいんだろう?」 「ええ。でも私達じゃ行けないくらい道のり険しいらしいけど」 「一緒に行かないか?」 「はぁ?」 清志の提案。しかし彼方には少しばかり素っ頓狂な提案に思えた。 山に慣れた猟師である辰也ですら、道のりは険しいと言ったほどの山道だ。そこへ一緒に行こうと誘ったのは、どうみても頼りない学生。 お世辞にも体力がありそうには思えなかったのだ。途中で転んで足を捻る姿がありありと目に浮かんだ。 「えーと。アンタ正気? 山なめちゃダメだんだから」 「当然さ。でも大丈夫だよ」 「どう見てもインドア派よね。そんな奴が山に突っ込んだら……」 「これでも山岳部の経験はあるし、修験者について山岳修行した事もあるんだ。危険なマネなしないよ」 「うそだぁ」 「ほんとだよ。山には少し詳しい。バイトで発掘現場に行ったりするけど、森の中なんてのも日常茶飯事だし。専攻とはだいぶズレるけど」 「ウソくせぇ〜」 清志の見た目はどう見ても頼りない。が、それとは裏腹に堂々と山には詳しいと言ってのけた。 彼方は少し考え、利用出来る物ならば、と、その提案に賛成する事にした。どうせ、山には入るつもりだったのだ。相手が辰也から清志に変わっただけである。 しかし、頼りないのは変わらない。不安もあるようで。
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347 :無限彼方大人編〜ウロボロス〜 ◆wHsYL8cZCc [sage]:2010/11/28(日) 21:13:11 ID:c2pALWZY -
「じゃ、一緒に行ってあげる。辰也さんには悪いけど、どっちにしろ入るつもりだったし。頼りないけど」 「じゃ、決まりだ。もちろん辰也さんには黙って行くんだよな? 止めはしないって言ってたし」 「ええ。こっそりね。……なんか不安だなぁ。あんたホントに大丈夫? 私は山には素人なんだから、ちゃんとリード出来んの?」 「もちろん。後輩連れて行く事だってあるし、初心者相手には慣れてるよ」 「うそ臭いな。人を引っ張ってどうこうするタイプにはとても見えないわ」 「大丈夫だって。信じてくれよ」 「う〜ん……。やっぱ信じらんない。アンタがアウトドアなんて。パッと見のイメージじゃ休日は家でネトゲばっかやってそうな……」 「君、けっこう口悪いって言われないか?」 「うん。自覚もしてるし」 「さっきまで大人しいイメージだったんだけどな」 「よそ行きに猫被ってるだけ。慣れたら本性現すってわけ」 「タチも悪いな」 「自覚してるし」 少しだけ、彼方は清志という存在には慣れたという事らしい。 相変わらず清志は頼りなげに見えたが、これで一応、彼方は山に入る手段は見つけた事になる。 ※ ※ ※ その後、清志は調べ物があると言い公民館へと向かって行った。 彼方が既に目を通し、何も無かったと伝えたが、それでも清志は見に行くと言い、結局行ってしまった。 彼方では気付かなかった事も自分なら気が付くかも知れないと思ったらしい。その分野の専門家であるなら、その話も一理あるので、彼方も止めはしなかった。 つまり、今日はもう山に入る事は無い。明日の朝、日の出と共に出発すると約束し、一旦別れて行動する事になった。 とは言え、今の彼方にはやる事も無かったのだ。 再び婆盆へと電話をしてみたが、まだ出る気配は無かった。村をうろつこうにも、畑や養豚場を見ても仕方が無いのである。 寄生の気配は相変わらず何処からか感じる事が出来たが、それも見つからない。居場所が全く掴めない。 彼方は猫とも犬とも狸ともつかぬ謎の生物の人形を指で弄り倒しながら、民宿の自分に宛がわれた部屋でごろごろしていた。
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348 :無限彼方大人編〜ウロボロス〜 ◆wHsYL8cZCc [sage]:2010/11/28(日) 21:14:35 ID:c2pALWZY - 寄生は恐らく、現段階では何者にも寄生して居ないだろう、というのが彼方の考えである。もしくは、寄生したが先に来た調査員との戦いで宿主を損傷し動けない。
そうでなければ、何かしらの行動を起こしていてもおかしくは無いし、なにより彼方自身、それを感じていた。 「面倒臭い子だなほんと」 本気で隠れられればそう簡単に見つかる物ではないと改めて思う。 悪世巣や婆盆のように元が目立つならまだしも、まず妖が入れぬ地域。何より、その地域を包む気配。 邪魔だった。それさえ無ければ、恐らく寄生はもっと目立った行動を取るはずなのだ。だが、その寄生は怯えている。だから動けないのだろう。それほどの何かが、この周辺を支配しているのだ。 その日、夕方に辰也が戻るまで彼方はスナックを食べながらテレビを見ていただけだった。 ※ ※ ※ 「こら金太郎!」 「フー!」 場所は畑。辰也は猫相手に大声を張り上げていた。 夕食の食材でもと思いやって来たら、薮の中がごそごそ動き、なんと中型の青大将をくわえた猫の金太郎が出て来たのである。 この地域は蛇が多いらしい。村の名前の由来も、「蛇の通り道」からなのだ。 そしてその蛇をくわえる金太郎は、少々バチ当たりな猫だ。 「お前、またそんなもん捕まえて! 飼い猫のくせに」 「フーッ!」 猫が獲物を捕らえるのは本能からだ。それ自体は仕方ないが、この村の村長の飼い猫、金太郎はなかなかのハンターだった。 出歩いてはネズミやスズメを取っ捕まえる姿を度々目撃されているし、蛇のような大型の獲物もよく捕まえる。 もちろん普段は村長宅で十分な餌を貰っているはずだ。 だが、この「間食」のおかげで金太郎は見事な貫禄ある身体になっている。 「ほら、寄越せ! んなもの食べるな!」 「フーッ! うるるるる……」 猫の性格は人間同様にバラバラである。捕らえた獲物を見せに来る猫。隠れて食べてしまう猫。素直に主人に獲物を渡す猫。 そしてこの金太郎は、馴れた人間には見せに来るだけ来ておいて獲物は絶対渡すまいとする性格。要するに自慢しに来るのだ。性格が捩れているらしい。
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349 :無限彼方大人編〜ウロボロス〜 ◆wHsYL8cZCc [sage]:2010/11/28(日) 21:16:01 ID:c2pALWZY - 畑の隅っこへ蛇をずるずる引きずったまま突然走り出し、そこで辰也の方をくるり首を回して一瞥。
心なしかニヤついているように見えた。 「しょうがない奴だよほんとに……」 くわえた蛇を地面に置き、狩りの成果を味わう金太郎。一度手をつけたら奪われない事を知っているのだ。だから、堂々と人前で食べる。自慢げに。 猫というのは太っても身体能力がさほど落ちない生き物だ。むしろ金太郎のような基本サイズが大きい猫ならば、増量した分、喧嘩が強くなる効果があるのではないか。 ふてぶてしい性格とそれに見合った体格は、村の住人みんなが知っている。人を食ったようなナメた猫、それが金太郎なのだ。 「どうすりゃこう育つんだろうかね。村長さんとは性格が反対だよまったく……」 辰也の言葉など聞く耳持たんとばかりに、獲物はみるみる金太郎の胃袋へと納まっていった。
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350 :無限彼方大人編〜ウロボロス〜 ◆wHsYL8cZCc [sage]:2010/11/28(日) 21:19:03 ID:c2pALWZY - 終わり。やっと一話が終わりそうだ。
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597 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/28(日) 22:55:56 ID:c2pALWZY - 乙w
元ネタ知らんけどアークダーマとか噴いたw
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352 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/28(日) 23:06:58 ID:c2pALWZY - ぶっちゃけ、そのまんまウチの猫w
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